ここ最近、読書感想Blogとなりつつあります。
・映画;最近ピンとくる映画がない
・料理:ハンパなく太るので自粛中(すでに手遅れ?)
・音楽:バンド練習してますが、ライブのネタバレになるので
あまり書けない
…。
記録って意味でblog書いてるので、やっぱり本になってしまうではないか…。
さて、ストックしてあった小説があらかた片付き、次に読もうと
している小説は、かなり重たい長編なので、一冊、毛色の変わった
やつを読んでみました。
「ユダヤ大辞典」
自分の中で『三大理解できてないもの』のうちのひとつです。
最近、イスラエル・パレスチナ情勢が大きく動いていることもあり
よいチャンスかな、と思って手に取りました。
感想:イスラエル・パレスチナ問題が一朝一夕に解決できないことは
よーく分かった。
でも、今起きていることは、歴史というより、政治上の問題で、
そこんところは、この本だといまいちよく分からない。
「歴史は勝者が作る」、朝まで生テレビとかで必ずでてくる言葉ですね。
ま、良い悪い関係なく、正しい見解だとは思います。
ユダヤ民族は、4000年前のアブラハムから始まるようなのですが、
それからほとんどの間、勝者側には立っていません。
紀元前後に存在したイスラエル王国やエルサレム宮殿の数百年だけが
勝者であり、あとはほとんどが、流浪の民としての歴史のようです。
なお、これら歴史関連の説明は、この本はとても参考になりました。
あくまでもユダヤ民族から見た歴史という注釈は必要ですが。
このような過酷な歴史の上で、ようやく建国されたイスラエル(1948~)
ですから、まわりがアラブ圏に囲まれているということもあり、国を守る
という意識が非常に強いということは理解できます。
でも、今のパレスチナ情勢の複雑さは、こういった歴史的背景ではなく、
政治的な背景が主原因だと思うのです。新聞とか読んでる限り。
そしてそれらについて、イスラエル側の主張は、ちょっと苦しい部分が
あります。
この本も、逃げずに以下の内容を取り上げてはいるのですが…。
・パレスチナ人の定義(「もともとそこにいた民族じゃない」)
・アメリカのイスラエル支援について
・アメリカにおけるユダヤ系の積極的なロビー活動
特に、イスラエル建国以来、アメリカが無条件のイスラエル擁護を
続けている点、そこんとこの本当の理由を知らないと、イスラエル・
パレスチナ問題は理解できないようです。
だって、「国連加盟してる国」v.s.「テロ組織(と西側は見なしていた)」の
争いで、最近は国のほうがやってること過激なんですから。
どちらが悪いとか決められる問題ではないんですが、なぜ無条件での
擁護なのか、そこが分からない。
むー、ちょっと問題が複雑なほうに進んでしまいました。
アメリカから見たイスラエルは、アラブ・イスラム世界に対する拠点
だったりもするので、『三大理解できてないもの』の次のひとつ、
アラブ・イスラム世界も押さえないと次に進めないではないか…。
この問題、考えるのいったん中断です。