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新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

サウジ東部現地の病院映像(新型コロナウイルスMERS-CoV関連で保健大臣視察)

2013-05-20 17:17:00 | お勧めサイト/お勧め本

新型コロナウイルスMERS-CoVで世界中の注目を集めているサウジアラビア東部AlAhad。
現地の病院まで、保健大臣が足を運んでくれた!ということで大きく報道されています。
Youtubeから。

途上国の田舎の病院・・・ガタガタの施設を想像していましたが、オイルマネーの国は事情が違うようです。立派な施設に、赤絨毯(これは大臣のために敷かれたものだろうか・・・)

しかし、医療機器はあまり映されていませんから、そちらはそれなりなのかも。

URLは
http://www.youtube.com/watch?v=-0mtRdYBWe8

زيارة مفاجئة قام بها وزير الصحة السعودي لمحافظة الأحساء في يوم الخميس 6-7-1434هـ
شاهد ماذا صرح به وما الجديد حمول كورونا ؟
التقرير من إعداد وتقديم : محمد الحمادي
أخبار القناة الأولى السعودية

 

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外務省情報@2013.5.17(新型コロナウイルスNCoV)

2013-05-17 23:19:07 | お勧めサイト/お勧め本

こちらは本日付アップの外務省情報(新型コロナウイルスNCoV関連)です。

http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo.asp?infocode=2013C204



***************************************
(以下コピペ)

情報種別:渡航情報(広域情報)

本情報は2013年05月17日現在有効です。

広域情報:新種のコロナウイルスの感染拡大について(その2)

2013年05月17日
※ 本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。
※ 本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。
※ 海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。
 
1.新種のコロナウイルス感染者の増加
5月15日、世界保健機関(WHO)は、新種のコロナウイルスの感染例が2012年9月以降、中東と欧州で計40例(サウジアラビア30、英国3、カタール2、ヨルダン2、フランス2、アラブ首長国連邦1)発生しており、内、死亡例は世界で計20例(サウジアラビア15、ヨルダン2、英国2、アラブ首長国連邦1)確認されている旨発表しました。

2.ヒト-ヒト感染の可能性
5月12日、サウジアラビアを訪問中のWHOのフクダ事務局長補は会見で、新種コロナウイルスはヒトからヒトに感染する可能性が懸念され、特に濃厚接触者の場合で、ヒトからヒトへの感染が疑われるケースがあると言及しました。

3.サウジアラビア及びフランスの事例
(1)5月15日、サウジアラビア保健省は、サウジアラビア東部のアフサ地区の医療機関において、新種のコロナウイルス感染患者の治療に関わっていた医療従事者2名の同ウイルス感染が確認されたことをWHOに報告しました。新種のコロナウイルス患者に接触した医療従事者が同ウイルスに感染したのは初めての症例です。サウジアラビア東部州では、これまでに、計21名の同ウイルス感染者と内9名の死亡者が確認されています。
(2)フランスでは、5月7日、ドバイに4月に渡航した患者から初めてコロナウイルスの感染が確認されましたが、5月12日、フランス社会問題・保健省は、「フランスにおいて、新種のコロナウイルスの感染者と病室を共有していた者が、新たに同ウイルスに感染した」旨WHOに報告しました。

4.留意事項
(1)コロナウイルスは飛沫感染や接触感染で伝播し,風邪などの症状を引き
起こします。通常その毒性はそれほど強くありませんが,通常のタイプから変異した場合は強い毒性を持つこともあり注意が必要です。現在、WHOや関係各国は、この新種のコロナウイルスの感染経路や臨床経過等について、調査を進めています。
(2)コロナウイルスに対する具体的予防策は以下のとおりです。
(ア) 休息、栄養を十分に取り、体に抵抗力をつける。
(イ) 手指等の衛生保持に心掛ける。
(ウ) できるだけ人混みを避けるか、マスクの着用を励行する。
(エ) 咳やくしゃみの症状がある患者とは、可能な限り濃厚接触を避ける。
(オ) 温度の変化と乾燥しすぎに注意する。
(カ) 高熱、咳、呼吸困難等の症状が見られた時は、早めに医師の診断を受ける。
(3)なお、現段階において、WHOは、サウジアラビアを含め、ウイルス感染の影響が及んだ国への渡航や貿易に対する制限を課していませんが、中東及び欧州に渡航,滞在される予定の方は最新の情報に御留意ください。

