夜明け前午前5時

徹夜明けの思いつきレベルな発想を、推敲なしでお届け

ユダヤ大辞典

2006-08-27 22:50:12 | 本:その他

ここ最近、読書感想Blogとなりつつあります。

・映画;最近ピンとくる映画がない
・料理:ハンパなく太るので自粛中(すでに手遅れ?)
・音楽:バンド練習してますが、ライブのネタバレになるので
          あまり書けない

…。
記録って意味でblog書いてるので、やっぱり本になってしまうではないか…。


さて、ストックしてあった小説があらかた片付き、次に読もうと
している小説は、かなり重たい長編なので、一冊、毛色の変わった
やつを読んでみました。

ユダヤ大辞典

自分の中で『三大理解できてないもの』のうちのひとつです。
最近、イスラエル・パレスチナ情勢が大きく動いていることもあり
よいチャンスかな、と思って手に取りました。

 感想:イスラエル・パレスチナ問題が一朝一夕に解決できないことは
     よーく分かった。
          でも、今起きていることは、歴史というより、政治上の問題で、
     そこんところは、この本だといまいちよく分からない。


「歴史は勝者が作る」、朝まで生テレビとかで必ずでてくる言葉ですね。
ま、良い悪い関係なく、正しい見解だとは思います。

ユダヤ民族は、4000年前のアブラハムから始まるようなのですが、
それからほとんどの間、勝者側には立っていません。
紀元前後に存在したイスラエル王国やエルサレム宮殿の数百年だけが
勝者であり、あとはほとんどが、流浪の民としての歴史のようです。

なお、これら歴史関連の説明は、この本はとても参考になりました。
あくまでもユダヤ民族から見た歴史という注釈は必要ですが。

このような過酷な歴史の上で、ようやく建国されたイスラエル(1948~)
ですから、まわりがアラブ圏に囲まれているということもあり、国を守る
という意識が非常に強いということは理解できます。

でも、今のパレスチナ情勢の複雑さは、こういった歴史的背景ではなく、
政治的な背景が主原因だと思うのです。新聞とか読んでる限り。

そしてそれらについて、イスラエル側の主張は、ちょっと苦しい部分が
あります。
この本も、逃げずに以下の内容を取り上げてはいるのですが…。
 ・パレスチナ人の定義(「もともとそこにいた民族じゃない」)
 ・アメリカのイスラエル支援について
 ・アメリカにおけるユダヤ系の積極的なロビー活動

特に、イスラエル建国以来、アメリカが無条件のイスラエル擁護を
続けている点、そこんとこの本当の理由を知らないと、イスラエル・
パレスチナ問題は理解できないようです。

だって、「国連加盟してる国」v.s.「テロ組織(と西側は見なしていた)」の
争いで、最近は国のほうがやってること過激なんですから。
どちらが悪いとか決められる問題ではないんですが、なぜ無条件での
擁護なのか、そこが分からない。

むー、ちょっと問題が複雑なほうに進んでしまいました。

アメリカから見たイスラエルは、アラブ・イスラム世界に対する拠点
だったりもするので、『三大理解できてないもの』の次のひとつ、
アラブ・イスラム世界も押さえないと次に進めないではないか…。

この問題、考えるのいったん中断です。


ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹

2006-08-21 00:51:09 | 本:小説

うー、すごい題名ですね。

原題は「the Virgin Suicides」。
こっちならピンと来る人もいるかもしれない。
ソフィア・コッポラの初監督作品です。

内容は、邦題のとおり、ほんの一年ぐらいの間に
5人姉妹が自殺しちゃう物語です。

映画は公開時に観ていて、本は最近読んだんですが
逆の順番のほうが絶対におすすめです。

映画は、ストーリーはあんまり説明せずに、そこにある
空気感だけに思いっきりフォーカスした感じ。

なので、映画だけを観ると、ストーリーがつかめないまま
なんとなく終わってしまいます。
たしかに映像はものすごくいいんだけど。

一方本の方は、どちらかといえば、ストーリーで引っ張ってく
感じ。

本を読んで、初めて「なるほどね」と、腑に落ちるところが
あったので、まずは本を読んでおけばよかった...。

ただ、後半の展開がドタバタ早すぎるのと、最後の
2ページでいきなり結論じみた話で終わらせてるのが
ちょっとマイナスかな。

なので、本を読んでおおまかなストーリーを頭に入れた上で、
映画を観てイメージを加えると、すごくいい物語になる、気がする。


始動

2006-08-21 00:15:59 | 音楽

久しぶりの出動です。約一年ぶり。

このベースともかれこれ7~8年の付き合いです。
ネックの調子がだいぶ悪くなってきたので、そろそろ
次のが欲しいなぁ、とは思ってます。
でも、何回か御茶ノ水近辺を物色してはいるのだけれど、
なかなか惚れる一本には出会えないのです。


夏ライブに向けて、今日が初スタジオ練習でした。
それなりに練習はしたつもりだけど、いやー、甘かった。
弾ける弾けない以前に、握力が全然持たない。
曲終わりには、左手がつりそうになりました。

ま、ちょっと激しめの曲ばかりなんで、ラクに弾いちゃ
だめなんですけど、それにしてもつらい。

握力強化から始めないと。
まずは毎日弾かなきゃダメですね。


今年のなつやすみ

2006-08-13 21:52:17 | お休み

勤務先がメーカーなので、毎年、夏休みはお盆です。
※ふつう工場はお盆時期に一斉に休みます。この工場稼動と合わせるので夏休み=お盆。これがメーカー。

しかーし、一年半前から出向していて、この出向先は
7月~9月の間で夏休みが選べるのです!

