夜明け前午前5時

徹夜明けの思いつきレベルな発想を、推敲なしでお届け

とりあえず全部保留

2007-01-31 01:20:25 | 本:小説

今月の通勤電車の中、なぜかいつも眠かった。

なので、読んだ本は全て、分かったような分からないような。
とりあえず、まともな感想は全部保留だなぁ。
忘れないために、最低限だけメモ書き程度に残します。

さよなら、サイレント・ネイビー

 地下鉄サリン事件実行犯の豊田と大学で同級、現在
 東大助教授の著者が書いたノンフィクション。
 導き出した結論がとても新鮮。

 でも、今自分が読みたいノンフィクションはこんな形じゃない。
  取材する側とされる側の関係性が固定されすぎてる。
 意図的に分かりやすい構図にしているかもしれないけど。
 やたらと春樹の「アンダーグラウンド」を攻撃しているのも
  どうかと思う(そもそも視点が違うのだから)。

 
グレート・ギャツビー

 再読。でもまだ頭の中にガチッと入ってきた感がないです。
 物語の構造が把握できたので、も一回読んで細部を
 チェックしたい。

ザ・スコットフィッツジェラルド・ブック

 なぜかこれまで読んでなかった。
 春樹訳の短編が2編収録されてて、そのできの違いが
 あまりに明白で、その対比がおもしろい。

 両方とも、同じような青春恋愛小説。
  でも、関係性の見え方がぜんぜん違う。
 「リッチ・ボーイ」のほうが遥かに精細。
  なんとなく文字を置いた感じとか、どこにも全くない。

シカゴ育ち

 どの短編も映画っぽい。
 街の空気感がすごく濃いー感じで伝わってくる。
 なので、自分としては「この小説家は読まなくてもいいや」
 と思ってしまうのです。映画で同じ感覚は味わえると。 


発熱

2007-01-24 22:53:46 | たべもの

きのうの夜から悪寒がして
案の上、朝起きたらかなりの熱。

昼頃までひたすらベッドの中で耐える。
あ~、関節痛ぇーー。

昼過ぎにだいぶ良くなったんで、医者に行って
熱を測ってみると39.2℃でした。
午前中はいったいいくつだったんだ…。


ということで、今日の昼ごはんはインスタントのフォー。
激安店で売ってて、前に買ったらおいしかったので
大量に買い込んであります。
といっても5つぐらいだけど。

最近のお気に入りです。
風邪のときの食事にも、もってこいでした。


タイとかベトナム製の袋麺・カップ麺って、なんともいえない
「ヘンな味」がします。

それに比べて、このフォー・ガーはかなりおいしい。
さすが日清。
現地のお店で食べるのとだいぶ近いです、とくにスープが。


さて、ちょっとまた熱くなってきたのでとっとと寝ますか。


哀しい予感

2007-01-07 01:00:44 | 本:小説

今日は楽しみにしていた「哀しい予感」を観てきました。

観てきました、と書いたように、小説じゃなくて舞台です。
吉本ばななの小説を、今回、塚本晋也が舞台化したのです。
本多劇場で1/5~21の公演。


今日のまとめ:『市川実日子がすんばらしい!!』


小説読んだことある人なら分かると思いますが、
以下の4人を中心に物語は進みます。

弥生:   市川実日子
哲生:   加瀬亮
ゆきの:藤井かほり
正彦:   奥村和史

今まで、市川実日子はキャラクター勝負の人、
ちょっと前で言うと緒川たまきみたいな感じかなー、
と思ってました。
ルックスの特徴が強すぎるというか。

それが、今日の舞台を見てびっくり。
今まで舞台を観て「自然さ」を感じることはなかったんだけど
今日の市川実日子は、まさに「自然」でした。


いわゆる舞台っぽさって、あるじゃないですか。
腹から声を出す感じとか、
いかにもなオーバーアクションとか。

劇場の広い空間で観客に伝えるっていう必要性から
そうなるのは分かるのだけれど、正直好きじゃないです。
僕らの日常と比べて、動きや話し方があまりに違いすぎる。


市川実日子は、ちゃんと通る声を出して、その上で
吉本ばななの世界で一番大事な(と僕は思ってる)
「場の空気感・距離感」もきちっと出してる。
いわゆる舞台っぽいと感じるような作られた芝居だと
これは絶対に出ないです。

うーん、どうもうまく説明できてないな。
観てもらえば、すぐ分かってくれるとおもうんだけど…。


加瀬亮のほうはと言えば、えーと、映画の方でがんばってください。
舞台でのよさはあまり感じませんでした。
今日の出来はかなり悪かったと正直な感想を述べておきます。

ただ、今日は二日目なので、全体的にまだまだ固いのかもしれません。


モンキー・ハウスへようこそ

2007-01-04 02:37:07 | 本:小説

ずいぶんあっさり明けてしまいました2007。

あっさりのわりに、2007は早くもしっくりきてます。
が、平成19年というのがどうもなじめません。

実家に帰って、静岡新聞に「静岡空港21年開港!」とか書いてあっても
「ふーん、ずいぶん先じゃん。まだ計画中止可能?」って思ってしまった。
実は2年後ですね。


さて、2007も相変わらず本の話から。
これは冬休みに読んだ本です。
文庫は2冊組らしいのですが、自分は古本屋で買ったので、早川書房の
ハードカバーのやつ。

ヴォネガットの短編が、なんと25編もはいってます。
そして、どれもこれもおもしろい!

短編なのに、ヴォネガットが長編で取り上げる要素(幸福・戦争・国・お金 etc…)は
全部入ってて、とってもお買い得です。

初めてのヴォネガットなら、まずこれ読むのがいいと思います。

自分の場合、SFを全く読まなかったので、ヴォネガットのSF的要素には
初めかなり抵抗がありました。
いきなり「トラルファマドール星」とか出てくると、やっぱ引きますよ。
雑誌「ムー」の世界が頭をよぎります。
SF未経験者の場合、ここを乗り越えられるかどうか。

ということで、本書を使ったヴォネガット入門の手引きを…

①SF的要素は好き嫌いがあるので、本書の中のSF系の短編が肌に合うか
  どうかをチェック!
  ヴォネガットは、それほどぶっとんだ設定になってないので、なじみやすいとは
  思うけど。でも、普通の小説よりは展開速いかも。
    
②SF的要素がOKなら、もう大丈夫。この短編集の中で好きな1本をピックアップ。
   NGだった人は、残念ながらここでお別れです。

③「こんな感じの長編が読みたいんですけど…」と、ヴォネガット好きな人に相談。
    たぶん喜んで、その短編が核となった長編を選んでくれます。
   ここでついでに、自分の好きな本を熱く薦める可能性大ですが、無視です。
   長編ごとにかなり色が異なるので、人が絶賛していても、自分が好きになるとは
  限らないのです。

④読むべし。


ちなみに前にも書きましたが、ワタシの場合、③で「タイタンの妖女」をしつこく
薦めることになります。