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立川湯屋敷梅の湯 若旦那のフロント日記

コミック12,000冊!スーパーマニアック銭湯の裏事情!

若旦那 吉祥寺の街で昔を懐かしむ

2014-01-17 21:24:37 | 日記

新年会のために久しぶりに吉祥寺の駅に降り立った。

若旦那にとって、ここは特別な街だ!今から30年近く前、多感な高校3年間のほとんどをこの街で過ごした・・・その頃の吉祥寺の北口駅前はまだ今のような立派なロータリーにはなってなくて、駅舎の目の前には、小さな店が軒を並べる2階建てのバラックのような長屋が建っていた・・・その北口の街で、若旦那は毎日を仲間と過ごしたんだ!

駅前のバラックのタバコ屋の2階には、すぐにイカサマをする、とんでもない婆ちゃんの経営する、場末も場末の雀荘があって、若旦那はいつもその店の汚い窓から、裏道のホープ軒に群がり、道路でラーメンをすする男たちをぼーっと眺めていた・・・

ダイヤ街に行列ができることで有名な松坂牛のメンチカツを売る「さとう」さんていう肉屋さんがあるんだけど、その斜め前のビルの5階にも雀荘があって、そこにもよくたむろしてた、常連がふかすガラムタバコの甘い匂いが充満する店内は、とてもじゃないけど、高校生がいていい場所ではなかったろうけど、当時はそんな景色もこの町では珍しくなかった・・・あの雀荘も今ではマンガ喫茶になってるみたい・・・4階には今でもやってる有名な焼肉屋「李朝園」さんがあって、そこの屋上にはバッティングセンターがあったんだ・・・雀荘を出て、終電近くまでバットを振った後、なぜか、叫びながら駅に向かって街中を爆走したりした。

東急デパートの裏通り、品の良いばあちゃんがやってた喫茶店・・・紅茶を頼むと「ブランデーいるかい?」って、学生服の俺達にまですすめてくれた・・・ほんの1滴垂らしただけで、あたりに広がる木の樽の香り・・・大人扱いしてくれるおばあちゃんが好きで、時々、足を運んだっけ・・・まだまだ、大人じゃないって自分たちでわかっていたから、精一杯背伸びをしていたあの頃。

「ほとんど下着姿に近い女性がケーキを運んでくる店だって!」・・・「その店、高校生でも入れるの?」

「8組の田中が行ったらしい」・・・「マジで?でも、学ランじゃまずいだろ?」

まるで、都市伝説かのように駆け巡る噂・・・今覚えば、それはアメリカンスタイルの普通のレストラン・・・ミニスカート姿のウェイトレスさんに会いたいがために好きでもない高価なケーキを食べに行った、アンナミラーズ。

当時、昼のクラブ活動をしてない学生は夜のクラブ活動と称しバンドを組んでる奴らがたくさんいて、吉祥寺にもライブハウスや、貸スタジオがいくつもあった・・・俺たちも文化祭やライブが近くなると、スタジオに入り浸って、夢中で、音を奏でた・・・好きだ好きだ好きだ!って、恋の歌ばかり叫ぶように歌ってたんだ。

そんな風にモノクロとカラーが行ったり来たりする感情の中、サンロードを・・・ダイヤ街を・・・そして、ハモニカ横丁を俺たちは走った・。

街は、綺麗に整ってしまいつつあるけど、俺たちが走った道は、今もそこにそのまま残ってる・・・足を踏み入れると、まわりの建物が一気にあの頃の姿に戻っていく・・・それほど、記憶の中の街並みは鮮明で色褪せない・・・故郷を持たない若旦那にとっては、もしかしたら、故郷にも似た感情があるのかもしれない・・・そして、だからこそ、若旦那はいたずらに、この町を訪ねたりはしない・・・故郷には錦を飾るもの、来るたびに、少しは立派になっていないとね・・・昔を懐かしむことも出来やしない^^

ジョージ!!また、忘れた頃に会いましょう^^

 

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