(問い合わせ先)
○外務省領事サービスセンター(海外安全相談担当)
   電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省領事局政策課(医療情報)
   電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
          (携帯版)http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp
○在サウジアラビア日本国大使館
  住所:A-11 Diplomatic Quarter, Riyadh, Saudi Arabia
      (P.O. Box 4095)
  電話: (01) 488-1100
     国外からは(国番号001-966-1)488-1100
  Fax: (01) 488-0189
     国外からは(国番号001-966-1)488-0189
  ホームページ:http://www.ksa.emb-japan.go.jp/j/index.htm
○在ジッダ日本国総領事館
  住所:Al-Islam St. No.32. Jeddah, 21431, Saudi Arabia
  電話: (966-2) 667-0676
  FAX : (966-2) 667-0373
  ホームページ: http://www.jeddah.ksa.emb-japan.go.jp/
○在カタール日本国大使館
  住所:Doha West Bay, Diplomatic Area, Doha, The State of Qatar
     (P.O. Box 2208)
  電話:44840888
     国外からは(国番号974)44840888
  Fax :44832178
     国外からは(国番号974)44832178
  ホームページ:http://www.qa.emb-japan.go.jp/jp/index.html
○在ヨルダン日本国大使館
  住所:Between 5th and 6th Circles, Foeg Halezon Street,Basin No.21 North Abdoun, Amman, The Hashemite Kingdom of Jordan (P.O.Box 2835, Amman, 11181 Jordan)
  電話:(市外局番06)5932005、5930428
     国外からは(国番号962)-6-5932005、5930428
  FAX:(市外局番06)5931006、5922176
     国外からは(国番号962)-6-5931006、5922176
  ホームページ: http://www.jordan.emb-japan.go.jp/index_j.htm
○在アラブ首長国連邦日本国大使館
  住所:Abu Dhabi, United Arab Emirates (P.O. Box 2430)
  電話: (市外局番02) 4435696
     国外からは(国番号971)-2-4435696
  FAX : (市外局番02) 4434219
     国外からは(国番号971)-2-4434219
  ホームページ:http://www.uae.emb-japan.go.jp/
○在ドバイ日本国総領事館
  住所:28th Floor, Dubai World Trade Centre Building,
      Dubai, United Arab Emirates. (P.O. Box 9336)
  電話:(市外局番04) 3319191(日~木曜日の午前8時から午後3時まで)
     国外からは(国番号971)-4-3319191
  FAX :(市外局番04) 3319292
     国外からは(国番号971)-4-3319292
  ホームページ:http://www.dubai.uae.emb-japan.go.jp/
○ 在英国日本大使館:
  住所:101-104, Piccadilly, London, W1J 7JT, U.K.
  電話:(市外局番020)-7465-6500
   国外からは(国番号44)-20-7465-6500
  領事班電話番号:(市外局番020)-7465-6565
   国外からは(国番号44)-20-7465-6565
  FAX: (市外局番020)-7491-9348
   国外からは(国番号44)-20-7491-9348
  ホームページ: http://www.uk.emb-japan.go.jp/jp/index.html
○ 在エディンバラ総領事館
  住所:2 Melville Crescent, Edinburgh EH3 7HW, U.K.
  電話:(市外局番0131)-225-4777
   国外からは(国番号44)-131-225-4777
  FAX: (市外局番0131)-225-4828
   国外からは(国番号44)-131-225-4828
  ホームページ: http://www.edinburgh.uk.emb-japan.go.jp/indexj.htm
○在フランス日本国大使館
  住所:7 Avenue Hoche 75008 Paris France
  電話:(市外局番01)-4888-6200
   国外からは(国番号33)-1-4888-6200
  ファックス:(市外局番01)-4227-1420(領事部直通)
  国外からは(国番号33)-1-4227-1420(領事部直通)
  ホームページ:http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/
○在ストラスブール日本国総領事館
  住所:"Tour Europe", 20, Place des Halles, 67000 Strasbourg,
     France
  電話:(市外局番03)-8852-8500
     国外からは(国番号33)-3-8852-8500
  FAX :(市外局番03)-8822-6239
     国外からは(国番号33)-3-8822-6239
  ホームページ: http://www.strasbourg.fr.emb-japan.go.jp/
○在マルセイユ日本国総領事館
  住所:70, Avenue de Hambourg, 13008 Marseille, France
  電話:(市外局番04)-9116-8181
     国外からは(国番号33)-4-9116-8181
  FAX :(市外局番04)-9172-5546
     国外からは(国番号33)-4-9172-5546
  ホームページ: http://www.marseille.fr.emb-japan.go.jp/
○在リヨン出張駐在官事務所
  住所:131, boulevard de Stalingrad, 69100 Villeurbanne, France
  電話:(市外局番04)-3747-5500
     国外からは(国番号33)-4-3747-5500
  FAX :(市外局番04)-7893-8441
     国外からは(国番号33)-4-7893-8441

