夜明け前午前5時

徹夜明けの思いつきレベルな発想を、推敲なしでお届け

ロング・グッドバイ

2007-05-29 01:14:21 | 本:小説

重い、重すぎる…。
内容じゃなくて、重量が。

通勤向けじゃないです、コレは。
外で読みたい人は、文庫出るまで待ちましょう。

あと、前半にバーッと主要な登場人物がたくさん
出てくるので、この辺は一気に読まないと、
何度も後戻りすることになります。
こんなところも通勤向けじゃない理由。

で、中身としては、うーん…、

「春樹ボイルド」?
「ハード春樹」?

少なくとも「ハードボイルド」とはちょっと違う。
この「ハード」感の薄さが気になるなぁ。

ただ、春樹ファンなら楽しめるとは思います。
クールな感じは初期作品に近いので、そんな文体を
これだけの長さで読める楽しさは○。


一目惚れ

2007-05-26 23:29:50 | 音楽

ここ数年、ずーっと探してました。
が、なかなかピンとくることもなく、長年連れ添った
相方でしのいできました。

でも最近、相方の調子がかなり悪く、そろそろ本気で
次を探そうと思ってた矢先のこと。

今日、秋葉原で僕たちは出会ってしまいました。
#この手の出会いのメッカは御茶ノ水なんですが

たくさんの中で、おまえだけ輝いてるゼ!!

カリフォルニア育ちで、ちょっと派手目(な音)ですが、
そんなところも含めてもうベタ惚れ。
速攻で財布からカード出してました。

自分の誕生日祝いにしては、ちょっと高すぎるな…。
でも、ま、いいんです。
なんといっても、一目惚れしちゃったんですから仕方ない。

いやー、ひっさしぶりにいい買い物した。満足です。


マクロ経済学Ⅰ

2007-05-21 01:12:50 | 本:その他

GWに終わんなかったケイザイ関連のネタが
ようやく終わりました。

読んだのはコレ

ちなみに、自分が持ってるのは旧版です。
数年前に買ったものの、全く読めずに、本棚のこやしになってました。
新版を立ち読みしたら、数段読みやすくなってた。くやしー。


さて、マンキュー先生の分類分けが正しいのかどうかは
知りませんが、この枠組み、すっごい把握しやすい。

<マンキュー先生の枠組み>
 『古典派とケインジアンはやたら意見が対立するけど、
  そもそも見ているスパンが違うのよ。どっちも正解。
   古典派モデル=価格が伸縮的=長期分析向け
   ケインジアン=価格が硬直的=短期分析向け
  以上。』


で、この枠組みを元に、前半で古典派モデル、後半でケインズ派の
主にIS-LMモデルを、それぞれ説明してます。

使う数式はほんと限られていて、これをいろんな角度で見ていきます。
数式を変形してくのは、なんとなく力学に近い感じ。
といっても、左辺と右辺を入れ替えるぐらいで、基本は足し算引き算。


必ずグラフを出して、ケーススタディでそのグラフを動かして
説明してくれるので、ちゃんと腑に落ちる。


もともとは今回、「IS-LMモデル」ってやつの考え方を
知りたかったんですが、これも、すごいシンプルに
分かりやすく説明してくれてます。

 『IS曲線は財政政策(税金と、公共事業とかの政府支出)で動くし、
  LM曲線は金融政策(貨幣供給量)で動く。
  で、その結果、所得とか利子率とかが決まるのよ。要はどっちも大事』

へ-、ちょっとこれは意外でした。
基本的にメディアは財政政策ばっかりでしょう、ネタにするのが。
増税とか公共事業とか。
でも、それだけじゃ国民所得は決まんなくて、金融政策も大事だぜ、
ってことのようです。

メディアが金融政策をそんなに取り上げないのは…、
説明がめんどくさいんでしょうね、きっと。


よろしかったでしょうか?

