だんなっちょんのブログ

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甲斐性無しの二児の父

1度の出会いで人間性は見抜けない

2017-12-06 23:47:10 | 生活漫談
1度の出会いでその人間性の多くを看破するのは容易ではない。

世の中いろんな門を潜る際に「面接」というものが発生する。
人を選ぶときにその時の印象を重要視すると言いながらも実態は厳しい。
もっとも言動・身なり・顔である程度は掴めても、
あくまで思い込みの部分が多く占める。
過去自分が出会った人間を想像し、トータル的に好みのタイプと照らし合わせて
さもわかった顔して選んでいるに過ぎない。

だからこそ社会人は履歴書。学生は「成績調査書」といった
数値や客観的事実を元に選ぶのは無理もない。
事実、日本が抱える超一流企業は高学歴者がズラリであり、
仕事と実際あまりリンクもしない勉強ができないものをふるい落とす
筆記試験を必ずと言っていいほど課す。
仕事の能力=学業or郊外活動実績=良好な人間性
という感覚が蔓延しているのは揺るぎない事実であろう。

もっとも否定する気はない。おおよそ間違いではないと思うし確実性が高いから。
自分が所属する社会集団の中で、影響力のある立場も経験しないどころか
ある程度の研鑽を積んでこなかった人間は
努力をしない・面倒なことから逃げる・言い訳をする・怠惰な人間
という判断基準は100%ではないにせよ率でいえば多分該当する率は高い。

それが世の中の枠組みといってもいい。

某県の高校入試の1つに「特色入試」というものがある。
通常の推薦入試とは違って、学校の認可なく自由に出願が可能という入試だ。
学校側も自由に試験を考えることができるルールになっている。

しかしながら実態は通常の推薦入試となんら代わりがない。
入試スタイルも99%「面接+作文+調査書」というスタンスだ。
合格結果も面接内容がいい子ではなく、寧ろ調査書が優れている子が
合格している印象が強い。

公立高校の先生は所詮単なる公務員で、人材発掘のプロではない。
一番楽な選抜方法は調査書の内容である程度出願者の中で
合格候補者を決めておいて、その中から実際の面接や作文で判断していると思われる。

だからこそ、調査書の内容が著しく劣る人間が通るわけもないし
そういう子が逆転勝利を収めたケースは過去5年で1度たりとも経験してない。
順当に一般受験でも合格しそうな学力を有しているか、部活動や生徒会などの
リーダーシップ実績があるか否かで決まっている。

こういう受験が近づく時期がくると、この特色選抜入試に飛びつく生徒が
出てくるのはもはや風物詩。学力相応の子が受けるケースより
むしろ学力では歯が立たないからなんとかならないかと思って出願する子のほうが
多い。

このケースの子は当然ながら、模試の結果を見ても成績には程遠く
調査書もぐちゃぐちゃだ。それでいてその高校をなんとか合格したい
という気持ちはふざけるなという気持ちは反面、年齢を考えるとわからないでもない。
ただ自分の立場がよくわかっている子は客観的に判断し出願を考えない
そういう子もいる中で、何食わぬ顔して対して実績もないのに出願となると
多くの軋轢が生まれる。

まず学校の先生に意思を伝えると、「おまえが?」という気持ちになるのか
厳しい言い方をまずされる。「学校が求める資格要件が足りない」だの
「成績はこうだけど大丈夫なの?」だの言い始める。
そしてこういう子に限ってほとんどが「うまく合格できないか」という
薄っぺらな意思しかないから、大抵突っぱねられる。
私は当然だと思う。

その怒りをだいたいこちら側にぶつけてくる。
当たり前だろとは言わない。冷静に受けるならこっちも仕事だから
出来うる限りの応援やサポートはするだけ。
ぐちゃぐちゃ言い、先生に忌み嫌われながらも出願するが
まぁいい加減。

そもそも面接のシステム自体調査書でほぼきまるシビアな現実もわからず
今までいい加減だったけど自分「だけ」始めて会った面接官に気に入られて
合格をもらえるという妄想ばかり膨らませている。
だからこういう子は出願した直後にあたかも合格した錯覚にまで陥るのか
通常の受験勉強にさらに手を抜き始める。私はこの特色入試の準備に専念して合格できる!
という意思ばかり先にいく。そして必ず受身。
自分の意思で志願書を書かないといけないのに、稚拙な日本文を乱筆乱字で
提出してそれを校正しろといってくる。
面接練習をしても、楽して受験勉強を「うまくはや抜けできないか」という
底の浅い動機しかないから、志望動機はもちろんいろんな質問にもまともに答え
られずしどろもどろ。

ただこっちは仕事だから淡々と全部サポートするけど
内心は怒り心頭である。私が親なら「死ねよお前」と言っているだろうし
むしろそっちのほうが愛がある対応だと思う。

どんなふざけた入試であっても入試は入試だ。
2月頃に試験があるが、だいたい身の丈に合わない高校の
特色選抜入試を受けていく生徒は先ほど述べたとおり勉強も手薄なまま
試験日を向かえ、当たり前のように不合格をくらい、そして
謎の涙を流す。

こんな無益な時間を過ごすぐらいなら、学業に専念させたほうが
どう考えてもマシなのは当然のことだろう。
だから「ふざけんなバーカ」ぐらい言うのが親として正しいと思うし
先生が辛辣で嫌悪感示すのは一定の理解は示せる。

(ただもっとオブラートな言い方あるだろうとは思うが・・・。)