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今週の感染症エクスプレス(新型コロナウイルスNCoV関連)

2013-05-17 23:16:35 | お勧めサイト/お勧め本

今週の感染症エクスプレス@厚労省、新型コロナウイルスNCoV関連の記事、
先週と同じく、協力依頼の対象が「発症前10日以内にアラビア半島又はその周辺諸国に渡航又は居住」から増えていないのは幸いなことです。来週もそうでありますように・・・

http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/

***************************************
(以下コピペ)

【コロナウイルス感染症】

◆新種のコロナウイルス感染症に関する情報提供について(協力依頼)

 

 昨年9月以来、これまで感染が確定されたとして報告された患者は40人

で、このうち20人が死亡しました。また、報告があった国はフランス、ド

イツ、ヨルダン、カタール、サウジアラビア、英国の6カ国です。

 

 サウジアラビアでは、政府がサウジアラビア東部の医療機関に関連した集

団感染の調査を進めており、5月1日からこれまでに患者数は21人、この

うち9人が死亡しました。

 また、患者2人については、新種のコロナウイルスに感染したと確定され

た患者と接触した医療従事者です。

 医療従事者が患者と接触した後に新種のコロナウイルスに感染したと診断

されたのは初めてのことです。

 

 各医療機関においては、以下の要件に該当する患者を診察した場合は、最

寄りの各保健所へ情報提供いただくよう、引き続きご協力のほどお願いしま

す。

 また、平時からの院内感染対策の一層の徹底についてもお願いいたします。

 

(情報提供を求める患者の要件)

 38度以上の発熱と咳を伴う急性呼吸器症状を呈し、臨床的又は放射線学

的に実質性肺病変(例:肺炎又はARDS)が疑われる者であり、発症前10日

以内にアラビア半島又はその周辺諸国に渡航又は居住していた者。

 但し、他の感染症によること又は他の病因が明らかな場合は除く。

 

参考資料

・新種のコロナウイルス感染症について(検疫所ホームページ)

http://www.forth.go.jp/topics/2013/05131614.html  (更新12)

http://www.forth.go.jp/topics/2013/05140856.html  (更新13)

http://www.forth.go.jp/topics/2013/05150943.html  (更新14)

http://www.forth.go.jp/topics/2013/05161025.html  (更新15)

 

・コロナウイルス(HCoV-EMC)重症感染症(国立感染症研究所ホームページ)

http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ka/hcov-emc/2186-idsc/2686-novelcorona2012.html 

 

<通知>

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20120930-01.pdf


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サウジの映像(新型コロナウイルスNCoV関連)

2013-05-13 22:00:45 | お勧めサイト/お勧め本

スカイニュース アラビックの映像。

  • 院内風景。相変わらずマスクなしで患者に接する医療従事者たち。
  • スーク(市場)
  • 飛沫感染の模式図
  • で、最後にメッカ巡礼の超人混みを映し出す。
  • 飛沫感染とメッカ人混みを合わせて、どんな事になるか想像力をかきたてる・・・ということでしょうか。

