今日の福岡は雨です。
さて、昨日は「文楽(ぶんらく)」を観に行ってきました。
ず~っと興味はあったんですが、いつもタイミングを逸していて、
やっと生の「文楽」を観る事ができました。
「あ~い、父様(ととさま)の名は阿波の十郎兵衛、母様(かかさま)
の名はお弓と申します~」
「おお~、して、そなたの名は?」
「あ~い、お鶴と申します~」
という、人形浄瑠璃「阿波の鳴門」の有名なくだり、父母を探して
行脚している巡礼姿のお鶴と、探しているその実の母親お弓との
出会いの場のやり取りは、なぜか子どもの頃から知っていました。
(今日観たら、言い回しが微妙に違っていたけど)
物心ついたころ実際に人形浄瑠璃を見たのか、何かで聞いたことが
あるのか記憶がはっきりしないのですが、なぜかそのフレーズだけは
よく覚えています。
その「傾城(けいせい)阿波の鳴門・阿波の十郎兵衛住家の段」が、
この日の出し物の中心でした。
人形浄瑠璃は生身の人間が演じる歌舞伎とはまた違った趣があり、
庶民性も感じられてなかなかいいものです。
発祥の地が大阪というのもうなずけます。
太夫の語りと三味線と人形を操る人形師を三業と言うそうですが、
三業が一体となって、それもお互いの呼吸であわせていくすごさ、
さすが日本の誇れる伝統芸能です。
床(お囃子方が座る場所)に太夫と三味線の方が座り、黒子が
舞台端に登場して2人の名を紹介。
太夫の手元には分厚い床本(台本)。
まずは三味線が低い音で入り、やおら始まる情念豊かな太夫の語り、
一気に舞台に集中します。
思わず背筋も伸ばしていました。
人形師の操る人形たちが、太夫の語りと共に母と名乗れず辛いお弓を
動きだけで表情豊かに、そしてお鶴を愛らしく演じます。
母が母として名乗れぬもどかしさ、母と知らないまま去って行く娘を
追いたいけど追えい辛さに、母親お弓が身もだえする様には、
太夫の語りと三味線の音が一体になって心を揺さぶり、私の目には
涙です。隣の人も目頭を抑えていたような・・・・・・
親子の情愛、この単純な感情に泣きました。
文楽から少々話の方向はズレますが、
時代を経てもこの様に親子の情愛というものは変わらないものと思って
いましたが、最近の悲惨な親子の事件を見ていると少し違う様です。
知らず知らずのうちに日本人の心が壊れていっているようで恐い。
人形の着物などは人形師自らが作り、それを動かすことで魂を吹き
込み、太夫の語り、三味線が加わって情の世界を演出する、
日本の伝統芸能「文楽」、俗っぽいテレビを離れて時にはこういう
空気に触れてみるのもいいものです。
余談ですが、一つの型を守っていく伝統芸能、それ一筋に精進する
人というのは美しいものなのか、人形師の方も太夫さんも三味線の
方もイケメン揃いでした。ふふふ。
さて、昨日は「文楽(ぶんらく)」を観に行ってきました。
ず~っと興味はあったんですが、いつもタイミングを逸していて、
やっと生の「文楽」を観る事ができました。
「あ~い、父様(ととさま)の名は阿波の十郎兵衛、母様(かかさま)
の名はお弓と申します~」
「おお~、して、そなたの名は?」
「あ~い、お鶴と申します~」
という、人形浄瑠璃「阿波の鳴門」の有名なくだり、父母を探して
行脚している巡礼姿のお鶴と、探しているその実の母親お弓との
出会いの場のやり取りは、なぜか子どもの頃から知っていました。
(今日観たら、言い回しが微妙に違っていたけど)
物心ついたころ実際に人形浄瑠璃を見たのか、何かで聞いたことが
あるのか記憶がはっきりしないのですが、なぜかそのフレーズだけは
よく覚えています。
その「傾城(けいせい)阿波の鳴門・阿波の十郎兵衛住家の段」が、
この日の出し物の中心でした。
人形浄瑠璃は生身の人間が演じる歌舞伎とはまた違った趣があり、
庶民性も感じられてなかなかいいものです。
発祥の地が大阪というのもうなずけます。
太夫の語りと三味線と人形を操る人形師を三業と言うそうですが、
三業が一体となって、それもお互いの呼吸であわせていくすごさ、
さすが日本の誇れる伝統芸能です。
床(お囃子方が座る場所)に太夫と三味線の方が座り、黒子が
舞台端に登場して2人の名を紹介。
太夫の手元には分厚い床本(台本)。
まずは三味線が低い音で入り、やおら始まる情念豊かな太夫の語り、
一気に舞台に集中します。
思わず背筋も伸ばしていました。
人形師の操る人形たちが、太夫の語りと共に母と名乗れず辛いお弓を
動きだけで表情豊かに、そしてお鶴を愛らしく演じます。
母が母として名乗れぬもどかしさ、母と知らないまま去って行く娘を
追いたいけど追えい辛さに、母親お弓が身もだえする様には、
太夫の語りと三味線の音が一体になって心を揺さぶり、私の目には
涙です。隣の人も目頭を抑えていたような・・・・・・
親子の情愛、この単純な感情に泣きました。
文楽から少々話の方向はズレますが、
時代を経てもこの様に親子の情愛というものは変わらないものと思って
いましたが、最近の悲惨な親子の事件を見ていると少し違う様です。
知らず知らずのうちに日本人の心が壊れていっているようで恐い。
人形の着物などは人形師自らが作り、それを動かすことで魂を吹き
込み、太夫の語り、三味線が加わって情の世界を演出する、
日本の伝統芸能「文楽」、俗っぽいテレビを離れて時にはこういう
空気に触れてみるのもいいものです。
余談ですが、一つの型を守っていく伝統芸能、それ一筋に精進する
人というのは美しいものなのか、人形師の方も太夫さんも三味線の
方もイケメン揃いでした。ふふふ。
昔、熊本の清和村文楽邑に行ってからハマりました!!
あぁ今回見逃したのが残念です。。。
いけなくて残念でしたね。
文楽、いいですよねえ。
私も、ますますハマりそうです。
今回は、福岡市の企画だったので2500円と安く、
また講座つきで楽しく鑑賞できました。
会場のイムズホールは満席でした。
もし今度こういう企画があったら
お知らせしますね。