3日にアップしたエジプトの25歳女性ケース、WHOから公式発表です。
2月24日発症
27日入院
その後死亡確認。合掌。
鳥接触歴確認。
エジプトで発生45例、犠牲者20で死亡率は50%弱でインドネシアよりましな数字です。
ソースは3月4日付WHO↓
http://www.who.int/csr/don/2008_03_04/en/index.html
3日にアップしたエジプトの25歳女性ケース、WHOから公式発表です。
2月24日発症
27日入院
その後死亡確認。合掌。
鳥接触歴確認。
エジプトで発生45例、犠牲者20で死亡率は50%弱でインドネシアよりましな数字です。
ソースは3月4日付WHO↓
http://www.who.int/csr/don/2008_03_04/en/index.html
イラク南部、バスラ周辺といえばの報道で聞き覚えのある場所ですが、ここでも鳥インフルエンザ発生
です。
正式にはAl-Fedagiya village in the Fao areaと称するところで、この事態を受けて鳥の移動、交易、ハンティングが禁止ないし自粛呼びかけがなされています。
混乱のイラクで事態の推移が心配されますが、私的には、このような”監視社会”では案外秩序が保たれ、西ベンガルやパキスタンよりは不安少な目かとも思います。
ソースは3月2日付Kuwait News Agency↓
http://www.kuna.net.kw/NewsAgenciesPublicSite/ArticleDetails.aspx?id=1888496&Language=en
短いので全文貼り付け
Bird Flu case found in S. Iraqi city of Basra | ||
Health 3/2/2008 9:03:00 PM | ||
An Iraqi higher committee Secretariat in combating Bird Flu from the Iraqi cabinet council said the new discovery is in Al-Fedagiya village in the Fao area. The committee, based on the discovery, prohibited all transfers of poultry and live birds to other provinces before getting permission from local Vet hospitals. The committee also issued an order prohibiting the selling and dealing of birds and poultry in the area, including taking all the precautionary measures needed. The committee also called on citizens in the area to avoid bird hunting the area for their own safety. (end) ahh.mb KUNA 022103 Mar 08NNNN |
続いてまたまたエジプト、25歳女性に鳥インフルエンザ確認。
首都カイロに移送のうえ、タミフルで治療中です。
エジプトでは500万世帯!がを飼って家計の足しにしているとか。 私が隣国スーダンに在勤していた頃、あの砂漠の国で草を食べずに育った鶏が産む卵は黄身が白く(草を食べないからカロチンがないから黄身が黄色くならないのだと説明をうけました。もしウソだったらコメントください。黄身が白いのは事実)、われわれ日本人にはちょっと・・というシロモノでした。 が、高級住宅街ニューエクステンションのエジプト人が、自宅敷地内に草を生やしそれを食べさせた鶏から黄身の黄色い卵を産ませ(すごい贅沢)、個数限定で売っていました。私もずいぶん恩恵にあずかった思い出があります。ああいうのも、報道で目のかたきにされつつあるbuckyardfarmerのうちなんでしょうか。
ソースは3月1日付ロイター↓
http://www.reuters.com/article/middleeastCrisis/idUSL01651795
今年の1月、UKのDorsetにて白鳥に鳥インフルエンザH5N1が続発しました。http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/d/20080112
http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/d/20080117
今回、その付近でガチョウが亡くなっているのが見つかり、H5N1が検出されました。
当局の発表は「これは想定外のことではない」「家禽への発生は認められていない」と余裕の感じられる会見です。
今後の推移に注目です。
ソースは2月29日付BBC↓
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/7271351.stm
明日から3月、そろそろ春も近づいてくるはずなのですが、パキスタン・ベトナム・中国とH5N1のニュースはやむ気配もありません。
パキスタンでは商都カラチ近郊で発生。この国は、首都イスラマバードと商都カラチの二大都市がありますが、どちらかといえばカラチの方が活気づいています。海に面し、貿易の窓となるこの都市での発生は、前回のアフガン国境よりはるかに怖い気がします。
ベトナムでは、23歳女性が今年に入り4人目の犠牲者となりました。この人は教師とのことで、教育レベルが高く常識を持っていると期待されます。ここ数ヶ月のいくつかの国の報道であがってきた「貧しい出稼ぎ農民」や「警察との衝突も辞さぬ激烈な民」の常識はずれた行動とは違う、このケースはさらに深刻なものが感じられます。
ソースは2月26日付ロイター↓
http://www.reuters.com/article/latestCrisis/idUSPEK25449
Pakistani authorities found a fresh outbreak of H5N1 in chickens, the fourth case in a month, in the southern city of Karachi, a government official said on Tuesday.
State-run Voice of Vietnam radio said on Tuesday a woman teacher had died from H5N1 in the north of the country, the fourth death from the virus this year.
The 23-year-old woman died on Monday at a Hanoi hospital after falling sick as she ate chicken in her home province of Phu Tho, the radio quoted the Health Ministry as saying.
