輸入例ではない国内感染(州内感染)の確認が相次ぐ米国フロリダ州。一挙に4→14例に。この事態を受けて米国CDCの動きが風雲急を告げています。
- 米国CDCの緊急チームが現地入り。
- フロリダ州は、これまで、(プエルトリコをのぞき、本土では)最もリスクと考えられていた場所で、アグレッシブに対策がおこなれてきた場所。にもかかわらず、現地で感染が拡大する事態になっている。
- Frieden長官インタビューで3つの原因をあげる。
1.これまで使われてきた殺虫剤に耐性ができていて(蚊が死なない)いるのかもしれない。
2.まだいくらか、幼生(ぼうふら)が棲息できる水たまりがあるのではないか
3.特にマイアミ北部のような込み入った場所では対策が難しい
まだまだ無症状例がいっぱいの可能性に言及しつつ、これまで優先的に対策をしっかりやってきたフロリダ州での州内感染はショックなことでしょう。それだけ蚊対策の難しさが浮き彫りになっています。特に殺虫剤への耐性化は難易度をグンとアップする要素です。
日本国内で、もっともしっかり媒介化対策がおこなわれているのは東京都。その代々木公園や新宿御苑で、対策をあざ笑うかの如き2014年とまたまた同じ事態が発生してポケモンGOの人々にガンガン感染する事態・・・なんてことになると、小池都知事への荒っぽい歓迎になってしまうわけで、そうすると彼女のリスクコミュニケーションへの意識が見えてきたるするのかもしれません。選挙中に「病み上がりの人を引っ張り出して・・・」などと発言、医療関係者から見ればちょっと困った意識の持ち主でもあるので、少々荒めの(医療へ目を向けるきっかけとなる)歓迎は悪くないのかもしれませんが。
Zika update: CDC’s Frieden says ‘It’s possible that the mosquitoes there are resistant to the insecticides that have been used’
Posted by Robert Herriman on August 1, 2016