実際にクリックしてご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=dBjxZiC0bMs

السعودية.. وفيات بفيروس كورونا

 


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感染症エクスプレス@5/10(新型コロナウイルスNCoV関連)

2013-05-10 16:34:55 | お勧めサイト/お勧め本

本日配信の感染症エクスプレスby厚労省、新型コロナ関連部分です。
情報提供依頼。
症状+「発症前 10日以内にアラビア半島又はその周辺諸国に渡航又は居住していた者」が条件です。
フランスのリールやバレンシエンヌでひょっとしてヒトヒト感染(かも)?と報じられていますので、来週のエクスプレスではこれがEUまで拡大されているのかどうか。成り行きに注目ですね。

************************************************
(以下コピペ)

【コロナウイルス感染症】
◆新種のコロナウイルス感染症に関する情報提供について(協力依頼)

 昨年9月以来、サウジアラビア、カタール、ヨルダン等、アラビア半島
の諸国を中心に新種のコロナウイルスによる感染症の発生が報告されてい
ますが、5月に入って、新たに16名の患者(サウジアラビア:15名、フラン
ス:1名(アラブ首長国連邦からの帰国者))が確認されています。
 各医療機関においては、以下の要件に該当する患者を診察した場合は、
最寄りの各保健所へ情報提供いただくよう、引き続きご協力のほどお願い
します。

(情報提供を求める患者の要件)
 38度以上の発熱と咳を伴う急性呼吸器症状を呈し、臨床的又は放射線
学的に実質性肺病変(例:肺炎又はARDS)が疑われる者であり、発症前
10日以内にアラビア半島又はその周辺諸国に渡航又は居住していた者。
 但し、他の感染症によること又は他の病因が明らかな場合は除く。

参考資料
・新種のコロナウイルス感染症について(検疫所ホームページ)
http://www.forth.go.jp/topics/2013/05080924.html  (更新10)
http://www.forth.go.jp/topics/2013/05090857.html  (更新11)

・コロナウイルス(HCoV-EMC)重症感染症(国立感染症研究所ホームページ)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ka/hcov-emc/2186-idsc/2686-novelcorona2012
.html

<通知>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20120930-01.pdf 


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奇妙な奇妙な鳥インフルエンザA(H7N9)をめぐる論評いくつか

2013-04-28 12:23:56 | お勧めサイト/お勧め本

鳥インフルエンザA(H7N9)をめぐる論評をいくつか。

  • 今でしょう、公衆衛生当局が警戒高めるのは! なぜなら
    1)中国本土以外で初めてヒト感染報告(台湾の53歳男性の件)
    2)100以上の家族内(限定的ヒトヒト)感染を示唆
    3)ワクチン動物実験が6週間ぐらいで結果でそうなこと
    http://www.usnews.com/news/blogs/at-the-edge/2013/04/26/its-time-to-worry-about-the-new-chinese-bird-flu
  • H7N9は鳥市場の鶏からのみ検出され、養鶏場やから一切検出されない。最初から非常に奇妙だ。もし私がサイエンスフィクションの編集者だったとして、今回の話を持ち込まれていたなら「そんなこと、あまりにも有りえない」としてボツにしていたであろう。北京の4歳児、もし、父親が持ち込んできた天津で購入した鶏から感染したのなら、なぜ天津で感染者が出ない?
    H7N9感染者に共通したものを探してこの1か月以上検索がおこなわれてきた。しかし、SARSのハクビシンにようなものはまだ見つかってきていない。武器も戦略もなき戦いだ。
    疫学者たちは、この奇妙なウイルスと闘うのに、どんなに狂ったことをやらねばと戸惑っているに違いないToday's epidemiologists must be wondering how to be crazy enough to figure out this very weird virus.
    http://crofsblogs.typepad.com/h5n1/2013/04/how-weird-is-h7n9.html

1か月経ってますます奇妙さ、前例のなさ。わからなさ、が漂うばかりの現状です。

 


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健康危機管理 保健所支援情報システムHP

2013-04-27 14:59:58 | お勧めサイト/お勧め本

情報いただきました。健康危機管理 保健所支援システムHP。

この中の鳥インフルコーナーもおすすめです。

URLは
http://www.support-hc.com/index.php?%E9%B3%A5%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6H7N9