これまで夏休みに海外へ行くという発想は全く無かったんだけど、
なんといっても、今の立場はお盆時期を外せますからね。
海外へ行かない手はないというわけです。

一応2年間という話で出向してるので、今年度でこの出向もおしまい。
今年の夏休みはじっくり考えました。
去年はタイに行ったのですが、バンコクは思った以上に都会で
ちょっとイメージと違った。

で、今年はここに決めました。

「ミャンマー」


帰りの接続がちょっと悪かったので、どうせならということで
タイにも2泊の計画にしてみました。リベンジです。

ミャンマーならバガンにも行きたいから、国内線も手配しないと
いけないけれど、現地で手配できるのかなあ?

基本は当日の宿含めて「現地でなんとかしろ」ないつもの旅だけど、
航空券だけはこれまで現地調達したことないのでちと不安。

むー、やはりちょっと調べてみますか。


ユリイカ 7月号

2006-08-07 01:23:32 | 本:雑誌

特集が西原理恵子だったので買ってしまいました。

もともと堅い本なので、西原評論はほとんど読んでません。
書評じゃない文芸批評って、ほんと無駄です。

これは2本の対談がおもしろい。

「みうらじゅん×西原理恵子」

サイバラの狂犬っぷりがすごい。

まず初めに、2人の母校、武蔵美をケチョンケチョンに
けなしてます。どうやら、『ハチミツとクローバー』が売れて
おしゃれイメージの母校にカチンときているらしい。

でも、みうらじゅんがついていけるのはここまで。

リリー・フランキーに対して、売れたから「ムキッ!」となり
たぶん親友の岩井志麻子もばっさり。

みうらじゅんが引き気味です。

「大月隆寛×西原理恵子」

ここでも、しりあがり寿やさくらももこにケンカ売ってます。

大月がやたらサイバラを持ち上げてるのがちょっと気持ち悪い
けど、貧乏とか、西の人間の気質だとか、サイバラワールドの
重要なところがよく分かる。


鍵のかかった部屋/トゥルー・ストーリー

2006-08-07 00:37:01 | 本:小説

「最後の物たちの国で」がよかったので、他の作品も
手にとってみました。今回は「鍵のかかった部屋」。

トゥルー・ストーリー」という、エッセイ集を読めば分かるんですが
この小説の設定は、オースター自身の個人的経験がかなり
反映されてます。

作家にはなれなかったけど、評論とか、その日暮らしの文章書いて
社会的にはそれなりの評価もされるようになった「僕」。
その僕の親友だったファンショーが失踪し、その妻が僕のもとに
相談にくる。

そんな感じで物語は始まります。


ちょっと失敗したなぁ、と思うのは、トゥルー・ストーリーを先に
読んでしまったこと。
ファンショーの人生(船乗りになったり、フランスに滞在したり)は
オースターの自伝的要素がかなり含まれてます。


小説自体はすごくいいと思うのだけど、「僕」がある種尊敬し
つづけたファンショーに、オースター自身を反映させているという
構造がどうしても気になってしまいます。

物語の最後、ファンショーは死を選ぶのですが、ということは、
これでオースターはいったん自分殺しをしているってこと?

にしても、ファンショーを、才能あふれるすごいヤツとして描いて
そこに自分の要素を入れるっていう構図がいまいち分からない。

トゥルー・ストーリーの「その日暮らし」で書かれた若かりしころの
オースターも、正直、「お坊ちゃんの道楽」にしか思えない。
だって、こんな感じですよ。

 ・コロンビア大学を出て、
 ・大学院も行ったけど、それは大学が給付金出してくれたら。
 ・フランスにも留学したけど、なんかイヤで途中でやめた。
 ・アメリカの資本至上主義には子供の時点でうんざりしてて
 ・貧乏覚悟で物書きの途を選び、
 ・でも実は、親は中産階級(しかも結構上のクラス)

ほんとのブルーカラーが読んだらぶん殴られるよ。
「この世間知らずのお坊ちゃんが!」って。

ん? まさかこれが狙い??


マグロ

2006-08-02 00:11:24 | たべもの

週末は韓国へ行ってました。

自分の予約した焼肉屋含め、ほとんど日本語が
通じるところでうろうろしてたんですが、ひとつだけ
例外が。

2日目の夜、飲み足りずに入ったホテル近くの「日本料理」店。

日本的空気は醸しだしてるんだけど、メニューは全てハングル。
日本語も全く通じない。

ビールとJINROは注文できたものの、料理が分からん。

で、結果きたのが写真の料理。
すったもんだして、店のおやじが「マグロ○△?X」と言った
一言を頼みの綱で注文した一品です。

確かにマグロっぽい刺身もある。
けど、白っぽい刺身は何???
ツマも、大根じゃなくて、春雨です。たしかに似てるけど。

実はこういう店が好き。
「店先にプラスティックテーブル&イスがある」は、
ほぼハズレなしです。
現地オヤジ率が高ければさらに間違いなし。