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新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

犬にも感染H5N8

2014-03-15 19:06:01 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

韓国で騒動になっている鳥インフルH5N8.鳥以外に犬にも感染と報告。

  • 韓国農業省発表。犬にH5N8検出と。哺乳類への感染可能性へ懸念高まっている。
    Cheonan, South Chungcheong Province の鶏農場の犬。罹患した鶏を食べた後、H5陽性に。
  • 無症状。ウイルスDNA分析では現在流行中のものと一致。
  • 犬ー犬感染は無い模様。
  • ソウル郊外のGwacheonではガチョウで検出、鳥移動禁止措置へ。

韓国の食文化には犬も含まれますので、一瞬、食用の犬かと思いましたが、そうではなく、農場の飼い犬で、鳥インフル感染した鶏を餌として与えられていたということのようです。もちろん焼鳥やチキンソテーにして与えられるわけなく、ナマで与えられていたでしょうから、高濃度暴露です。そもあれ、これが哺乳類⇒ヒトヒトと変異しないことを願うばかりです。

ソースはKorea Herald
http://www.koreaherald.com/view.php?ud=20140314001233

Suspected AI infection found in dog

Published : 2014-03-14 20:57
Updated : 2014-03-14 20:57

 

 


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カンボジアのH5N1コンスタントに

2014-03-10 09:06:03 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

カンボジアのH5N1ヒト感染、2013年から世界の主流みたいになっていますが3月もコンスタントに。

  • 首都プノンペンで3歳男児。National Pediatric Hospital に入院後3日後の死亡。2014年の6例目。この少年の住む村では、2月中旬から90%の鳥が死亡していた。
    http://www.globaltimes.cn/content/846832.shtml
  • 10歳女児。Rorveang village, Knor Damborng commune, Cheung Prey district, Kampong Cham (newly named Tboung Khmun) province。海軍医療チームが発熱者サーベイランスで見つけた(NAMRU-2)。
    確定診断はパスツール研。1月26日発症、タミフル投与にて回復。4例目。http://www.cdcmoh.gov.kh/PressRelease/51-52-PressRelease.Eng.pdf
  • 11歳女児。La Ork village, Krek commune, Ponhea Krek district, Kampong Cham (newly named Tboung Khmum) provinceおなじく海軍医療チームが発熱者サーベイランスで見つけた(NAMRU-2)。
    確定はパスツール研。2月9日発症。タミフル投与にて回復。5例目。
    http://www.cdcmoh.gov.kh/PressRelease/51-52-PressRelease.Eng.pdf

カンボジアにおけるケースがコンスタントに報告される背景に、米海軍の支援があります。
このNAMRU-2の詳細は、在カンボジア 米国大使館のHPで紹介されています。
http://cambodia.usembassy.gov/namru2.html

 


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山東省のH7N9家族内クラスタの詳報(鳥インフルエンザ)

2014-02-27 07:55:35 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

山東省の家族内クラスタ(親⇒子)の報告。

  • 山東省のクラスタ報告は初。
  • index caseは36歳男性(父親)。4月21日から進行する呼吸困難、ARDS疑いにてZaozhuang City Hospital 入院。X線でスリガラス様陰影。
    H7N9はPCRで確認。
  • その息子、4歳男児。父親に無防備の状態で密接接触。4月28日に発熱で同じ病院に入院。多発性斑状陰影。PCRでH7N9確認。
  • どちらも鳥接触歴なし。
  • 同時期にZaozhuangの活鳥市場の環境サンプルからH7N9が検出されている(彼らの自宅周辺では検出されず)。遺伝子的には患者から分離されたものと同じ。
  • 5月11日と6日にそれぞれ退院。濃厚接触者11名は陰性。
  • ヒトヒト感染濃厚なるも、それぞれが”環境”から感染した可能性もなお否定しきれず。

「すわヒトヒト!」というより、むしろもっと怖い話かもしれません。鶏接触歴が無い親子(or親だけ)に”環境”からウイルス感染したのであろうと。市場に行っただけで(鳥売場にゆかなくとも)感染。しかし同様に市場に行ったけれど無事な人が大多数。この親子(or親だけ)だけが、市場で落ちてるもの食ったとか溝の水を飲んだとか他の人がやらない事をやったということでもなさそうですし。個体側要因も相当大きいということでしょう。

 日本人渡航者へのリスコミは平凡ですが「とにかく活鳥市場には近づかないでください。もしうっかり(鳥市場と気が付かずに、入口周辺の別の商品をみて)鳥市場に入ってしまったなら、気が付き次第すぐに立ち去ってください」ということになるのでしょう。

ソースはBMC infectious disease
http://www.biomedcentral.com/content/pdf/1471-2334-14-98.pdf

2014 Feb 21;14(1):98. [Epub ahead of print]

One family cluster of avian influenza A(H7N9) virus infection in Shandong, China.


