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新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

ハイチのコレラが対前年同期比3倍

2015-04-14 07:53:38 | 渡航医学関連

ハイチのコレラ。2015年第一四半期10328例(死亡106例)。前年同期は3850例(死亡18例)だったので、3倍弱になります。

昨年2014年9月からの急増、トレンドが続いていることがあります。
批難をあびているUNは2012年レベルと反駁。

ソースはHaiti sentinel
http://www.sentinel.ht/lifestyles/articles/mind-body/5933-haiti-10-000-cholera-cases-106-deaths-in-q1-2015?hc_location=ufi

Haiti: 10,000 cholera cases, 106 deaths in Q1 2015


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多剤耐性赤痢菌のプレスリリース@CDC

2015-04-08 09:33:36 | 渡航医学関連

米国薬剤耐性赤痢菌の感染者が相次ぎ、「世間を騒がせる」状態になっている問題で、CDCのプレスリリース。

  • 途上国に旅行し、米国内に赤痢感染が持ち込まれ、さらに米国内で感染拡大する事例が相次いでいる。
  • 2014年5月から2015年2月のあいだに、32州とプエルトリコで、243例報告。最近確認されたクラスタはマサチューセッツ・カルフォルニア・ペンシルバニアで、いずれも90%がciprofloxacin (Cipro),耐性。
  • 特に小児・託児施設職員・ホームレス・ゲイ・バイセクシュアルが高リスク。
  • 米国では毎年50万例の発生あり。激しい水様下痢、(業界では苺ゼリーと形容)、腹痛、発熱、悪寒。
  • 米国ではすでに以前からampicillin and trimethoprim/sulfamethoxazole耐性が多かった。
  • トイレ後、調理前に手洗いを徹底されたし。旅行中は火の通ったものを食べ、飲料は、きっちりフタの閉まったものを飲用されたし。
  • 医療従事者は、赤痢症状を呈し抗生剤に反応しないケースでは便検査を実施されたし。

元はといえば途上国旅行からの持ち込みですから、日本でもまったく同条件で注意喚起されるべき話です。海外赴任者研修などでは赤痢の話も必須ですね。

ソースはCDC
http://www.cdc.gov/media/releases/2015/p0402-multidrug-resistant-shigellosis.html

Multidrug-resistant Shigellosis Spreading in the United States

 

 

 

 

 

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米のカラメル林檎リステリア騒動続報(林檎生産ライン)

2015-01-13 08:20:12 | 渡航医学関連

米のカラメルアップル食べたらリステリア感染騒動の続報。

  • 原因究明、Kern郡のBidart Bros.社, based in Bakersfieldがリコール表明。"Big B" and "Granny's Best," のブランド名、あるいはノーブランドでも売られていた。消費者は、購入した林檎が同社から供給されたものかどうか、小売店に照会するよう要請。
  • 同社のリンゴ生産ラインからリステリア検出( the _Listeria_ was found on the apple's production line)。カラメルコーティングは別の会社でおこなわれた。
  • 今回の感染者31例、死亡6例
  • リステリアは、特に妊婦では流産などにつながる深刻な食中毒である。その病原体は寒冷な環境を好むので(多くの食中毒とは異なる)思いもしないもので発生することがある。今回のカラメル林檎のように。
  • また、今回該当とおもわれるフルーツを買った人は、冷蔵庫内での菌増殖も警戒しなければならない。冷蔵庫内の壁や棚、まな板なども要消毒。

原因解明には(米国内でおこったことにしては)予想外に時間がかかりましたが、林檎自体が原因だったようです。文中にある”apple's production line”がどういう構造なのか興味のあるところですが、農業の工業化、我々が通常思いつく、青森や秋田の木になっている林檎ではなく”apple's production line”で製造されるという自然の摂理に反したことの意趣返しなのかもしれません。

ソースはProMED
http://www.promedmail.org/direct.php?id=3085796

Published Date: 2015-01-12 10:35:28
Subject: PRO/AH/EDR> Listeriosis - USA (02): fatal, caramel-coated, prepackaged apples, update, alert
Archive Number:20150112.3085796

LISTERIOSIS - USA (02): FATAL, CARAMEL-COATED AND PRE-PACKAGED APPLES, UPDATE, ALERT
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ネパールで”激しい発熱と血小板減少”患者が溢れているけれど・・・

2015-01-12 20:57:44 | 渡航医学関連

ネパールの病院で”激しい発熱と血小板減少”の患者が溢れているけれど、検査設備足りず、何病か診断がつかない・・・ということが続いています。

  • ネパール Sukraraj Tropical and Infectious Disease Hospital にて、約9か月前から”激しい発熱と血小板減少”の患者が入院病棟にも外来にもあふれている。いずれもカトマンズから外に出ていない(渡航歴なし)
  • チフス・マラリア・ブルセラ・レプトスピラ・デング・チクングニヤはすべて陰性。
  • ほとんどの患者で血小板数5万。他のCBCはノーマル。広域スペクトラム抗生剤投与、一部は血小板輸血。
  • ネパールではインフラ不足のため細菌検査はおこなわれてもウイルス検査まで手がまわらず。SFTSの検査もされず。

