若旦那が大好きでよく行くお店の一つに「甚五郎」さんというお蕎麦屋さんがあるんですけど、その「甚五郎」さんの並び、立川市幸町4-65ってところに、立川市の指定有形民族文化財である旧小林家住宅というのが建ってるんですが、ご存知でしょうか?^^
この場所の正式名称は「川越道緑地古民家園」と言いまして、このたび、この園内に新しくこれまた立川市指定有形民俗文化財である「須崎家内蔵」なるものが復元され、一般公開が開始されました。
本日は市の担当の方にご案内を頂けるという貴重なお誘いを受けたので、文化からあまりに遠く離れたところを生きる若旦那ではありますが、喜んで見学をしてまいりました^^
さて、こちらが「川越道緑地古民家園」内の「旧小林家住宅」です!
1852年(嘉永5年)に建てられたというこちらの建物は6つの部屋からなる大変大きな住宅で、農家であったであろうが、位は高かったのだろうと推察されるとか・・・内部はなんと3階建て構造になっており、おそらく2階は使用人部屋で、3階の屋根裏部分では養蚕などが行われていたのではないかとのこと
素晴らしい土間があり、当時の生活が再現されていたりします、囲炉裏もありまして、毎日、きっちり火を入れているそうです、ただし、火を入れるのは午前中だけ、そうそう入場は無料ですが、月曜日は定休日です、月曜日は「甚五郎」さんもおやすみですからこのあたりに近づくのはやめましょう(それは言い過ぎ!)
奥の間はおそらくは客間だそうで、なんと、トイレまで自宅用と客用があるんです、ちなみに客用は漆塗り^^
土と炭と畳の香り、吹き抜ける風、この建物だけでも十分に心落ち着き楽しいんですが、今回の目的はこの建物のお隣に新しく復元された「須崎家内蔵」ですので、いよいよ、そちらを見学させていただきます。
小さな竹林の向こうに見えるのが、このたび園内に移築復元された、立川市指定有形民俗文化財「須崎家内蔵」です。
内蔵っていうのは、もともとは家の中から直接入れるように作られた蔵だそうですが、今回は単独で建ってるので、このような形になってるようです・・・当時は贅沢として禁止されていたであろう3階建てであることからも、この建物が大変、特別なものであることがうかがわれるとのこと・・・内部の造りも本当にすごいんです、細部にわたって考えられているそうで、特に壁の造りは感心してしまいました、檜の板が縦に何枚もはめ込まれているんですが、外から壁を壊して侵入しようとしても、1枚板がはずれると次の板が上から落ちてくるようになってるんです!
そんなに重要なものが入っていたのか?・・・実は当時は質草を保管するのに使われていたようで、関連する文書類も多数発見されているようで、今現在も研究は続けられているようです。
こんなすごい蔵が、かつて立川の砂川地区にはたくさんあったんでしょうねぇ・・・って、いやいや、実は、現在でも40もの蔵が現存しているのが砂川地区です^^五日市街道を走っているだけで、いくつもの蔵が目に入ってきますから、市内の人にはおなじみですけどね^^
お時間ある時、気軽に立ち寄るには絶対にオススメです、タイムスリップ体験に是非いらしてください^^