新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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ハイチの現状は・・・

2010-03-09 09:26:21 | 旅で考えた/現地レポート

今朝のProMedメールには、NGO医師によるハイチの詳細な現地ルポ載っています。印象の残ったところだけかいつまんで。

  • 現地には、およそラボというものがない。血液検査は一切不可能。診断は臨床診断でのみつけている。
  • OTC薬は極めて効果。アセトアミノフェン(ごくごく一般的な解熱消炎剤)6錠買うのに3日分のサラリーが必要である。
  • 今何よりも必要なのはサーベイランスと早期警告。(治療よりも一次予防が必要と)
  • 子供の50%以上は下痢をしている。
  • 地震後、下痢とかぜとマラリアが増えた。
  • 40例中4例は点滴を要した。
  • 3分の1は胃腸炎でシプロキサン投与。
  • 髄膜炎の47歳女性を診た。
  • あらゆるステージの梅毒が観察される。
  • 結核も大人2名子供2名、さらに5名も?
  • チフス・デング、、、低栄養も深刻。
  • しかし、インフルと麻疹は見られず。

これだけ並ぶと”この世の地獄”という言葉を連想しますが、しかし、ハイチ人は歌を歌っていて、その楽天性に救われます。あと、あちこち泥だらけで足をとられるとも。

一日もはやい事態の改善を祈ります。

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