だんなっちょんのブログ

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羽生世代もそろそろ?

2016-04-12 03:32:56 | 将棋
いったいどこからどこまでが羽生世代なのかは諸説があるにせよ、
羽生世代を中心とした40代の棋士たちは1990年代後半から
現在までタイトル保持者orタイトル挑戦者を席巻。
勿論羽生さんの存在感が凄すぎるというのもあるが、ほかの同世代前後の棋士も軒並みレベルが高いことで有名で、『羽生世代』と呼ばれている。

20年近く将棋界を引っ張ってきた羽生世代もここ数年
かげりが見え始めている。



直近のベスト4が判明している2期の結果を比較すると
前期は羽生世代が6割前後独占しているのにもかかわらず
直近の棋戦の結果を平均化すると、2割近く落とし
20代・30代が盛り返してきている。

勿論将棋の棋戦には序列があって、棋士にとって一番大事な棋戦は
順位戦。それゆえ棋士によっては手を抜く棋戦もあるのも承知しており、
一概にこの表だけで「羽生世代の低迷」とは断定は出来ない。
ただ、確実にいえることは各タイトル棋戦で20代・30代の
上位成績者が確実に増えていること。
羽生善治名人だけが独走状態である図式に変化はないが、
ほかの40代のトップ棋士の元気は明らかに無い。

棋士にとってもっとも大事な棋戦のひとつに順位戦が上げられるが
A級順位戦で今回は2人の40代棋士がB級1組に落とされ、
挑戦者は20代の佐藤天彦八段に決まった。
また最高賞金棋戦である前期竜王戦・1組ランキング戦においても
降級を食らった5人中3人が40代である。
また、挑戦者決定トーナメントにおいて活躍したのは30代・20代で
あとは羽生名人だけと元気が無い。

すでに年明け佐藤天彦八段がタイトル戦にでずっぱで、
名人戦の後に実施される棋聖戦もすでにベスト4が出揃ったが
4人中3人が30代20代で確定と
時代の変化を少し感じつつある今日この頃である。

いつかは天才・羽生名人も衰える。
盤石の受けで定評のあった、羽生名人と同等の実力者といわれ、
永世名人資格保持者の森内俊之九段も3年前に竜王名人の
最高勲章を手にしておきながら、1年で2つ手放した後から
まったく元気が無い。
佐藤康光九段もここのところタイトル戦一歩手前から抜け出せずにいる。
彼らも衰えと戦っているわけで、羽生名人といえど例外ではない。

羽生名人はタイトル数は大山十五世名人を超えたが(過去とタイトル数が違うから比較するのはおかしいが)、
大山永世名人の60台までA級を守り、現役のまま逝去するという大金字塔ともいえる偉業を、羽生名人は果たして超えることができるのかが見もの。勿論見切りをつけてあっさり引退するのかもしれないが、
これからも羽生名人の活躍を応援し続けたい。