当サイトの常連さんには、これからNGO・政府系・その他で緊急救援、あるいはその後の開発等々でネパール行きの機中の人となられる方もおられると思います。
ご参考まで、外務省医務官情報のネパールの頁をコピペしておきます。
URLは
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/nepal.html
です。
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(以下コピペ)
ネパール
1.国名・都市名
ネパール連邦民主共和国(カトマンズ市、ポカラ市)(977)
4.衛生・医療事情一般
ネパールの気候は亜熱帯性気候で、雨季(モンスーン:6月から9月)と乾季(10月から5月)に分かれています。地理学的変化に富み、北のヒマラヤ山岳地帯、中部の丘陵地帯、インドとの国境を接するタライ平野地帯に分けられます。首都カトマンズは海抜1,300メートルに位置します。夏の最高気温は30度、冬の最低気温は2度程度です。ネパールの上水道は首都のカトマンズと言えども不完全な状態です。カトマンズ盆地内の水の需要に対し、国営の上水道の供給量は半分にも満たず、私企業からタンカー水やボトル水が供給されています。これらの企業はカトマンズだけで260にのぼり、その殆どは無許可営業です。故にボトル水から大腸菌が見つかり出荷停止になる事もあります。水道水を直接飲む事は止め、フィルターを通した水かミネラルウオーターの飲用を推奨します。
また、下水システムは存在せず、トイレの普及率は20%と不衛生な環境にあります。水を介する感染症(腸チフス、赤痢、A型・E型肝炎ほか)が雨期を中心に多発し、これによる死亡例は、貧困層を中心に年間360例以上と報告されています。乾季には大気汚染も深刻です。
ネパールでは、医師はカトマンズに集中していて、地方では医師が不足しています。病院には私立と公立がありますが、在留外国人、旅行者は清潔度、看護のあり方、支払い方法などの点から、主に私立の医療施設を利用しています。医師との会話は英語が中心になります。重症である場合には、日本、シンガポールあるいはバンコクで医療を受けることになります(国外緊急移送)。トレッキング中に高山病に罹った場合は、ヘリコプター移送となりますが、その費用は30万から50万円と高価です。このような重篤な病態での出費に備えて、当地に旅行する前に緊急移送特約を含んだ海外旅行傷害保険への加入をお薦めします。入院費は外国人の場合、一日1,000ドルを請求されることがあり、先に述べた国外への緊急移送費も非常に高額です。旅行前に自身の加入している保険の内容をよく確認しておくことが大切です。
5.かかり易い病気・怪我
(1)感染性胃腸炎(下痢症)
最もよく罹る病気です。下痢のみの場合には、しっかり水分を補いましょう。紅茶に砂糖を入れて飲む、ソフトドリンクを清潔な水で薄めて飲みます。濃い色の尿が通常の色に変わるまで水分を補給してください。下痢止めを服用しないのか通常です。しかし、下痢に血液、粘液が混ざっている、熱がある、吐き気がある、腹痛がひどい、胃痙攣を伴う、便が臭う、これらの場合には医師を受診してください。雨季の腸チフス(数週間高熱が出ます)も注意が必要です。
(2)ウイルス性肝炎
ネパールで注意を要するウイルス性肝炎には経口的に感染するA型肝炎、E型肝炎と、血液等を介して感染するB型肝炎、C型肝炎があります。A型、E型肝炎は年間を通して発生していますが、特に雨季に患者の増加がみられます。一般に感染してから約1ヶ月以上の潜伏期間を経て、38℃前後の発熱、食欲不振、倦怠感、黄疸などの症状が現れます。A型肝炎・B型肝炎の予防としてワクチン接種が勧められます。
(3)狂犬病
ネパールでは近年、人と犬に対するワクチン接種が行われるようになり、患者数は減少しつつありますが、依然として地方では死亡者が出ています。主な感染源は犬、猿、猫、ジャッカルなどですが、犬による咬傷が殆どです。野犬や野生動物等に噛まれないように注意することが必要で、特に野犬が活動的になる夜間の徒歩での外出を控えることが大切です。また野犬や野生動物に咬まれた場合には、直ちに傷口を石けんと流水で十分洗い、エタノールなどで消毒し、医療機関を受診して暴露後免疫のスケジュールに従ったワクチン接種を受けることが必要です。ワクチンはカトマンズ市内では、CIWEC clinic等の私立病院やPatan hospitalのような公立病院で接種できます。ただカトマンズやポカラから離れた地方都市やトレッキング中に咬まれた場合は、近くのヘルスポストに狂犬病ワクチンの在庫が無い可能性が高く、緊急的に大都市に戻る必要があります。