中国の44歳女性 亡くなりました。
農村からの出稼ぎ労働者で、7家族で小さな工場を営んでいましたが、生活苦しく、工場の隣で35羽の鶏を飼っていました。
2週間前から鶏が死に始めましたが、それを捨てることをせず、食べてしまった。そしてその中のひとりが発症した・・・というストーリーです。同僚たちは医学監視下にありますが。今のところ他に発症者はいないとのことです。
この段階、鶏が次々死に始めたら大パニック確実な日本ですが、さっさと食べてしまうところが中国農村部の現実、難しいところです。
ソースは2月26日付xbc↓
http://www.xkb.com.cn/view.php?id=208699
中国の鳥インフルエンザ(鶏流感)発生地図。ソースは同上。中国中~南部で人口の多いところに集中しているのがわかります。
広西省の鳥インフルエンザ ヒト感染
41歳男性
2月12日発症、20日死亡、21日H5N1確定。鶏接触歴確認。
ソースは2月22日付WHO↓
http://www.who.int/csr/don/2008_02_22/en/index.html
これを受けて家禽市場の管理強化されています↓
http://www.gx.xinhuanet.com/dtzx/2008-02/24/content_12527873.htm
広東省の鳥インフルエンザ ヒト感染疑い
44歳女性
2月16日発症、存命中。確定診断待ち。接触歴不明。
ソースは2月25日付ロイター↓
http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/HKG24895.htm
すみません、明日と明後日はソウルに所要で更新できません(1泊なのでPC持たずに行きます)。 中国のことですから、日本のマスコミが報じてくれるのではと思います。
日本中のマスコミをそこそこ賑わわせている鳥インフルエンザ ヒト感染騒動ですが、世界にはそれどころじゃない猛烈感染症があります。
「細菌性髄膜炎」は、アフリカ中部帯状の地帯に流行します。私がセネガルに在勤していた頃、あの国は髄膜炎ベルトの西端にあったこともあり気をもんでいました。02年の大流行ではw135型というのが流行し・・・
で、今年に入ってからのシチュエーションは、感染2312例、犠牲者324例。 最も重症なのはブルキナファソで、感染1422例、犠牲者204例。この一国だけで鳥インフルエンザの数字も、SARSの数字も吹っ飛んでしまいます。
03年にセネガルから北京に転勤した途端にSARS騒動に巻き込まれた私でしたが、当初「SARSの犠牲者なんて、髄膜炎に比べたらどうってことないやん」とノンビリ構えていたのですが、日本人数がセネガルとは比べ物にならない北京では猛烈な社会不安が巻き起こり、対応にヘロヘロになったものです。
アフリカであれだけの事が起こっているのに日本のマスコミは(SARSに比べて)なんで報じないの・・・と思っていましたが、メディア論などかじり始めた最近になりちょっとは事情もわかり・・
代わりに、本ブログで大声で
「アフリカの髄膜炎は鳥インフルエンザと桁が違うで」と申し上げておきましょう。
ソースは2月22日付WHO↓
http://www.who.int/csr/don/2008_02_22a/en/index.html
上記の数字にもかかわらず、去年と比べたらまだマシという主旨です。
今日の国際ニュース、米大統領戦でクリントンがオバマをなじった話がトップです。
で、どうなじったのかYahooニュースで見てみたら
「冊子はクリントン氏が力を入れる国民皆保険計画について、「国民に強制的に保険を購入させる内容」と断じるもの。クリントン氏は右手で冊子をわしづかみにしながら、「ニセの情報だ」と反発」とのこと(ソースはYahooニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080224-00000028-yom-int)
米国な国民皆保険には全然なっていなくて、皆保険にしよう、しないで喧嘩状態みたいですね。 これで新型インフルエンザパンデミックが起こったらどうするのか。
熱が出た。呼吸器症状が出た。でも金がない。病院に行くかゆくまいか・・で1週間近く迷ってからようやく病院に行ったら手遅れで翌日死亡、接した家族も感染・・というのがインドネシアや中国やバングラやベンガルや・・の鳥インフルエンザ ヒト感染で起こっていることです。 米国で、ホームレスほか無保険者にとって病院はとても敷居が高い場所というのは映画シッコで日本でも有名になったところですが、恐ろしい話です。新型インフルエンザ 行動計画では我が国比べものにならない立派なものを策定しているあの国ですが、では、医療保険もなく、パソコン持たず新聞読めず情報へのアクセスを持っていない人々はどうなるのか・・・
http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/d/20080222
Yahooヘッドライン見たら、今日のトップはイージス艦事故で漁協の捜索打切り↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080223-00000053-yom-soci
関係者の心情、胸が締め付けられるものがあります。合掌。
思い出したのが、学生時代の法医学実習で、やはり海に投げ出され2ヶ月後に発見された漁師さんの法医解剖に立ち会ったときのシーンでした。膨れ上がったご遺体に、淡々とメスを入れテキパキと所見を読み上げてゆく教授の姿・・・
ところで、日本で新型インフルエンザ犠牲者の第一号~第十号ぐらいは、やはり病理解剖ということになるのでしょう。解剖室の外にはマスコミが押し合いへし合い、世間は浮き足立ち、その中で病理の教授が淡々とメスを入れテキパキとプロの所見読み上げ・・・と別世界が展開するのかなあと、そんな連想がはたらいた今日のニュースでした。合掌。