今週の国内報道で、管理人的にこれからの注目度No1と思うのが「ワクチン輸入問題」。
日本の新型インフルエンザワクチン、国内4社で製造できるのはmax1700万人どまり(1300万人かもしれない)であるから不足分を輸入せざるを得ない。 ここまでは、広く浸透したところです。 で、その「輸入」の部分がこれから有名人巻き込んで波乱含み。
まずは 蓮舫・民主政調副会長、「輸入ワクチンの進め方は大いに疑問」
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/pandemic/topics/200909/512201.html
タイトル冒頭に蓮舫を持ってくるから注目度グンとアップ。これは上手いなあとM氏の顔思い浮かべニヤリ。
が、蓮舫は主役というほどではなくて、《田代眞人氏は、「輸入ワクチン導入を進めることの是非を最初に問われた時、公開されていなかった情報があった。なぜ、あの時輸入ワクチン導入の結論を急いだのかまことに不思議だ」などと指摘し、輸入ワクチン導入の議論の進め方に強い疑問を示した(原文ママ)》と田代氏の発言を聞いて《蓮舫・民主政調副会長は、会の終了後、記者が感想を求めたのに対し、「特に、輸入ワクチンの進め方は大いに疑問」などとコメントした。直ちに政調会長に報告し、党としても輸入ワクチンの問題点を明らかにしていきたいとしている
(原文ママ)》
要するに、田代氏の発言をそのまま復唱して「政調会長に言いつけちゃうもんねっ!」という役回りだけです。
さて、注目は、言いつけられた政調会長がどう反応するか。民主党として、当然、いろいろパイプを辿って意見を集めるでしょう。 民主党に覚えめでたい厚労省の人・・・”国会証言のあの人 http://www.kimuramoriyo.com/”の意見はそれなりの重みをもって(厚労省はともかく民主党内においては)反映されるでしょう。
するとそこには
http://www.kimuramoriyo.com/25-swine_influenza/swine_flu_27.html
《ワクチンが足りないにも関わらず海外メーカーからのワクチン輸入に強硬に反対するのは、国際メーカーが参入することによって、国内4社との競争が起こることを懸念しているからです。すなわち4社との結びつきによる自分たちの既得権益がなくなるのを恐れているからでしょう(原文ママ)》《ワクチンは100パーセント有効ではありませんが、既存のツールを使ってなるべく広がりを抑えることが求められる新型インフルエンザ対策には重要なものです。たとえあまったとしても国民に対する安全パイの1つとしては掛け捨て保険として持っておくべきものでしょう。 国内でも生産できない、副反応調査もままならない、けれど輸入反対ではワクチンは十分量確保できるはずはありません。輸入元がOKを出しても厚労省が認可しなければワクチンは国内で使うことはできません(原文ママ)》 とあります。
9日の蓮舫氏のパッションとは裏腹に、民主党内でもカンカンガクガク、そしてどんな結論が出てくるのやらちょっと予想つきません。 厚労省の皆さんが粛々と進められるのかどうかも、新大臣の顔も見えない現時点では何とも・・・ 政治を思い切り巻き込んだドタバタ劇になりそうです。