先日、橘湾岸スーパーマラニックを走ったラン友さんが橘の100km(実際は103kmらしい)と
阿蘇カルデラ100kmではどちらがきついのだろうか?と書いていたので、ちょっと私見をw
これまで両方走ったことのあるランナーさんの意見では橘の方がキツイと言う人が多いようです。
コースとしてはどちらも山越えとなりますが、阿蘇の場合は20km過ぎの黒岩峠の急な登りと
象ヶ鼻の激下りが特徴的ですね。後半に2つピークがあり、この坂で撃沈する方が多いようです。
他にも常にアップダウンが多いコースです。
橘は前半は高低差30mぐらいのアップダウンが連続してありますが、ほぼフラットと見て良いでしょう。
後半、島原城エイドを過ぎてからの眉山、雲仙と続く2つの激登りがキツイコースです。
最大標高差は阿蘇が564m、橘が757mらしいです。
これからすると橘の方が125m多い。
また、累積標高は阿蘇が1641m、橘が1766mとのことですので、こちらも193m橘がキツイ。
ただ、これぐらいの差だとそれほど大きくは無いかもです。
橘はこの後半の山越え2つがランナーには堪えますね。
ほぼ一本調子で長い激坂を登るので速いエリートランナーでもキツく、スピードが出せずタイム的にも厳しいでしょう。
体もキツイけどメンタル的にもハードだと思います。
また、給水エイドが少ないので一定間隔で休めない、自己判断で休息しなければいけないのもキツイかも。
阿蘇の場合はほぼ2.5km毎に給水ポイントがるので給水に困らないだけでなくホッと一息つけることで
メンタル的にも良いように思います。
あと、後半キツイ方がよりダメージが大きく心に影響して残るかもです。
気候に関しては阿蘇は6月頭なので結構暑いですね。しかも5時スタートなので直ぐに日が上り
高原地帯とはいえ、晴れるとかなりの暑さになります。エイドで掛け水をしないと持たない感じです。
朝、昼、晴れ、曇り、雨など状況に次第で寒暖差もかなりありますので調整が難しいです。
ま、これは橘も同じかもしれませんが。
橘は以前は10月にあってたようなのでその頃だと暑かったでしょうが、今は11月後半開催なのでそれほどでも無いかな。
スタートも0時で6時間ほどは日に晒されず走れますから、その点は楽でしょうか。
エイドに関してはさっきも書いたように阿蘇の方が給水に関しては良くて、自前で持って走る必要は無く楽でしょう。
橘は給水エイドが少ない為、多少持って走った方が安心なので(特に山越えの時は)その分荷物となり負担が多くなるかもです。
橘のエイドで注意が必要だなと思ったのは、色々と美味しいものがあるので食べ過ぎてしまうことです。
胃腸が弱かったり、体調不良になった場合、吐いてしまうことがあります。
今回も吐いてしまった方がかなりいたようです。
制限時間も阿蘇は13時間30分なのに対して橘は17時間(標準制限時間)なのでその差を考えると
どちらがキツイかは何とも言えないといったところでしょうか?w
キツさは個人的な感覚に寄るところも多いので、今度は視点をちょっと変えて
完走できるかどうかについて考えてみます。
これに関しては岩本能史さんが提唱されている有名な「ウルトラの公式F2.7]を使います。
これは「100kmウルトラマラソンのタイム=直近のフルマラソンのタイム×2.7」と言うものです、
ただ、阿蘇や橘は極端な登りがあるので数値を緩めてF3で計算します。
これを使い、完走するためにはフルマラソンの持ちタイムがどれくらいであればいいのかを計算します。
阿蘇の場合だと制限時間が13時間30分なので
810分÷3=270分
よって直近のフルマラソンタイムは4時間30分以下でないと完走できません。
橘の場合は標準制限時間が17時間なので
1020分÷3=340分
よって直近のフルマラソンタイムは5時間40分以下であれば良いことになります。
橘の方がコースがハードだとして値を更にゆるめてF3.5でも計算してみると
1020分÷3.5≒291分
よって、この場合、直近のフルマラソンタイムが4時間51分以下で完走出来ることになります。
ま、これはあくまでも可能性であって、これらのタイムより遅くても完走出来ることもあれば
これ以下でも完走できない場合もあります。
ただ、この公式からすると阿蘇の方は走力がそこそこあるランナーでないと完走は難しく
橘は遅めのランナーでも完走できる可能性が高いと言えると思います。
そういえば、今回、橘の273kmに挑戦して完走した私の友人がいるのですが
以前、「阿蘇カルデラには出ないの?」と聞いたら「俺はスピードが無いから無理」
と言われたことがありました。
考えてみれば阿蘇カルデラは計測チップを使う普通のウルトラマラソンなのに対して
橘は「スーパーマラニック」と大会名にもあるようにタイムを競うものではありません。
途中の通過確認も自分でパンチカードにパンチし、通過時間も自己記入w
もちろん計測チップ無しです。
元々、大会の趣旨が違うので比べること自体に無理があるようですね。
