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新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

三河の国に鳥インフルエンザ

2009-02-27 13:24:43 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

愛知県豊橋市で鳥インフルエンザ検出!です。

ウズラ農家で定期検査で陽性、さらに二次検査でN7確定しています。
鳥の死亡は確認されておらず、無症候性感染のようです。

H7にはH7N2、H7N3、H7N7とあり、強毒性も弱毒性も色々あります。思いつくところでは、04年H7N7@オランダでヒト感染の騒動があります。 今回の報道では弱毒性ということになっているようです。続報に期待しましょう。

Yahooニュース↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090227-00000042-mai-soci

中日新聞↓
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009022790114236.html


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コメントありがとうございます(パナソニックショック)

2009-02-12 22:40:29 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

昨日から今日にかけて、当ブログ始まって以来おそらく最大と思われるメール・コメント反応をいただきました。

「パナソニックショック」http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/cf42dc41750403328c6006999e4d4334

多くは”パナソニック以外”の駐在員家族の皆さんから悲壮な声です。
家族バラバラに引き離されるのではないかと不安・家族共生の当然の権利を奪われる”かもしれない”予期不安・・・

無理矢理家族を引っ剥がすことによる影響を書き出したら、もう一つ別のブログ立ち上げねばならない程あるわけですが、代表的なところでは「自殺のリスク」。自殺の心理として「サポートを失う」「極度の孤立感」「強い怒り」があげられます。
また、児童~思春期心性への影響。 パーソナリティー形成の重要な時期に、父親像不在になったら・・・

今、一番懸念されるのは、パナソニック以外の企業の右へ倣え。各企業の取締役会の皆さんにおかれては、家族引っ剥がしによる気分障害・心身症・アルコール関連問題・自殺から影響を支える覚悟・資金があるのか、(何~にも考えず右に倣えじゃなくって)じっくり検討していただきたいものです。

 

 


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いや、”待ってくれ”じゃなくってえ・・・(タミフル耐性公表遅れ問題)

2009-02-06 23:03:18 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

昨5日付日経メディカル「パンデミックに挑む」は、タミフル耐性H1N1の報告が、WHO報告と国内公表が2週間遅れた(タイムラグがあった)ことが取り上げられています。
日本のH1N1のほとんどがタミフル耐性だとWHOが発表したのが12月30日、日本の厚労省が国内向けに情報出したのが1月16日、この間2週間以上という趣旨です↓
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/pandemic/topics/200902/509363.html
この中で、リアルなコメント・やりとり部分をペーストすると、
「国立感染症研究所の1人は、「(発表の)タイミングを逃した」と述懐する。タミフル耐性ウイルスが検出されたある県の担当者は、自らの県で発生していたことを感染研に確認してもらったと認めた上で、こう話していた。「感染研としては、CDCのように治療方針も併せて公表したいと考えていたようだ。だから公表は待ってくれと言われた」。
とのこと。

管理人は深~いためいきをついたのでした。
「タイミングを逃した」「公表は待ってくれ
ナンデそんな事言うかなあ・・ ヘタクソだなぁ・・

03年SARSが席捲した北京で、日本国大使館は7500人(当時。今は1万人軽く越える)在住日本人に向けて、こまめに情報を出してゆきました。HPで、日本人公寓や留学生寮へ張り出しなど。その中で、今回感染研が治療方針も併せてやろうとしたように「キチンと完成したもの」を出すのか、それとも、兎に角わかっていることから、今回に当てはめれば「タミフル耐性↑↑」をまず出し、そして分かり次第続報で「治療方針を出す」と、”ちぎっては投げ"式の情報提供が良いか議論はありましたが、当時のA特命全権大使のバン!と一声で後者になり、今回みたいな事は起こさなかったわけです。
 管理人が尊敬してやまないA大使のような人材、こういう存在がいないのが感染研の、あるいは厚労省(の当該セクション)の悲劇なのでしょう。
 当ブログは、「公表は待ってくれ」「タイミングを逃した」という発言の主を今この時点で非難する気はさらさらありません。何となく気持ちは忖度できるのです。日本の教育を高得点で通し入試制度をくぐり感染研のエリートの座を掴み・・と進んで来て今、中堅どころの立場にいれば「キチンと完成した答案を出す」という発想は自然は思考回路になるでしょう。50点の答案は出せない。50点に後から50点加えたら100点になりますよ・・なんて言われても首肯しがたい。
 だから、今回の、(東京新聞はちょっと別件でウイルス変異を掴んでいない、やらない国というニュアンスで流していますが)マスコミに突っ込まれるというのは、かなり面白くないことなのだろうなあと推測できます。
 だけど、こうやってマスコミに指摘されながら、(その瞬間は面白くなくても)、だんだん一皮むけ、もう一皮むけ・・と成長していってもらえば”いざその時Xデー”に頼りになる存在になれるんじゃないかなあと期待する次第です。