インフラ不足ゆえ検査もできず・・・とは、EVD騒動を通して、途上国ではそういうこともあると世間一般にも知れ渡ったことですが、こちらも9か月にもわたりナゾの病気のままということです。ProMEDにも載り、事態の解明に向けて動き出しはするのでしょうが。。。

ソースはProMED
http://www.promedmail.org/direct.php?id=3085502

Published Date: 2015-01-11 20:20:38
Subject: PRO/AH/EDR> Severe fever w/ thrombocytopenia synd. - Nepal
Archive Number:20150111.3085502

SEVERE FEVER WITH THROMBOCYTOPENIA SYNDROME - NEPAL

 


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米国のリステリア林檎騒動は原因不明のまま年を越してしまった

2015-01-05 13:10:12 | 渡航医学関連

米国のシロップコーティングリンゴによるリステリア感染騒動、まさかの解決しないまま年越しとなってしまいました。

  • 昨年12月30日時点における感染者は11州にわたり32例。31例入院、6例犠牲。
  • CDCのインタビューした26例中23例で、大量生産のあらかじめパッケージされたカラメルシロップコーティングのリンゴを食べていた。
  • これまで製品の自主回収をおこなったのは
    • Happy Apple Company of Washington, Missouri
    • California Snack Foods, of El Monte, California
    • Merb’s Candies of St. Louis, Missouri


    の3社。
  • リンゴを供給したのはBidart Bros社で、今回回収した3社は、同社からの通知をうけての措置。
  • Happy Apple Company and Merb’s Candiesの2社は他のリンゴ業者からも供給を受けていたが、これら2社の共通しておろしていたのはBidart Bros社。同社はGranny Smith applesを供給していた業者に対して、リコールを呼びかけた。
  • FDAはカラメルか、カラメル添加物か、棒か、パッケージか、共通の問題があるのか否か調査を継続してゆく。さらに、どんな製品が汚染しうるのか調査し新たな情報が分かり次第公表の予定である。

とりあえずリンゴだけはBidard Bros社という名前があがってはいるものの、まだまだ調査が必要なようです。米国で発生したこの騒動、原因はすぐに突き止められるだろうと思っていた筋は管理人含め多いと思われますが、思われていた以上に複雑なようです。最終的には思いもかけないところから検出されてきたりするのかもしれません。カラメルシロップ入りのリンゴ、「屋台のお菓子を食べてはいけません!」と言われて育った方もおられるかと思いますが、今回は「屋台のお菓子」ではないわけで、ますます複雑化する時代を感じます。

ソースはFDA
http://www.fda.gov/Food/RecallsOutbreaksEmergencies/Outbreaks/ucm427573.htm

FDA Investigates Listeria monocytogenes Illnesses Linked to Caramel Apples

Posted December 31, 2014

 

 


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米国のカラメルリンゴ騒動は調査難航か

2014-12-25 09:23:50 | 渡航医学関連

米国でカラメルシロップでコーティングされたリンゴを食べてリステリア感染、犠牲者も発生・・・という騒動、いまだにメーカーも原因も特定されず難航している模様。

  • 問題となっているのは、商業ベースで大量生産され、あらかじめパッケージされて流通している製品。
  • リンゴだけのものや、カラメルソースのかかったキャンディーからは発生していない。
  • 問題となるメーカーもまだ特定されず。
  • FDAはカラメルシロップのかかったリンゴを食べるのを控えるよう呼びかけている。

ミステリアスです。原因不明のまま10州に拡大。
Case count map, click for more details.


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マダガスカルの腺ペスト

2014-11-24 15:14:47 | 渡航医学関連

マダガスカルの腺ペスト報道(動画)

とても聞取りやすい話し方になっています。
http://www.digitaljournal.com/life/health/madagascar-plague-kills-40-since-august/article/416753

  • マダガスカルのペスト、死亡例40例超。
  • 肺ペストは2%。
  • ノミ・げっ歯類で媒介。
  • 渡航制限は不要。

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日本、レプトスピラ、ミリタリーって・・・(ProMEDのドッキリ見出し)

2014-11-16 13:00:45 | 渡航医学関連

ProMEDメールで、ドッキリする見出し。「レプロスピラ、日本、軍隊」
沖縄の米海兵隊にレプトスピラが大発生していると報告。

  • 沖縄駐留の海兵隊にレプトスピラが90例と大発生。例年は年に数例。
  • 海兵隊の、ジャングルの野戦訓練センターjungle warfare training center で発生。
  • すでに数例はICUレベル、膀胱摘出術うけたケースも3例。沖縄海軍病院では待機手術を延期してこちらに振り向ける措置も要した。
  • レプトスピラは水を介して感染するもので、症状はインフル様症状。動物の尿が飲用水に混入して起こる。
  • 今年の異常気象との関連がないか、調査中。沖縄保健当局によれば(米軍ではない)地元の人々も、近くで泳いだ人のあいだで発生がみられているとのこと。 Okinawan health officials have also seen a rash of cases amongst locals who use a nearby swimming hole as well, she said.