2007-05-18 01:42:40 | 音楽

今日は用事で、あるところに予約の電話したんですが
「はいぃ、では○○でよろしかったでしょうかぁ~」。

ム、ムカツク…、しかも猛烈に…。

これが今世間で話題の『よろしかったでしょうか』攻撃か。

でも、単なる『よろしかったでしょうか』なら、これまで結構
聞いてきたのに、今日はなんでこんなにムカツクんだろう。


で、ムカツキながらも考えてみると、その理由が判明しました。
あれに口調が似てる、あれです、柳原可奈子です。

これなんかもかなりきてますが、ムーディよりはかなり
息長そうな芸人かと。
ムーディ、初めは爆笑でしたが、未だに受け流してるだけなのは
ちょっとつらいぞ。

なんだかいつの間にか芸人レビューになってしまいました。
結局何を言いたかったのかというと…、特にないです。


GWおまけ

2007-05-07 01:37:16 | 本:小説

とはいっても、ずーっと同じ本読むのもつらいので、
GW中は、いろいろ他もかじってます。


新教養主義宣言

 その山形浩生の本が文庫化されたので。
 ほとんどは本人のHP上で読めるテキストばかりなので
 わざわざ買うことはなかったか…。

タイタンの妖女

 これはもう何回目の再読だろうか。
 没ヴォネガットということで、長編を再読してみようと思いその第一弾。
 やっぱりいいです、これ。


ホテル・ニューハンプシャー

 今回一番のヒット。
 これまでアーヴィングはいまいち読みきれなかったんだけど(長すぎて)、
 ちょっと前に「オウエンのために祈りを」を再読して、かなりよかったので、
  次に手に取ったのがこれ。
 #一発で腑に落ちることが少ないにぶい頭なんで、再読多いんです…。

 小説の中で次女リリーが、「グレート・ギャツビー」のエンディングに対して
 『完璧な終わり方』と言ってますが、この本のエピローグも全く同じ。
 最後のエピローグに至ったときに感じる感覚がほんとうにすんばらしい。
 もちろんながーい物語(でも全然退屈じゃない)を辿ってきて、
 その結果としての感覚なので、エピローグだけ読んでもダメですよ。

  最悪なシチュエーションだらけの家族の物語なのに、最後でこんなに
 勇気づけられちゃうのはなんでなんだろう。

 長編小説ってすごいと、久しぶりに思った。


GW

2007-05-07 00:53:02 | 本:ビジネス

数週間前、とっちらかったブックマークを整理してたとき、
この山形浩生のBlogに目が留まりました。


す、すばらしい!!


ご縁があってこれを読んでくれた人は、ここから下読まなくていいので、
ぜひ上のBlogを見てくださいな。

『成長率』っていう、単なる指標にしか見えないこの数字を、
しかも今の御時世からしてみると、なんとなーくネガティブなこの数字を
こんな風に血の通った、実体のあるものとして示してくれる人、
他にいません。

それとも、経済学部出身だったら、これは当たり前のこと??
でも今、とくに社会全体として成長率ってなんか悪役っぽいよ。
資本主義の終末みたいなことを気分で言う人やたら多いし。


で、自分のGWは決まってしまいました。

 「経済をちゃんと、自分の腑に落ちるまで、調べてみよう!」

よって、激・引きこもりです、今年は。
映画ですら一本も観に行かなかった。
観たいのがたいしてなかったっつーこともあるけど。


でも…

GW中に終わらせるつもりだったんですが、結局終わりませんでした。
やっぱり、自分にとって新しい考え方・イメージが多すぎて、一気に吸収できない。
すぐには線で繋がっていかないのです。
「目からウロコ」が多くて楽しいんだけど、あんまり多いとね。

ま、この辺は、自分の頭の回転の悪さだからしょうがない。


<補足>

この山形浩生という人、ワタシの経済に関する捉え方について
軸になってる人です。
CUTの書評連載で初めて知った気がする。
確か「アイアンマウンテン報告」についてだったような気が。
ま、これは書評というより、自分の翻訳書宣伝ですけどね。

ファイナンスで一番大事(だと思う)「割引率」のイメージの根っこは、
ここで理解できました。
#ただ、連載が途中で止まってて、肝心のグラフとかが多々未掲載なので
  WACCとかCAPMとかの細かい話はこっちでイメージできましたが。
  さらに話は脱線しますが、グロービスシリーズは、これを含めて
  実務系はおススメ。

細かい話はすっ飛ばして、「で、要はこういうこと」「大事なのはこれ」
といった感じで話を展開するので、非常に肌に合います。
簡単なことを難しく説明する人がやたら多いんですが、
この人はいつもその逆。しかも、うそ・ごまかし無しです。

訳をくだきすぎとか、環境関連は意見が極端すぎるとか、
多少合わないところはありますが、それは些細なこと。