今日は日本で起きたことだけど日本の報道に載らないニュースを米軍の隊内報から。
北海道 真駒内キャンプの在日米軍、ここでインフルエンザに対する警戒が呼びかけられています。North wind2009作戦にともない、米ケンタッキーから北海道へ兵士が移動してきていますが、長時間フライトの閉鎖空間の感染など警戒。
昨年2008年2月に長野で展開されたOrient Shield演習では、米軍参加者の実に2割に相当する65名がインフルエンザでダウンしてしまい、もうちょっとで中止に追い込まれるところだったとか。
この時は、地元との交流イベントがあり、長野の地元民からもらってしまったのか、あるいは、他から合流した兵士にもたらされたのか、疫学的に不明のままのようです。患者の隔離と接触者へのタミフル予防投与で乗り切っています。
この、昨年長野で大量のインフル感染者を出してしまった教訓は活かされ(wake up call)、食糧取扱者の医学的検査、トイレや食堂の衛生検査、また、テント1張あたり定員を4名に(以前は8名だった)など様々な予防策がとられ、結果、今年はA型インフルエンザの大発生は回避されています。
そしてワクチンの呼びかけ。 米軍は今季、344万人分のワクチンを発注し、うち180万人分は経鼻ワクチンでした。 米軍にように、毎年キッチリとワクチン接種している群に対しては、経鼻より従来型の注射ワクチンの方が有効であった・・・というのは以前当ブログでも紹介したところですが、さらに、これまでちゃんと接種してこなかった群でのデータだとか、ワクチン株と実際の流行株が一致しなかった年のデータも必要だねと指摘されています。
ソースは3月8日付stars and stripes↓
http://www.stripes.com/article.asp?section=104&article=61177
Flu fighters: Army stays vigilant against potential influenza outbreaks
By Vince Little, Stars and Stripes
Pacific edition, Sunday, March 8, 2009