算数のドリルは、一度も最終ページまでやった記憶がありません。
進研ゼミ、郵送した回数は片手で足りる程度でした。
∴ワタシがBlogをまめに更新することは根本的に困難です。
さて、Blog書いてない間に読んだ本がたまってきちゃったので、
感想大放出です。上から順に◎。
■毎日かあさん4 出戻り編(西原理恵子)
書店で数ページめくってみて
「これは立ち読みヤバイ」と即買って家で読みました。
涙ぽろぽろ落ちてきます。
「鳥頭紀行」での鴨ちゃんとの出会いから、
サイバラはいつも鴨ちゃんのことはボロクソに書いてて、
それは照れが多分にあったはず。
鴨ちゃんのBlog読むと、サイバラの方が惚れてた気がするし。
でも、今回は真っ正面から鴨ちゃんのことを書いてます。
カンボジア編の1ページ目、
「二人で取材しました」のコメントの上に、
鴨ちゃんが撮ったサイバラの写真があって、
まぁ、なんてことない1ページ目なんだけど。
今、書きながら思い出すだけでもヤバイです。
■太陽の塔(森見登見彦)
なんで今まで読んでなかったんだろう。
モリミー、最高です!
一気に数冊読みましたが、これが俺ベスト。
初めから最後まで1ミリも進んでなくて、
妄想大暴走っぷりが尋常じゃない。
■夜は短し歩けよ乙女(森見登見彦)
一般的にモリミーブレイクした本がこれ('07 本屋大賞2位)。
これもおもしろかった。
ヒロインかわいいし(「なむなむ!」)、
主人公はあいかわらず妄想大爆発だし、
変な奴らが山ほど出てくるし。
最後の終わり方もいいなぁ。
残りページが少なくなってくると、
「あぁ、もう終わりか…」ってさびしくなる
そんな、いい小説です。
■適当教典(高田純次)
本屋で表紙の純次と目が合いました。
還暦なのに白ブリーフ一丁。
もうそれだけで、買わない理由があろうか?(いやない)
かっこよすぎます、兄貴!
そんな純次に印税が入るようにと即購入。
内容はどうでもいいんです。
■ゴーレム100(アルフレッド・ベスター)
ちょっとまだ消化不足。
内容がぶっとびすぎてて、ちょっとついていけない。
ロールシャッハテストみたいな絵が何ページも続いたり、
文章はグロい感じ満載だったり、
最後はバロウズ的な壊れた文章になってたり。
■つげ義春とぼく(つげ義春)
高校の時の副読本「高校生のための文章読本」に
確か、この本が載ってました。
よく行く古本屋で見つけて購入。
エッセイはそれほどおもしろくはなく、
やっぱり絵・漫画のパートがおもしろい。
『「大場電気鍍金工業所」が出来るまで』で
完成形とコマ割が併記してあって、
これを見ると、日本のマンガってすごい、
と思う。
■ブルーオーシャン戦略(W・チャン・キム&レネ・モボルニュ)
自分が買ったのは17刷もしてて、2年前に売れまくったビジネス書。
でもなぁ…、やっぱりここに書かれてるのは結果論です。
ポーターみたいに体系化したいのは分かるんだけど、
経営学として体系化するたぐいのものじゃない気がする。
HBRの2007年8月号に著者の弟子みたいな人が具体的な手法を
書いてましたが、この通りやったら、収集つかなくなりそう。
■悪人(吉田修一)
正直にいうと、がっかり。
骨太だし、大作だし、描写もリアルだし、でも、がっかりです。
力のある作家なら、これ書けます。吉田修一じゃなくても。
自分にしか書けないものを書くことが大事だと思うんだけどな。
「書きたいもの」を書いたらダメだと思う。
以前に全くおんなじ感想を持った小説があって、
それは重松清の「疾走」。
一世一代の力作を狙うと、みんなおんなじ感じになるのも謎。