夜明け前午前5時

徹夜明けの思いつきレベルな発想を、推敲なしでお届け

宴翌日

2006-10-30 22:54:46 | お休み

昨日は家で鍋飲みでした。
家だと安く上がっていいです。ラクだし。

特に酒類リクエストとかしなかったのに、
各種ベルギービール、ワイン(赤・白)が
普通に供給されるところが大人の集まり。

ただし、これで4人分なのです。
しかも日曜日なのに。
未だセーブすることを知らない人たち…。


ハルキ・ムラカミと言葉の音楽

2006-10-26 00:03:14 | 本:その他

さきほどmixiの日記とついに関連付けしてしまいました。

というわけで、ここに新しくたどり着く方もいらっしゃるかと。
そんな方は訪問ありがとうございます。

えーっと、このBlogはかなりの部分が読書感想日記化しているので、
かなり地味です。

しかも感想なのに、あらすじとかあまり説明しておらず(日記なので)、
自分が昔のを読んでも、よく分からないところがあり(日記なので)、
熱くなってる部分がたまにあったりもして(日記なので.…くどいですね)。


前説はこれぐらいにして、今日のは、『ねじまき鳥~』とか英訳した
ジェイ・ルービンの村上春樹論です。


いろいろ春樹論は世の中に出てますが、ものすごーく好きな人か
生理的に嫌悪してる人かのどちらかなので、けっこうしんどいです。
好意的な論だと、文章まで春樹調だったりしてちょっと熱狂的だし。

どっちにしても多いのは、「実は作品自体はあまり論じていない」
という点。みんな必死に自分の考え・想いを語り倒してます。


それに比べると、この本はすごくフラット。
著者に関する前知識なく、テクストだけを分析しました、という
スタイルをとっています。

例えば、作品の登場人物名を分析してたり。
『ノルウェイの森』の「トオル」だとこんな感じ。

 トオル
  ↓
 「通り抜ける」の意
  ↓
 主人公が成人期への途上にあることを示す

これが、『ねじまき鳥~』の「トオル」だと、また違った見解を出してます。

上の解釈が正しいかどうかは別だし、自分から見ると明らかに
的外れって思える箇所もいくつかありつつ、でも、こういう解釈の
積み上げが、普通のまっとうな作品論だと思うのです。


作品論としては、いちばんおすすめ。


ハヅキさんのこと

2006-10-23 23:11:45 | 本:小説

これはエッセイっぽい短編小説。

今回はうそばなし的要素はあんまりなくて、
ありえそうな話がほとんどです。

短編なので、物語にどうこういうところはなく、
やっぱり文章自体に目がいってしまう。

この人の「である」調、やっぱ気持ちいいなぁ。

例えばこんな感じ。

 ヤマナシさんとはちかごろ出会ったのである。
 どうやら、好きになってしまったらしい。
 好きになったら、わたしは早い。
 まっしぐらである。年の功もなにも、ない。
            ~~姫鏡台~~

引用したはいいものの、フォントや文字幅が違うし、
そもそも横書きにした時点でぜんぜん変わっちゃう。
残念。


引用した作品含め、後半のほうが、いい感じです。


旬?

2006-10-23 00:51:57 | たべもの

旬その2。

イタリアで秋といえばポルチーニ!!
毎年秋の風物詩ですね!!


