新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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北朝鮮の融和ムードのなかで医学界が考えておかねばならないこと:その3 マラリアの経緯

2018-05-14 00:01:05 | 北朝鮮

南北首脳会談、金正恩氏の大連訪問(今ここ)。22日の米韓、6月までの米朝。
北朝鮮の融和ムードのなかで、我々医学界も知っておくこと、考えておくこと、その3は、この国のマラリアの経緯のおさらいです。

1980年代までに、朝鮮半島からマラリアは撲滅された。
しかしながら経済危機のなか衛生水準が低下するなかで、1990年代にマラリア復活。
2001年には30万例のマラリア感染が発生し、韓国政府は支援180万ドル。
2000年代初頭は減少傾向。2003年6万例、2007年7430例。
マラリア媒介蚊はDMZを越えて韓国側へ、韓国側で677例の感染者
(以上、2008年の記事)
https://www.reuters.com/article/us-korea-north-malaria/north-korea-fights-off-malaria-disease-heads-south-idUSSEO16790420080527

May 27, 2008 / 5:50 PM / 10 years ago

North Korea fights off malaria as disease heads South

北朝鮮側から、DMZを越えて媒介蚊がやってきて韓国側住民が感染している。
DMZでは草・灌木が多く、蚊にとって好環境。と2016年時点の記事でも。
http://www.dw.com/en/koreas-demilitarized-zone-a-malaria-battlefield/a-19084748
Korea's demilitarized zone: a malaria battlefield
 
韓国市民団体から抗マラリア薬支援を拒否。
(2017年、文政権初期の報道)
http://www.newsweek.com/north-korea-rejects-malaria-package-south-after-sanctions-621649

North Korea Rejects Malaria Package from the South After Sanctions

UN body says 5.6 million remain at risk, however

 



 


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