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鳥の感染は同時多発(インドネシア・韓国・インドの鳥インフルエンザ)

2014-02-24 17:59:29 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

ヒト感染だけ注目される鳥インフル、鳥の感染は本日も報道あちこちで。インドネシアと韓国。

Minggu, 23 Februari 2014, 11:06 WIB

250 Ayam Mati Mendadak di Sukabumi, Warga Resahkan Virus Flu Burung

Yusran Yunus

2014-02-23 19:12

 

New suspected cases raise concerns on spreading

 
By Kim Se-jeong 
 

 

Ayam/Ilustrasi-Bisnis.com


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カンボジアのH5N1は2014年も活発(3例目)

2014-02-21 07:58:51 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

最近日本では報じられにくくなったH5N1ですが、今年も活発。
昨年から、(昔のインドネシア・エジプトから)焦点はカンボジアに移った感ありますが、そのトレンドは変わらないようです。

  • 2014年の3例目。
  • 4歳男児。Kratie province 。この地域は今月上旬に2名犠牲者が出た地区。最初の2例発生をうけてサーベイランスチーム立ち上げたことにより発見できた。
  • 発熱・咳・咽頭痛・鼻汁・嘔吐
  • タミフル投与うけ安定。

カンボジアで鳥インフルが止まらないのは、我が国にとってもかなり困ったことです。
この国の在留邦人数は急増しています。これまでタイ進出して生産おこなってきた日系企業、しかしタイでは失業率0.7%の完全雇用状態で人材雇えず、最低賃金300バーツ/日にアップするタイ・ショックと呼ばれる現象などから、労働集約型産業をCML(カンボジア・ミャンマー・ラオス)に移す動きがあります。その中でカンボジアは注目株で今後も日本人の駐在はますます増える流れにありますので、注目しています。

ソースはCambodian daily
http://www.cambodiadaily.com/news/new-bird-flu-case-confirmed-in-village-where-two-recently-died-52706/

Genomic study finds no ominous changes in MERS-CoV


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公園のスズメも危険なH7N9(鳥インフルエンザ)

2014-02-20 12:00:33 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

上海の公園のスズメ(tree sparrow)を調査したら、しっかりH7N9検出されたとの報告。

  • 上海のDongping National Forest Parkにて鳥を捕獲し検体調査。糞便・スワブ・組織。2198サンプル。PCR実施。
  • 2198サンプル中、28サンプルでインフルエンザA陽性。さらにそのうち、明らかに健康なスズメ1羽の気管からH7N9検出。
  • 培養し検出されたのはA/tree sparrow/Shanghai/01/2013 (H7N9)
  • 今回、検出されたDongping National Forest Parkは、野鳥の集積地であるDongtan National Nature Reserveの近くい位置する。
  • 遺伝子構造的には、ヒト感染で検出されているものと、99.3%一致。

公園を無症状で元気に飛び回っているスズメからH7N9検出された。スズメだから、家禽だって他の野鳥だって、ヒトだって接触しうる。しかもその公園は、野鳥がたくさん集まる自然公園の近くだから野鳥にのってどんどん拡散(あるいは野鳥からもらう)しうる。
といったあたりがキモになります。

そうなると、「公園でスズメに接触しうる人」まで拡大すると、これまで管理人が申し上げてきた「鳥市場で生きたニワトリを売買する社会的階層に限定」ということではなくなるわけで、すると、我が国を含めた中国外への拡大可能性も視野に入れた発言に軌道修正ということになってきます。

かなりドキンとさせられる報告です。

ソースはCDC
http://wwwnc.cdc.gov/eid/article/20/5/13-1707_article.htm

Volume 20, Number 5—May 2014

Dispatch

Novel Avian Influenza A(H7N9) Virus in Tree Sparrow, Shanghai, China, 2013

 

 


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マレーシアは03年の関西状態?(鳥インフルH7N9)

2014-02-14 12:53:12 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

マレーシアで鳥インフルH7N9第一例。といっても、中国からの旅行客で、11年前の”いつか来た道”を連想する騒動。

  • 67歳女性、広州からクアラルンプールに到着した4日前から咳・発熱・倦怠感・筋肉痛。
  • クアラルンプールからサンダカン⇒コタキナバルへと旅行。
  • 2月7日にコタキナバルの病院へ、そして11日にH7N9確認。
  • 状態安定。
  • パニックになる必要はなく、保健大臣じきじきに平静呼びかけ。
  • しかしながら一般社会はヒートアップしつつあり、サーベイランス強化を政府に求める声が高まり、ツアーガイドは、具合悪そうな参加者がいたらツアーを出発させる前に病院に連れてゆくと証言。

2003年のSARS。管理人自身は北京から離れられなかったのですが、日本の報道を聞くところによれば、台湾からのSARS感染旅行者の存在が判明してから関西中心に大騒動、京都の大事な国宝に消毒薬ぶっかけたりの騒動でした。マレーシア国民が、あのような馬鹿騒ぎをせず冷静を保っていただけることを期待します。

