新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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インターロイキンが暴れて重症化!(カナダ&スペイン報告)

2009-12-17 12:17:25 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

多くの感染者が軽症で終わる一方、確実に存在する重症化例。いったいどこが違うの?という問いに、カナダ&スペインの研究者が答えを出しています。「インターロイキン17(以下IL-17)だっ!」と。

  • スペイン国内10ヶ所で調査。
  • IL-17レベルを入院20例、外来15例、その他15例で比較。
  • 血中IL-17値は、重症例で高値を示し、軽症例では低値を示した。
  • IL-17の本来の役回りは、白血球の制御。
  • 将来、Th17を減らすということが出来るようになれば、肺炎重症例の治療に役立つことが期待される。IL-17の活性を制御する薬が出来れば重症H1N1の治療になるであろう。

重症例、肺炎発症例を効果的に助けることが出来るようになれば鬼に金棒です。期待されます。

ソースは12月16日付IBN↓
http://ibnlive.in.com/news/clues-found-why-h1n1-virus-kills/107220-17.html
Clues found why H1N1 virus kills

 

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