(4)マラリア
ネパールの75郡のうち65郡でマラリアは風土病となっており年間約4-6千人が発症しています。多くはモンスーン時期の発症です。 約70%が三日熱マラリアで、約30%が熱帯熱マラリアです。マラリア予防薬としてネパールではクロロキンとプログアニールの併用が薦められています。入手は当地医療機関で可能ですが、流行地滞在期間、副作用、発病後に近くに治療を受けられる医療機関があるか否か等を考慮して服用を判断することになりますので、希望される方は医療機関に相談されることを勧めます(下記クリニックで可能)。マラリア流行地域を旅行する際は、蚊に刺されないように、虫よけスプレー、蚊取り線香や蚊帳の使用、夜間外出時は長袖、長ズボンを心掛ける必要があります。
(5)日本脳炎
タライ地域で夏に流行がみられます。蚊によって媒介されるウイルス性疾患で、感染から脳炎の発症までの潜伏期間は5-15日です。一般に頭痛を伴った突然の高熱で始まり、倦怠感や食欲不振、悪心、嘔吐を伴います。この感染症は感染しても発病しない“不顕性感染”が多いとされていますが、発病すると高い確率で後遺症を残し、死に至るケースもあります。流行地に滞在される方は事前の予防接種が勧められます。
(6)高山病
高山病は、高所における低い大気圧の酸素濃度に身体が順応できないことによって発症します。高度に対する感受性は人によって個人差がありますが、2,500メートル位から注意が必要です。対策として(イ)ゆっくり登ること。(ロ)3,600メートル、4,300メートル地点で最低1日の高度順応日を設ける。(ハ)十分な水分補給(1日3L以上)。(二)高山病の症状である頭痛、不眠、食欲不振、吐き気、手足や顔のむくみ、めまいが生じたら、それ以上は高度を上げない。そして症状が軽快しない場合は一晩待つことなく、高度を下げる必要があります。(ホ)ヘリコプター移送となる場合もあります。事前に海外障害保険に加入しておくことが重要です。 ★邦人旅行者でも、高山病による死亡事例が毎年発生しています。ガイドの忠告に従うこと、ヘリ移送の要請を躊躇わないことが重要です。
人気のあるトレッキングコースでは、期間中のみ欧米医師がペリチェとマナンの診療所に常駐しています。予防薬としてダイアモックスがあります。事前に医師に相談して、服用方法、副作用について理解しておく必要があります。
(7)不慮の事故
ネパールに限りませんが、不慮の事故による入院や死亡事例があることを認識してください。トレッキング中の滑落(単独トレッキングは避け、ガイドを雇うこと)、悪路での転倒(舗装道路でも陥没穴にはまっての転倒・死亡事例あり)、転落(観光地といえども街灯がないのが普通です。夜道で側溝に転落しての死亡事例があります)などです。日本とは道路事情が異なることを認識してください。
(8) 花粉症
春先(2月から5月)はヒマラヤ杉などの花粉が舞います。日本でスギ花粉などでの花粉症がある方は、使い慣れた薬剤や専用ティッシュを持参下さい。
6.健康上心がける事
(1)手洗い,うがい
感染症予防の基本です。
(2)食事に注意
飲み水,氷,サラダ,生もの,牛乳,ヨーグルト,古い油で揚げた食品は気を付けてください。
(3)野犬に注意
カトマンズでは野犬が多く日中でも注意が必要です。路上で寝ている犬に手を出さないこと,踏んづけないこと。夜間は野犬の活動が活発になりますので,徒歩での外出時は更に注意が必要です。
(4)南部タライ地域では昆虫・毒蛇に注意
蚊対策をしてマラリア,日本脳炎を予防しましょう。毒蛇による被害の4分の3は日暮れから夜明けまでの時間帯(特に雨期)に生じています。
(5)高山病対策
トレッカーは十分な高山病の予備知識をつけておいてください。
7.予防接種
現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)
⇐ おそらく壊滅していると思われます
(1)赴任者に必要な予防接種
日本からネパールへの入国に際して義務づけられている予防接種はありませんが、健康管理の点から、A型肝炎・B型肝炎・破傷風・日本脳炎の予防接種が薦められます。小児は日本の定期予防接種に加えて、B型肝炎・ポリオの追加の予防接種が勧められます。
