夜明け前午前5時

徹夜明けの思いつきレベルな発想を、推敲なしでお届け

ビリーブ

2006-03-18 23:28:41 | 映画

続いて本日の2本目

知的障がいのあるメンバーがスペシャルオリンピックスの取材クルーとして
活動するまでのドキュメンタリー映画です。


これは感想がとても難しい。


ドキュメンタリーは、「撮る」「撮られる」両者の力関係や、加害者性、
その他もろもろ、メディアに対する思想・見方が露骨に出てしまう表現だと
思うのです。

その観点だと、この映画はあまりに無邪気、というか無自覚すぎる。
観ていて、首をかしげるところが多々あります。
例えば、ナレーションは正直邪魔です。見方を枠にはめるコメントなんていらない。
表現という意味では、僕の評価はかなり低い。


ただ、この映画の存在価値は? となると話は別で、とても意味がある映画です。
なんか矛盾しているようなのですが、そうなのです。

ドキュメンタリーだと、映す側の勝手な解釈とは関係なく、被写体はリアルに
動いてます。そこにいろいろ考えさせられる部分がある。
そして、この映画は、その部分がやたら多いのです。

どう考えさせられたのかは、まだぜんぜん頭の中が整理ついてないので、
ちょっと書けないです、スミマセン。


代わりといってはなんですが、一番心に残ったシーンを紹介します。

プロボーダーの人たちが、取材クルー達にスノボを教えるシーンがあります。
観ている側は、そこまでクルー達の障がいを映像で観てきたので、滑ることが
できるとは到底思ってませんでした。
身体能力としても、理解力としても、これは到底無茶なチャレンジだろうと。
スノボ履かせて、まねごとやらせて終わりなんだろうなと。

それが、最後は一人でなんとか滑れるようにまでなるのです。
教える側が、よくやってしまいがちな「やたらほめる」とかは決してしなくて、
ほんとうに自然に、相手のレベルに合わせて、同じ目線で、教えている。

この光景は、ホントちょっとすごいです。


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