 


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感染研のリスクアセスメントと対応@4/19版

2013-04-20 22:15:47 | お勧めサイト/お勧め本

鳥インフルエンザA(H7N9)関連、さまざまなメディアからさまざまな情報が流れてきます。
洪水状態のなかで、ここで常識的なことをキチンとおさらいしておくのは意味があることです。

感染研の「リスクアセスメントと対応」がこのタイミングでアップされるのはナイスですね。
当面、更新は1~2週間ごとになされるとのことです。

感染症情報センター長(現任者も前任者も)、SARS@03年のとき北京にお越しになり、当時右往左往状態だった管理人にも色々ご教示いただきました。本当に仏様に見えました。感謝。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/a/flua-h7n9/2276-a-h7n9-niid/3477-riskassess-130418.html

**************************************************************
(以下コピペ)

疫学的所見

  • 鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスによるヒト感染例は今回の中国での感染事例が世界初の報告である。
  • 4月18日までに82症例が報告されており、うち17例が死亡している。
  • 現在報告されている初発例の発症日は2月19日であり、3月中旬までは散発的な報告であったが3月下旬から症例が増加し、現在も継続して報告されている。
  • 症例は上海市から1例目が報告された後、3月7日には浙江省、3月中旬には安徽省と江蘇省、4月には河南省と北京市からそれぞれ1例目が報告され、現時点では報告地域は中国国内2市4省となっている。中国国内ではサーベイランスが強化されているため、今後感染地域がさらに拡大する可能性がある。
  • 症例の男女比は2.7で男性に多く、年齢は中央値64歳で範囲は4歳から87歳にまで及んでいる。
  • 一部の症例の60%程度に家禽との接触歴が認められたが、感染源は特定されていない。
  • 公表されている死亡例3例の情報では、患者の臨床像は全身症状を伴う肺炎であった。ノイラミニダーゼ阻害薬は7-8日目に投与されており、治療の遅れが重症化に関連している可能性がある。
  • 軽症例および無症候性感染者が報告されており感染者における臨床像・自然経過・免疫応答・治療反応性等の情報の集積が待たれるところである。
  • 現時点では、感染源・感染経路が不明である。
  • ヒト―ヒト感染の可能性については、3月下旬に同一家族内での複数の有症者が発生した事例があることなどから限定的なヒト―ヒト感染が起こっている可能性も否定できない。ただし確定例に対する接触者調査からはヒト-ヒト感染は確認されていない。

ウイルス学的所見

  • 当該ウイルスは3種類の異なる鳥インフルエンザウイルスの遺伝子交雑体であると考えられる。
  • ヒト分離ウイルス4株(A/Shanghai/1/2013, A/Shanghai/2/2013、 A/Anhui/1/2013, A/Hangzhou/1/2013)は遺伝子系統樹解析の結果から互いに非常に類似していた。しかし、そのうちの1株(A/Shanghai/1/2013)は、塩基配列上では他の3株とは区別され、共通の祖先から分岐した別系統の近縁ウイルスが同時期に伝播していたことが示された。
  • 上海市鳥市場のハト、ニワトリおよび環境からの分離ウイルス3株:A/pigeon/Shanghai/S1069/2013, A/chicken/Shanghai/S1053/2013, A/environment/Shanghai/S1088/2013)は、遺伝子系統樹解析の結果からは、上記ヒト分離ウイルスのうちの3株(A/Shanghai/2/2013,A/Anhui/1/2013, A/Hangzhou/1/2013)と類似性が高く、同系統のウイルスと考えられる。しかし、両者の間には、明らかに異なる塩基配列もあり、今回報告された鳥分離ウイルスが、今回報告された患者に直接に感染したものであるとは考えにくい。
  • ヒト分離ウイルス4株全てのHA遺伝子は、ヒト型のレセプターへの結合能を上昇させる変異を有していた。またヒト分離株全てのPB2遺伝子には、RNAポリメラーゼの至適温度を鳥の体温(41℃)から哺乳類の上気道温度(34℃)に低下させる変異が観察された。これらの株については、ヒト上気道に感染しやすく、また増殖しやすいように変化している可能性が強く示唆された。
  • 鳥、環境からの分離ウイルス3株のHA遺伝子の解析では、ヒト型のレセプターへの結合能が上昇していたが、RNAポリメラーゼの至適温度を低下させる変異は観察されなかった。
  • 今回の4症例、鳥、環境から検出されたウイルスの遺伝子解析の結果からは、これらのウイルスは鳥に対して低病原性であり、家禽、野鳥に感染しても症状を出さないと考えられる。また一般的に、H7亜型のインフルエンザウイルスはブタにおいても不顕性感染であることが知られている。従って、この系統のウイルスがこれらの哺乳動物の間で症状を示さずに伝播され、ヒトへの感染源になっている可能性がある。
  • NA遺伝子の塩基配列からは、ヒト分離株のうちの1株A/Shanghai/1/2013が、抗インフルエンザ薬のオセルタミビルおよびザナミビルに対する感受性が低下している可能性が指摘された。しかし、現時点での酵素活性測定結果では、オセルタミビル、ザナミビルには感受性があるとされている。
  • M遺伝子については、解析した全てのウイルスが、アマンタジン、リマンタジンに対して耐性であると判断された。
  • 初期の限られた症例に対してウイルス学的な詳細解析が実施されている段階であり、さらなる所見の蓄積が望まれる。

