夜明け前午前5時

徹夜明けの思いつきレベルな発想を、推敲なしでお届け

ユリイカ 7月号

2006-08-07 01:23:32 | 本:雑誌

特集が西原理恵子だったので買ってしまいました。

もともと堅い本なので、西原評論はほとんど読んでません。
書評じゃない文芸批評って、ほんと無駄です。

これは2本の対談がおもしろい。

「みうらじゅん×西原理恵子」

サイバラの狂犬っぷりがすごい。

まず初めに、2人の母校、武蔵美をケチョンケチョンに
けなしてます。どうやら、『ハチミツとクローバー』が売れて
おしゃれイメージの母校にカチンときているらしい。

でも、みうらじゅんがついていけるのはここまで。

リリー・フランキーに対して、売れたから「ムキッ!」となり
たぶん親友の岩井志麻子もばっさり。

みうらじゅんが引き気味です。

「大月隆寛×西原理恵子」

ここでも、しりあがり寿やさくらももこにケンカ売ってます。

大月がやたらサイバラを持ち上げてるのがちょっと気持ち悪い
けど、貧乏とか、西の人間の気質だとか、サイバラワールドの
重要なところがよく分かる。


R25

2006-04-14 00:34:07 | 本:雑誌

ついに地下鉄弘明寺駅にもR25がやってきました。

だいたいの場合、その日のうちになくなるR25。
以前、京急側では週末でもR25がGETできるという、
なかなかの弘明寺っぷりを見せつけてくれました。

本日の地下鉄、夜にはキレイになくなってた。
ふー、よかった。

でも、読者層はR25世代じゃないはず。
R60~70?


広告批評4月号

2006-04-11 01:19:32 | 本:雑誌

広告業界とは、縁もゆかりもないので、
これまで1回しか買ったことはない「広告批評」。


今月号は「特集:ケータイをデザインする」に惹かれました。
が、これだけじゃ買わねぇッス。

今回は、『水越伸×茂木健一郎』の対談がぶっちぎりでオモシロイ。
この面白さに負けました。

ちなみに、水越さんは、以前Blogに書いたシンポジウムの人です。
茂木さんは、ご存知『クオリア』の人ですね。


でどんな特集かというと...

佐藤可士和(N702iDの人)や、深澤直人(INFOBARの人)に、さんざんデザインを
熱く語らせておいて、で、2人の対談になるのです。

 水越:『~、でも、今の状況は、なんか「うーん・・・」って感じがするというか。』
 茂木:『デザインケータイはひとつのアイキャッチだし~、やはりそこに本質が
      あるわけではないと、僕も思いますね。』

ドカーン。
とりあえずデザインケータイは上の一言で吹っ飛ばされました。
振り返って読むと、佐藤可士和さんの熱い語りがちょっとかっこ悪く見えます。


でもさ、よく考えてみると、今のデザインケータイに携帯の本質があるかって
言われると、確かに違うんだよね。
今まであまりにデザインされてなかったから、目立つだけな気がする。

何でもっと外部の工業デザイナー使わないのかよく知らないんだけど、
今までのケイタイって、例えば、『鼻毛カッター』レベルだと思うのですよ。
デザインの考え方が。
別に鼻毛カッターのレベルが低いってわけじゃなくて、鼻毛カッターを構成する
技術的要素がいろいろあって、で、それをパッケージするためにデザインがある。
鼻毛カッターにそれ以上のデザインは、その商品の性質上、求められない。
でも、ケータイはそれとは違うでしょうと。

で、このレベルの話は、別にケータイだけじゃなくて、家電とかにも言えて、
amadanaとかも同じアプローチなわけです。とりたててケータイ固有の話じゃない。


2人は、目に見える商品としてのデザインではなくて、ケータイというメディアを、
これからどうデザインしていくのか、という視点で議論してます。
これがなかなか刺激的。

 茂木:『作る側のメンタリティが、いわゆる"ものづくり"の外に出られないんですよね』

うー、確かにおっしゃるとおりです。でも、「モノ」に縛られるからこそ、みんなケータイに
愛着をもったりするわけで、単純に他のネットワークと比較できないとも思うし...。


他にもおもしろい話してるので、興味があったら読んでみてください。


広告批評3月号

2006-03-23 00:33:29 | 本:雑誌

広告業界とは、縁もゆかりもないので、
これまで買ったことはない「広告批評」。

今月号は、特集で3本の対談です。
 ①一青窈×穂村弘
 ②原田郁子×高山なおみ
 ③サンボマスター×平間至×箭内道彦
うまい対談構成だなーと感心して、思わず買ってしまいました。


ばななの父、吉本隆明が寄稿している内容をちょっと借りると、
「①:詩の人」「②:詞(歌)の人」「③:ロックンロールな人」
って分類ですね。(吉本は③の分類してないけど)

③はちょっと特別なので、①と②を比較すると、
音楽として圧倒的にいいのは②なんだよなー。

①な人が書いた詞って、詩として成り立ってしまう分、
音楽に乗せる必然性が薄いんですよね。
言葉がメロディの触媒になりづらいというか。
一青窈を聴くと、「この人って、歌を歌うことが一番の表現なの?」と
いつもギモンに思っていたのですが、その謎が解けました。


自分は圧倒的に①に分類される。
こんな文章書いてる時点で、②な人じゃないです。
だから、よけいに②な人に憧れます。

で、①をちゃんと理解しつつ②③を表現として選択してるのが
甲本ヒロトかな。
こんな人、他に誰もいません。