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阿蘇カルデラ100kmではどちらがきついのだろうか?と書いていたので、ちょっと私見をw
これまで両方走ったことのあるランナーさんの意見では橘の方がキツイと言う人が多いようです。
コースとしてはどちらも山越えとなりますが、阿蘇の場合は20km過ぎの黒岩峠の急な登りと
象ヶ鼻の激下りが特徴的ですね。後半に2つピークがあり、この坂で撃沈する方が多いようです。
他にも常にアップダウンが多いコースです。
橘は前半は高低差30mぐらいのアップダウンが連続してありますが、ほぼフラットと見て良いでしょう。
後半、島原城エイドを過ぎてからの眉山、雲仙と続く2つの激登りがキツイコースです。
最大標高差は阿蘇が564m、橘が757mらしいです。
これからすると橘の方が125m多い。
また、累積標高は阿蘇が1641m、橘が1766mとのことですので、こちらも193m橘がキツイ。
ただ、これぐらいの差だとそれほど大きくは無いかもです。
橘はこの後半の山越え2つがランナーには堪えますね。
ほぼ一本調子で長い激坂を登るので速いエリートランナーでもキツく、スピードが出せずタイム的にも厳しいでしょう。
体もキツイけどメンタル的にもハードだと思います。
また、給水エイドが少ないので一定間隔で休めない、自己判断で休息しなければいけないのもキツイかも。
阿蘇の場合はほぼ2.5km毎に給水ポイントがるので給水に困らないだけでなくホッと一息つけることで
メンタル的にも良いように思います。
あと、後半キツイ方がよりダメージが大きく心に影響して残るかもです。
気候に関しては阿蘇は6月頭なので結構暑いですね。しかも5時スタートなので直ぐに日が上り
高原地帯とはいえ、晴れるとかなりの暑さになります。エイドで掛け水をしないと持たない感じです。
朝、昼、晴れ、曇り、雨など状況に次第で寒暖差もかなりありますので調整が難しいです。
ま、これは橘も同じかもしれませんが。
橘は以前は10月にあってたようなのでその頃だと暑かったでしょうが、今は11月後半開催なのでそれほどでも無いかな。
スタートも0時で6時間ほどは日に晒されず走れますから、その点は楽でしょうか。
エイドに関してはさっきも書いたように阿蘇の方が給水に関しては良くて、自前で持って走る必要は無く楽でしょう。
橘は給水エイドが少ない為、多少持って走った方が安心なので(特に山越えの時は)その分荷物となり負担が多くなるかもです。
橘のエイドで注意が必要だなと思ったのは、色々と美味しいものがあるので食べ過ぎてしまうことです。
胃腸が弱かったり、体調不良になった場合、吐いてしまうことがあります。
今回も吐いてしまった方がかなりいたようです。
制限時間も阿蘇は13時間30分なのに対して橘は17時間(標準制限時間)なのでその差を考えると
どちらがキツイかは何とも言えないといったところでしょうか?w
キツさは個人的な感覚に寄るところも多いので、今度は視点をちょっと変えて
完走できるかどうかについて考えてみます。
これに関しては岩本能史さんが提唱されている有名な「ウルトラの公式F2.7]を使います。
これは「100kmウルトラマラソンのタイム=直近のフルマラソンのタイム×2.7」と言うものです、
ただ、阿蘇や橘は極端な登りがあるので数値を緩めてF3で計算します。
これを使い、完走するためにはフルマラソンの持ちタイムがどれくらいであればいいのかを計算します。
阿蘇の場合だと制限時間が13時間30分なので
810分÷3=270分
よって直近のフルマラソンタイムは4時間30分以下でないと完走できません。
橘の場合は標準制限時間が17時間なので
1020分÷3=340分
よって直近のフルマラソンタイムは5時間40分以下であれば良いことになります。
橘の方がコースがハードだとして値を更にゆるめてF3.5でも計算してみると
1020分÷3.5≒291分
よって、この場合、直近のフルマラソンタイムが4時間51分以下で完走出来ることになります。
ま、これはあくまでも可能性であって、これらのタイムより遅くても完走出来ることもあれば
これ以下でも完走できない場合もあります。
ただ、この公式からすると阿蘇の方は走力がそこそこあるランナーでないと完走は難しく
橘は遅めのランナーでも完走できる可能性が高いと言えると思います。
そういえば、今回、橘の273kmに挑戦して完走した私の友人がいるのですが
以前、「阿蘇カルデラには出ないの?」と聞いたら「俺はスピードが無いから無理」
と言われたことがありました。
考えてみれば阿蘇カルデラは計測チップを使う普通のウルトラマラソンなのに対して
橘は「スーパーマラニック」と大会名にもあるようにタイムを競うものではありません。
途中の通過確認も自分でパンチカードにパンチし、通過時間も自己記入w
もちろん計測チップ無しです。
元々、大会の趣旨が違うので比べること自体に無理があるようですね。
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