 

 

 


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広島空港の新型インフル訓練

2008-12-08 21:34:02 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

広島空港にて新型インフル訓練がおこなわれ、その様子が読売新聞HPにアップされています。
発熱者に擬された参加者を福山市立病院まで移送。 80人参加。

広島空港といえば、発生国から到着便の指定になってはいませんが、たとえばソウル経由などで到着も想定されています。 以前、管理人の講演の際、関係者が熱心に聴きに来られていた姿を思い出します。発熱者の一時隔離について、SARS@北京空港のシーンからは想像もつかない細やかな心づかいが感じられ、頭が下がった記憶があります。 このような方々の熱意に支えられ、良い仕事がなされたものと信じます。

ソースは12月7日付読売↓
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20081206-OYT8T00634.htm
新型インフル拡大防げ 広島空港で80人訓練

 


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行動計画&ガイドライン パブリックコメント募集(内閣官房 30日〆切)

2008-12-01 19:48:12 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

takaさん情報。

内閣官房HPから、「新型インフルエンザ対策ガイドライン」および「新型インフルエンザ対策行動計画」のパブリックコメント募集されています。

今回の〆切は12月30日です。

詳細は内閣官房HP↓
http://www.cas.go.jp/jp/influenza/pubcom.html

 


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国内でもドライブスルークリニック(ただし治外法権区域)

2008-11-28 10:17:18 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

新型インフルエンザを見据えた訓練の一環として、(ヒト)インフルエンザ予防接種をドライブスルークリニックで、車から降りずに接種する・・という企画が米国各地で実施されているのは各サイトで紹介されているところです(当ブログでは http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/22c1909e4c2f3d3a07e158afe24374af )。

人間どうしの接触を最小限にすることが出来、「ワクチン打ちに行ったらうつされた」ということも避けられる、極めて合理的かつ有効な方法です。
 しかし、たとえば、今日本国内で、意識の高い民間病院が敷地内でこれを初めてみても、厚労省(まずは都道府県庁)の横槍が入ってくるであろうことは容易に予想できます。。。と思っていたら日本国内で実現!?のニュースです。

ドライブスルークリニックが日本国内でも開始されます! と聞くと嬉しくなりそうですが、いささか残念なことに、「厚労省/都道府県庁に邪魔されない治外法権区域」に限られます。

「日本の厚労省にも都道府県庁にも邪魔されない治外法権区域」・・普天間基地の話です。

米海兵隊普天間基地にて、12月9日11時~17時、ドライブスルークリニックが行われ、米軍関係者は誰でもワクチン接種を受けることが出来ます。 これは、新型フルを見据えた訓練の一つでもあると明記されています。接種を受けて15分間は観察時間。

この企画は在日米海兵隊HPにしっかり記載されています↓から秘密でも何でもありません。 メディア取材も歓迎されるのではと思います。
http://www.okinawa.usmc.mil/Public%20Affairs%20Info/Archive%20News%20Pages/2008/081126-flu.html
Drive thru flu shot exercise to be held on Futenma

マスメディアの皆さんにあっては、12月9日沖縄に行き、ぜひこれを取材して大きく報道していただきたいと思います。 ドライブスルークリニックが、米国本土内だけの話なら国民の関心も限定的ですが、「日本国内にあっても厚労省/都道府県庁の横槍が入らない場所ではこんな合理的なことがちゃんと実現するのだ」ということが白日のもとに晒されれば、世論が盛り上がり、そして頼りになる「与党PT」が提言をして、あちこちの民間病院、そして国公立病院敷地内でこれが実現されるようになれば・・と期待するものです。


 


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鳥取のタミフル耐性H1N1はどこから来たの?(インフルエンザ)

2008-11-20 18:41:01 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

タミフルが効かない(ヒト)インフルエンザH1N1、H274Y変異とよばれるものが鳥取県で32%という数字が出ている問題http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/d71115f4de4dd60bcf406a4c265dc50c
http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/5889b40710e3e3c31b4f493f82f2ab3e
続報です。

