先々週末はRock in Japan Fes 2008(3日間フル参戦)、
先週末は毎年恒例のビーチバレー、
すでに夏休み前に燃え尽きてしまいました。
今年は久しぶりに会社の暦通りの夏休みです。
オリンピックもあるので、激・引きこもり予定。
これまで外遊びが多くて異様に色が黒くなってますが、
元々、基本はインドア派なのです。
今日も美容院で「え…、インドア派…ですか…?」と
笑われましたが。
さて、The Economistと言えば、一番有名なのが
毎年恒例の「ビッグマック・インデックス」。
新聞名を知らなくても、この指数は有名ですね。
購買力平価(PPP)をパロった話なのですが、えらいのは
毎年取り上げてる話なのに「PPPとは何ぞや」ってとこの
イメージをきちんと説明しているところ。
ちまたの経済誌は経済用語連発しまくってるだけで
意外と何も伝えてないこと多いです
ちなみにPPPは
「おなじものは世界のどこでも同じ価値を持つ」
を前提にした為替レートの考え方。
例えば、現在の日本のビッグマック指数はこんな感じです。
・アメリカでビッグマックを買うと、現在一個3.57ドルで
・一方日本だとビッグマック一個で290円。
⇒ビッグマックを基準に考えた円/ドルレート(=PPP)は
290円÷3.57(ドル)=81.2円/ドル になります。
現在の為替レートは109.95円/ドルなので、
ビッグマック指数から見ると円はかなり割安ってことです。
PPPはだいぶ荒っぽい考え方ですが、でも貿易とか為替を
イメージする上でまずはここからですね。
ちなみに北欧だとビッグマックは激高です。
ドルレートでノルウェーだと7.88ドル。ひえーっ。
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The Big Mac Index
"Sandwiched"
~ヨーロッパの通貨は割高だけどアジアは激安、とバーガーノミクスは言ってます~
The Economist July 24th 2008
昨夏から始まった金融危機以来、株価・債券・金・そしてその他投資資産はあちこちで崩壊してます。通貨は振り回されてもいます。このメッタ打ち状態はいくらかでも根本的な評価額に近いものをもたらしたでしょうか?為替レートに対する我々のお気楽な指針:ビッグマック指数以外で。多くの通貨は、去年の2007年7月に我々がハンバーガー価格を比較した時より調子が悪いようです。
ビッグマック指数は、購買力平価(Purchasing-power parity(PPP))理論に基づいています。これは、各国間で財の一バスケットにおいて価格が同じになるよう通貨レートは変動するという考え方です。我々のバスケットにはちょうど一つのアイテム、まさにこれは世界中で販売されている商品、ビッグマックハンバーガーが含まれています。ビッグマックのコストがドル換算でどこでも同じとしたときの為替レートが我々の評価額基準です。
ビッグマックPPPに近い通貨はほんの一部です。7つの通貨が連邦準備銀行(FRB)の主要通貨指数を構成しているんですが、うち1つ(オーストラリアドル)だけが、その評価額の10%内でした。残りの大部分は高いんです。ユーロは50%も過大評価です。英国ポンド・スウェーデンクローナ・スイスフラン・カナダドル、これらもバーガーベンチマークを超えた取引になってます。一年前よりも、ドルに対して全てがより過大な評価です。日本円だけが27%の過小評価でして、これはお買い得と見なせるんではないかと。
ドルは、アジアの大部分においては、まだまだハンバーガーをたくさん買うことができます。シンガポールドルは18%、韓国ウォンは12%の過小評価です。あまり裕福ではないアジア諸国、インドネシアやマレーシアやタイといった国々の通貨も割安です。中国の通貨は最も過小評価されているうちの一つで、まぁ一年前よりはほんの少しましにはなってますけど。
中国バッシングの極端なタイプとして、中国元はバーガー標準に近づけるため通貨切り上げすべきだと結論付けがちです。でも、ファーストフード価格から確実な結論を導きだすには注意深さが必要となります。 PPP測定は、通貨が最終的には長期間継続すべきであるということを示しています。価格の変動は、国境を超えた貿易での材料費によるものと同様に、貧困国の方が安価な、現地でのコストや家賃・賃金といったものによって発生します。これら理由により、PPPは収入が同程度の経済における通貨に対して、より信頼性のある比較方法となるのです。
これら全ての警告に対して、より洗練された分析は、我々が導いたものとだいたい同様の結論をもたらしています。IMFのナンバー2、ジョン・リプスキーは今週、次のように述べています。ユーロは、ファンドの中期評価ベンチマークを上回っている、と。中国の通貨についてはIMFの見解として「大幅に過小評価」。ドルは二つの板挟み状態です。2002年以来のドル価値大幅下落は中期の均衡水準になりつつある、とリプスキー氏は述べています。
もしこれら判断が正しいのであれば、金融危機によってかき回された騒動は、少なくともある通貨ー世界の積み立て通貨ーを公正価格に近づくよう動かします。不思議なことにこの危機は、貪欲な投資家に好まれる2つの通貨:ブラジルレアルとトルコリラ、に関しては信用を揺るがしてはいません。これら2つの通貨は、それらのビッグマックPPPを超えて、新興国市場通貨として際立っています。両通貨は高利率です。トルコ中央銀行は最近、金利水準を16.75%に上げ、ブラジルは7月23日に基準金利を13%に上げました。これら利率はリスクを負う意思がある者に対してはうまみのある収益を提供します。こういったバリューセットについての探索はほかの所で調べてくださいね。