あの…、わたくし嘘を申しております。

実は完全知ったかぶりです、
ちゃんとお店で食べたこともないです、
そんなキノコ。

なんとなく買ってしまった乾燥ポルチーニ。
どうやらクリーム系のソースにするのが
定番らしいのですが、生クリームとか牛乳とか、
買っても確実に余っちゃう。

しょうがないので、乾燥トマトやらアンチョビやらと。
刻んだので写真だとよく分かんないですね。

で、味のほうですが…、微妙だなぁ。
「おいしいっ!」ってほどじゃないです、正直。


とは言っても、正しく調理されたもの食べたことないし。
そもそも乾燥モノだし。
干し椎茸と生椎茸は全然違うし。

お店で正しいポルチーニ料理を食べてから、
心のきのこランキングへ導入することにします。


2006-10-22 00:13:04 | たべもの

今、どうしてもこいつには勝てません。

だってさー、秋に魚屋行って、他の魚買うの
ばかばかしいよね。

こいつは3本で380円。
#しかもバカでかいほう。普通のは3本250円でした

サンマはイタリアンなんかにせず、
黙って塩焼き。


寺やん

2006-10-21 00:00:49 | 映画

今日は楽しみにしてました。

え?何がって?
そりゃもう「逃亡者 木島丈一郎」ですよ!

北野映画ではもうおなじみの寺やん。
今、日本で一番信頼できる俳優です。

フジとしては、明日の「容疑者 室井慎次」がメイン
なのかもしれないけど、自分は断然今日がメインです。

最後、エンドロールで寺島進が一番初めに出たときは
ちょっと泣けてくるぐらいでした。

で、作り手も、かなり思い入れがある感じでよかった。
寺やんを中心にきちっと作ろうとしてました。
ま、「The Movie」レベルなのは仕方ないけど、TVドラマとしては、
かなりがんばってたほうだと思います。
一個だけ苦言を言うと、辰アニイはあまりにもちょっと(演技が)…。


寺島進はどうしてもチンピラ系の役が多くなっちゃうけど、
映画「おかえり」でやったような、普通の人の役もやってほしいな。
「おかえり」は、ほんとうに好きな映画で、自分映画史BEST5に入る
すんばらしい映画です。
ずーっとリバイバル上演を待ってるんだけど、学生のときに
初めて観て以降、観れてない。DVDも出てないし。

VHSビデオは売ってるみたいだけど12,600円!!
当然TSUTAYAで見たこともない…。


偉大なるデスリフ

2006-10-17 02:08:45 | 本:小説

村上春樹翻訳物のひとつ、「偉大なるデスリフ」。

物語の原型は「偉大なるギャツビー」そのままです。
ギャツビーの舞台は20年代だけど、その状況を60年代に
プロットするとどうなるのか? という感じでしょうか。

おそらく、20年代と60年代の類似点と相違点が
この小説のおもしろいところだと思います。

例えば、世代でいうと…
 20年代:ロストジェネレーション
 60年代:ビートジェネレーション

両方とも、絶対的に信じるものがない時代としては似てますね。

あ、話はそれますが、「ビートジェネレーション」のビートって
本来は「打つ・殴る(beat)」のビートらしい。
このこと、恥ずかしながら最近まで知りませんでした。
てっきり音楽の「ビート」が語源かと…。
どちらかといえばポジティブな解釈をしてました。


一方、相違点としては、あきらめの絶対度というか、深さというか。

フラワームーブメントやら学園闘争やら、全世界的に理想主義が
盛り上がった結末としてのあきらめ・絶望を背負った60年代は、
20年代よりあきらめが根深いです。

そんなこと考えてるうちに、も一回ギャツビー読んだら、なんか
つかめる気がしてきました。

そして、春樹訳のギャツビーが、この本と同じ翻訳ライブラリーで
11月に出版されるようです

今回読んでまた分からないようなら、また10年程度封印です。


冷血

2006-10-11 23:14:35 | 本:小説

夏の旅行以来、サボりにサボってました。
そろそろ通常営業再開です。

冷血」。

実は旅行時に成田で飛行機のお供として購入。
機内とタイで読了してました。

内容は、一家4人惨殺事件について、
前半は殺された家族を、
後半は殺した犯人二人を
中心に描いたノンフィクションです。

一言で感想をいうと、『骨太』。
細かな描写の積み上げで構成されていて、
かなりがっちりした印象。

かといって、文章に重たい感じはなく、
一気に読み進めることができます。

心臓を貫かれて」を読んだときも同じこと感じたけど、
アメリカの闇の部分は本当に深いですね。
ちょっと救いようのない感じ。


この秋には映画「カポーティ」も公開されているので
そっちも楽しみです。