リスクアセスメントと今後の対応

  • 感染源、感染経路が絞り込まれていないため、特に国内未発生の段階においては、中国での感染源、感染経路調査に協力していく必要がある。
  • 今後、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス感染者が中国から国内に入国する可能性があるため、情報収集・リスクの評価・必要な対応に関する準備を行う。
  • どこまでの感染者を対象にすべきか国内の強化サーベイランスの対象が絞りこみにくいのが現状である。当面は、中国からの帰国者に対しては、発熱、肺炎等の明らかな臨床所見を示す鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス感染を疑う患者に対して確定検査を積極的に実施していくことが必要である。現在、地方衛生研究所においても、PCR検査によりH7亜型の検査ができる体制が整いつつある。
  • 限定的なヒトーヒト感染が起こっている可能性があることから、国内に入国した感染者から家族内などで二次感染が起こりえることを考慮する。
  • 鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス感染症の患者が発生した場合は、患者搬送時を含め適切な感染拡大防止策をとること、事例を通じた感染リスクの評価を行うこと、適切に情報提供を行うことを目的とした積極的疫学調査の実施が必要である。
  • 鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス感染症の患者の治療について、専門家のコンサルテーションを受けることができる体制を整えておく必要がある。なお、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスはノイラミニダーゼ阻害剤に感受性であることから、早期診断・早期治療により、重症例の減少が期待できる。
  • 現時点で、ヒトーヒト感染は確認できていないが、ヒト分離の鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスがヒトへの適応性を高めていることは明らかであり、パンデミックを起こす可能性は否定できない。適時のリスク評価にもとづいて、パンデミックへの対応強化を準備する。

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インフルエンザ対策、企業向けイチオシ資料(インターリスク総研)

2013-04-16 11:38:02 | お勧めサイト/お勧め本

H7N9に限らない話ですが、インフルエンザ対策の企業向け、わかりやすい資料をインターリスク総研(三井住友系のコンサルタント会社)が公開しています。

新型インフル特措法の要点や企業としての対策、また、最後に人権について言及があるのもグッドです。

URLは
http://www.irric.co.jp/influenza/news/pdf/h7n9_02.pdf

です。クリックしてご覧ください。

 


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JAMSNETのHP(鳥インフルH7N9まとめ)

2013-04-16 09:11:40 | お勧めサイト/お勧め本

鳥インフルH7N9のまとめ、ポータル的にリンクがまとまったお勧めサイト。

JAMSNETの鳥インフルコーナーです。

URLは
http://jamsnettokyo.org/mc_sitebuilder__info?id=a0i10000000Uk6AAAS&cid=a0F1000000Etr1IEAR

ご利用ください。

 


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