かなり気持ち悪い話ではあります。米軍のジャングル訓練センターだけじゃなくて、地元の人々のあいだでも増えております。これから沖縄旅行される方は"swimming hole"で泳ぐことは控えたほうがよさそうです。

ソースはProMED
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20141112.2947035

Published Date: 2014-11-12 02:16:29
Subject: PRO/AH/EDR> Leptospirosis - Japan: (ON) military
Archive Number: 20141112.2947035

 

 


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チクングニヤ熱が米国の風土病になる日(It's not if, but when )

2014-07-11 08:05:41 | 渡航医学関連

チクングニヤ熱の発生に悩まされているUSA。これが広範に拡大するのはIt's not if, but when (時間の問題)だというショッキングな見出しで報道。

  • チクングニヤ熱は、プエルトリコやバージン諸島で流行。蚊によって媒介。その同種の蚊は米国内にも存在。
  • チクングニヤ熱がテキサス州をこえて他州に拡大する可能性に言及。米国で一般的になるのは時間の問題だと(It's not if, but when )
  • (最近米国を悩ませた)西ナイル熱に比べれば拡散のスピードは遅く死亡率も低い。しかしチクングニヤ熱に感染すると苦痛は大きい。発熱。デング熱のイメージ。
  • 蚊対策が重要。蚊の牧場にならぬように!"Don't be a mosquito farmer and that'll cut down on a lot of the disease,"

いまのところ138例。もちろん、エボラ関連やMERS関連のように文化の違いに根差した珍奇な混乱が現地にあろうわけもなく粛々と合理的な対策が実行されていますが,なかなかとまりません。これは日本にとってもまったくヒトゴトではなく、(米国にとってのバージン諸島やプエルトリコに相当する)アジア諸国にはしっかり存在しています。ネッタイシマカとヒトスジシマカも。2011年には4類感染症指定になり迎撃態勢の整備はされていますが、蚊対策の意識継続がカギでしょうか。

ソースはABC(動画あり)
http://www.ktre.com/story/25980491/chikungunya-its-not-if-but-when-itll-become-prevalent-in-the-us

Chikungunya: It's not if, but when it'll become prevalent in the US

Posted: Jul 10, 2014 7:10 AM

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Updated: Jul 10, 2014 7:24 AM

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感染経路、動物実験の知見

2012-11-19 08:14:41 | 渡航医学関連

日本の報道はいつも小さめながら、第一類感染症のエボラ出血熱。
これまで、アフリカで埋葬時に周辺の人々に次々感染してゆく・・・のがイメ-ジの中心でしたが、動物実験の報告。

  • 従来、エボラウイルスの感染は、感染動物/ヒトの体液に直接接触により感染するとされてきた。今回、それに加えて新たな感染様式うかびあがる。
  • 同一室内で飼育されたブタからマカクに、直接接触が無い場合にも感染確認。ザイ-ルエボラに感染させた豚と、同一室内に4匹のマカク飼育。ただし直接接触できないようバリア設定。1週間後よりマカクに感染確認。
  • これは豚からマカクに気道を通じて感染した証拠になるとGlenn Marsh, a molecular virologist at the Commonwealth Scientific and Industrial Research Organization’s Animal Health Laboratory in Geelong, Australia氏コメント。
  • 実験室で証明はされたものの、実際にアフリカで病気の豚と接触してエボラ発症した人はいない。だから、効率的な感染様式ではないと。
  • 逆にフィリピンでは、農場の豚からレストン・エボラの報告も。農場従業員から抗体検出。
  • まだ豚を介した感染が広く確認されてはいないものの、養豚産業には注意要請。たとえば、豚舎の近くに果物の木をうえない~エボラ媒介するコウモリが近づかぬように~など。

これまで、エボラ感染した2200例中、体液接触確認は13例にとどまるともあります。今後の発生で、空気感染まで含めた検索がおこなわれるようになれば、また色々なことがわかってくるのでしょう。この先注目されます。

ソ-スはSicence news↓
http://www.sciencenews.org/view/generic/id/346435/title/Ebola_may_go_airborne

Ebola may go airborne
Infected pigs can transmit virus to primates without contact, study finds
 
元ネタ(詳しくはこちら)↓
http://www.nature.com/srep/2012/121115/srep00811/full/srep00811.html

Scientific Reports | Article Open

Transmission of Ebola virus from pigs to non-human primates

Journal name:
Scientific Reports
Volume:
2,
Article number:
811
DOI:
doi:10.1038/srep00811
Received
25 April 2012
Accepted
28 September 2012
Published
15 November 2012

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