鳥取で検出されたタミフル耐性インフルエンザウイルスは、
http://idsc.nih.go.jp/iasr/rapid/graph/pf34623.pdf
の系統図で示されるように、「北欧系」「ハワイ系」それぞれにまたがりバラバラの由来を示しています。

現在、多数派(dominant branch=↑の系統図でピンクの網がかかっている部分)とされている北欧系に限らず、広範囲にバラけている。 

つまり、これまでのところで、世界中大きな問題になっているタミフル耐性株とはまた違った由来のタミフル耐性株が日本で(英国でも)独自に現れているということで、あるいはひょっとして今後、「日本発」「英国発」で新たな耐性株が今シーズンの新たな主役(dominant)になるかもしれない・・とのコメントです。

ソースは11月18日付recombinomics↓
http://www.recombinomics.com/News/11180801/H274Y_Japan.html
Evolution of H1N1 Tamiflu Resistance in Japan
Recombinomics Commentary 18:37
November 18, 2008

参考:国立感染研HPから、タミフル耐性株国内の状況(日本語)↓
http://idsc.nih.go.jp/iasr/rapid/pr3462.html



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インフルエンザ予防接種の意識

2008-11-08 21:52:32 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

カナダ&UKで養鶏業&養豚業従業員には無料で(ヒト)インフル予防接種実施・・と報道があり外岡先生サイト徒然日記にも紹介されています。

日本では、民間レベルでもこれぐらいの意識もった事業者はいないものか・・と思ったら、ふっと思い出しました。

医師派遣業者のメールにあった!

私が帰国して退官するとき、海外ボケの頭ではこれほどまでの医師不足状況はイメージ出来ず、いくつか医師アルバイト派遣業者のサイト眺めたりしていました。実際には帰国するやあっという間に私の空き時間は知人病院・産業保健推進センター・講演etcで埋まってしまい、結局この種の業者とご縁はあまり無かったのですが、メールだけはやって来ます。ほとんどスパムですが、たまに開けてみると、こんな案件も。いわゆる”日雇い派遣”ってやつですが・・

(ペースト)
******************************************************************

11/12(水)阪急バス大山崎営業所~向日営業所
乙訓郡大山崎町字大山崎西高田23
勤務時間 10:00-17:45
給与 ○○○円
交通費 実費上限2,000円
インフルエンザ予防接種前の問診
2ヵ所目 向日市寺戸町小佃

*******************************************************************

ここから読み取れるのは、各営業所を巡回してインフルエンザ集団接種を運転手さんにしてゆくということです。

こういう会社のには安心して乗れますね。

皆さんも普段利用する会社に電話して運ちゃんのインフル予防接種はちゃんとやってるか? と問い合わせてみましょう。

 


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鳥取でタミフル耐性インフルエンザ

2008-10-29 09:29:53 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

26日付産経(大阪)の報道から。

タミフルの効かない(ヒト)インフルエンザH1N1が、全国9県で続々見つかっています。
その割合、
鳥取県がなんと32%!と大突出しています。
隣接する兵庫県7.5%、島根県1.2%ですから、これには首をひねるばかり。

ちなみに他に検出されたのは山形・栃木・神奈川・長野・岐阜・愛知の各県で、全体の平均2.6%でした。

鳥取県の医療機関でだけ無茶苦茶タミフルを処方しまくったなんて事も100%有り得ませんし(なぜ100%と言い切れるかといえば、日本では医療経済面からの締め付け=査定というものがある)ナゾです。 

以前、世界あちこちでタミフル耐性H1N1拡大している話を紹介しましたが http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/e599727db55a27508ce4b3d6fbb5e15d
ここに出てくる国々を見ても、タミフル乱用どころか、正当な使用さえままならぬ貧しい国々もたくさん顔を出しています。 つまり、タミフル処方とは関係なく、勝手にウイルスが変異している・・ということのようです。

この秋から冬にかけて新型フルの講演依頼を管理人のところにもちょくちょくいただいておりますが、鳥取県にも予定があります。情報交換しながらと考えています。

 


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新型インフルエンザ専門家会議議事録(厚労省)

2008-10-17 21:56:46 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

厚労省 新型インフルエンザ専門家会議
9/22の議事録が厚労省HPにアップされています(takaさん速報)。

URLは
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/09/txt/s0922-1.txt

テキストで4万2千字以上ぎっしり詰まっており、読解大変ですががんばりましょう。

 

 


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