ソースはthe star
http://www.thestar.com.my/News/Nation/2014/02/13/First-local-case-of-H7N9-detected-Tests-confirm-Chinese-tourist-in-Sabah-infected-with-the-avian-flu/

Tests confirm Chinese tourist in Sabah infected with the avian flu

M'sia urges public not to panic as it reports human bird flu case


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ネコインフルエンザの第一死亡例確認(カナダ カルガリー)

2014-02-09 15:00:59 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

ネコのインフルエンザで死亡例(ネコ)。
ネコが好きだ!という人はカナダでも日本でも多いので情報まで。

  • カナダ カルガリーで、同一世帯に飼われていたネコが2匹、相次いで呼吸器症状を呈して死亡。
  • 同一家庭内で2例続いたことから、2例目の5歳の猫について獣医は病理解剖をおこなった。
  • その結果、H1N1確認。
  • カルガリー大学獣医学部長Dr. Alastair Cribb氏インタビュ
  • ネコの飼い主は、このことだけで心配することはないが、ネコが病気になったら獣医に診せるべきである。
  • ネコが呼吸器症状を呈していたからといって必ずしもインフルエンザや心配な病気であるとは限らない。
  • ネコが呼吸器疾患で亡くなることはよくあることではない。多くの場合はインフルエンザに罹患しても治癒する。
  • ヒトから、屋内だけにいるネコにインフルエンザが感染した例について情報ない。
  • ヒトに検査したことはないが、少なくとも、飼い主がインフルエンザになったという例は承知していない。
  • クリスマス以降に、ヒトが出入り多い家でネコがインフルエンザに罹ったら、おそらくそれはヒトネコ感染であろう。
  • ネコ⇒ヒト感染の報告はまだないが、獣医たちはその可能性は否定できないとしている。
  • ネコにおけるH1N1感染は2009年から報告されている。
  • 今回、アルバータ州の獣医に情報提供をおこない、呼吸器症状を呈するネコがきたらしかるべっく取り扱うよう要請。

ネコのインフルエンザ。
ネコ好きは日本にも多いので、自分の飼い猫が呼吸器症状を呈したらちゃんと獣医に診せねばならないということは知られるべきでしょう。

そういえば、当サイトが使っているgooブログには”スタッフにアピール”ボタンがあり、いくつかのブログをスタッフブログで紹介するという機能があるのですが、この機能が出来て以来、紹介されるのはひたすらネコネコネコ。今日もネコ、明日もネコ、いつもネコ。 gooブログにはよほどネコ好きが多いのか、しからばこの情報、浸透すると良いですね。

ソースはSUN+
http://www.calgarysun.com/2014/02/07/vets-at-university-of-calgary-diagnose-first-case-of-feline-h1n1-in-canada

Vets at University of Calgary diagnose first case of feline H1N1 in Canada 2

By ,Calgary Sun

First posted:Friday, February 07, 2014 03:29 PM MST| Updated:Friday, February 07, 2014 04:41 PM MST

Cat


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ベトナムでH5N1犠牲者続く

2014-02-03 09:01:13 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

ベトナムで今年にはいり2例目のH5N1犠牲者。

  • ベトナムMekong Delta province of Dong。Thanh Binh District
  • 60歳女性 Nguyen Thi Uさん(と実名報道)、主婦。
  • 1月22日発症、30日死亡
  • 鶏接触歴あり。
  • H5N1確認はホーチミンのパスツール研
  • 今年第一例は52歳男性、18日死亡。

昨年はカンボジアが盛り上がり、今年はベトナムか。北京から帰路機内発症のカナダ人の件もその後北京発情報なく、ひっそりと、次なる展開が読めない不気味さです。

ソースはThanhnien
http://www.thanhniennews.com/index/pages/20140201-bird-flu-claims-2ndl-life-in-vietnam-this-year.aspx

Vietnam records second bird flu death this year 
Last updated: Sunday, February 02, 2014 01:40
 

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浙江省で鳥インフルH7N9家族内クラスタ(+ヒドイ写真)

2014-01-30 08:20:55 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

中国 浙江省で鳥インフルエンザH7N9家族内クラスタ発生

  • 浙江省の省都、杭州。
  • 両親と娘。
  • 新華社発表。詳細は明らかにされず。

新華社が詳細なしに、これだけの情報しかないので各社ネタがない。
で、ある現地紙はこんなヒドイ写真(もうちょっと上品な言葉を使えば”恣意的な写真”)を載せました。
鳥インフルとは何の関係もない写真。そもそもこの季節のかの地で、こんな薄着ではおれない。鳥インフル拡大してるのに、そもそもこういう場所には行かない。でも、私が編集局長だったら、この写真が手元にあれば載せたい誘惑に勝てるかなあ・・・(笑)

ソースは(写真とも)
http://www.news24.com/World/News/Three-H7N9-cases-in-same-China-family-20140129
Three H7N9 cases in same China family

2014-01-29 09:33

 

A woman and her daughter are frightened of ducks approach too closely. (Alexander F Yuan, AP)


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