ちくしの日記

懲りない女のドタバタ日記。他、いろいろ感じたことをたらたらと。

NHKスペシャル「大地の子を育てて」

2006-02-06 23:23:21 | テレビ・ラジオ
NHKスペシャル「大地の子を育てて」~日中友好楼の日々~
を見ました。
平成16年12月放送分の再放送だったようですが、
泣きました。
最近ドキュメンタリーを余り見ないようになったけども
なんとなく見初めて、結局最後まで見入ってしまいました。
残留孤児の方の余りにも厳しい現実、
自分のせいではないのに一生背負わなければならない残留孤児という立場、
戦争のむごさをあらためて突きつけられた番組でした。

戦争で捨てていかれた日本人の子を自分の子として
育てた中国人の育ての親たちが住む「日中友好楼」
かつては30人超える程いたのに年が経ち、今では6人となり
その育てた子供たちはみんな日本へ永住帰国、養父母たちは孤独のなかに生きていると。
戦争が引き裂く親子の絆。
戦後60年、まだまだ戦後は終わってないと思いました。

錦の帯に包まれて捨てられてたという残留孤児の方、
親は我が子を捨てたくて捨てたのではなくて、せめてこの子だけでも
生きてほしいという願いを込めて帯に包んで身を切る思いで捨てたんでしょう。
その時の母親の気持ちを思うと涙が出ます。
また育ててくれた養父母も、敵国であった日本人の子を育てるという事は
まわりからの迫害もあって大変だったろうと思います。
文化大革命の時代は特に(ユン・チアン著「ワイルドスワン」によれば)
厳しかったと思う。
この時代を生きぬいてきた人たちから見れば私たち戦後生まれは
余りにも軽い。

小泉総理の靖国参拝の良し悪しはよくわからないけれど、
戦争によって傷ついた人たちがたくさんたくさんいることを
私たちは絶対忘れてはいけないと思った。
今の日本、政治家もメディアも国民もみんな、少し浮かれすぎてませんか?

血の繋がりを超えた養父母と残留孤児の絆、
子供を思う親の心、親を思う子の心に国境はありませんね。
そんなことを考えさせたドキュメンタリー「大地の子を育てて」でした。
16年12月放送の後は、すごい反響でたくさんの寄付金が寄せられたとか。

その後残留孤児の方々、養父母のみなさんはお元気なんでしょうか?

コメント
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