新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

ベトナム当局の憂鬱(隣国のH7N9)

2014-01-19 21:25:16 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

ベトナム当局がピリピリ。

  • 国境の向こうの中国で新しい鳥インフルエンザ(H7N9)が拡大する状況下、テトで鶏消費が増加するシーズンを迎えて対策に追われている。
    (管理人注:テトはベトナムの最重要休日。公的機関や商店など休みとなるところが多い。ベトナム戦争時はテトに休戦する習慣があったが、北軍がそれを破って大規模攻撃をかけた事があり、”テト攻勢”として歴史本に載っている)
  • テトでは鶏は鴨の消費が増え、非合法マーケットが活発化するのでパンデミック懸念。
  • 2013年には中国からベトナムへの密輸を1800件摘発している。
  • ベトナム到着客は体温スクリーニングがおこなわれる(サーモグラフィー引っ張り出してくる?)
  • 中国広東省での発生が続いている。広東省はベトナムに近いところで、ベトナム人が観光や商用で多く訪問する場所である。

鶏の密輸、人の行き来、テト、、、ベトナム保健当局者にとって憂鬱な季節は続きそうです。

中国におけるH7N9感染者、鳥市場に出入りするような社会的階層に限られ(秋葉原や日本橋で札束きる階層とは別物にて)、日本に直接入ってくるリスクは少なめかと管理人は予想しておりますが、他方、ベトナムはもろに”鳥市場に出入りするような社会的階層”が出入りします。それだけに当局の憂鬱度は日本と比較にならないでしょう。

ソースはthanhnien news
http://www.thanhniennews.com/index/pages/20140117-vietnam-wary-as-new-bird-flu-strain-claims-lives-in-neighbor-china.aspx

Vietnam wary as new bird flu strain claims lives in neighbor China 
Last updated: Friday, January 17, 2014 15:30

 


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