だんなっちょんのブログ

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甲斐性無しの二児の父

3月8日日記 教材発注

2016-03-08 01:39:17 | 生活漫談
今年も教材発注の季節が参りました。
今年は新学年(当社は3月スタート)にむけて、生徒用のテキストに
教科書教材をまとめて発注かけます。勿論数は膨大な量でかなりの仕事なのですが、
これがまた我が社の杜撰でいい加減なのを露呈してしまうことになります。
次年度に向けて反省し、活かしていかないといけません。


1月上旬

教材会社から電話が相次ぐ
内容は揃って同じで、
「教科書改定に伴い2月中は注文が相次ぎますので
お早めにお願い致します。」

と言った内容。教材発注は莫大な資金がかかるので
それを毎年決めるのは勿論ながら最高責任者の社長。

2月上旬

ところが一向に発注をかける気配が無い。
理由は「忙しい(※入試前・定期テスト前等)」の一点張り。
まぁ確かに忙しいが、別に出勤前の午前中などは我々よりかは忙しいだろうが
毎日忙しい訳がない。やろうと思えば1日で出来るはず。
それに勤務時間内も授業も大して入っておらず、正直忙しいとは言いがたい。
空き時間はくだらない話に華を咲かせているか、車のHP閲覧で時間を潰す社長。
一つのことを終わらせないとどうしても次のステップに行けないのが社長の悪い癖。
勿論長年の付き合いだからこうなることは想定済み。
「お忙しいようなら、やりましょうか?」と聞いて
「いや、私が責任持って、色々難しくて案を練っているところ」
というのはもはや黄金パターン。

2月23日

新学年は3月だ。あと1週間しかなく、ドタバタ忙しい
1月上旬に各教材屋が「2月は殺到するので・・云々」なんて当然忘れている。
なんと勤務終了後に「一通り発注一覧が完成したので、みなさんの力を借りたい」と言う。
「またか・・・」と思いつつしぶしぶ引き受ける。
夜遅くに数の確認からFAX送信まで全部やったものだから、そりゃヘトヘト。
発注予定一覧から発注書に書き写して、それが正しいかどうか細かくチェックまではやれたが、
発注予定一覧から「本当はこれも発注かけないとまずいのでは?」という選定まで
誰も頭が回る訳もなく、発注をかける。仕事終了が日付変わって深夜の2時。

2月24日
案の定教材屋から電話があり、「◯◯◯と◯◯◯は発注指定日(2月26日)には間に合いません」
という電話が相次ぐ。当たり前だろ・・・。
社長は教材屋に愚痴を垂れる。それはないだろうと、すっとぼけながら
「2月は発注が相次ぐと1月に申しておりましたし、教科書改定ですから
それが影響したのかもしれませんね・・・」
「あっちは悪くねーぞ」と遠回しに毒づく私。

2月26日
あらかたの教材が届く。教材管理の責任者を特に決めもせず、
社長自らあれやこれやバイトに仕切る。とても効率の悪い社長にやらせるより、
単純にここは私がやるべきなのだが
高校入試直前授業でがっちり固められ、そんな暇は無い。
じゃあ仕切った人・暇な人が状況を深く理解すべきでしょうな・・・。

3月1日
新学年スタート。まだ届いていない幾多の教材が再び届く。
「3月1日付けで到着予定の教材」と事前にFAXは届いており、教材屋は何一つ不備がない。
ところが納品書や、一体何が来て何が足りないのかを気になるから(信用置けないから)
確認しようとしたら(当然チェックすべきでしょう・・)
社長「私は知らない。確認して!私は忙しい!(謎のブチ切れ)」
社員1「知りません」
社員2「知りません」


私「・・・・・」

こいつら3人注文が届いた時、現場にいたか電話を受けていたはず。
社長は兎も角、他の2人まで何も知らないって何なの?
それで何故か社長が一人でキレて「今直ぐバイトに全部チェックさせて」とか
訳の分からない癇癪を起こす。
そりゃバイトは把握してるだろうけど、そこに居合わせた人間が揃いも揃って
把握してないって何なのでしょう。

3月2日
暇でありながら責任1つ持たないバカどもに郷を煮やしたので、
特に自分が責任者と言われた訳でもないのに
仕方なしにテキスト発注概要を全てチェックする。言い訳はしたくないのだが
正直他の業務を山程抱えているし、授業も私はかなり多いし、
私より暇な2人の社員がいるから「ふざけんな」という気分なのだが
この程度のことは1日あればカタがつく話だし、そもそも何もやらないバカどもと
分かっていて任せて信頼してしまっていた自分が悪い。
一応教室長みたいだからこれはまぁしょうがないのかなと。

3月3日
納品書と発注書を照らしあわせて色々問題点が浮上。
・発注をかけて置きながら、3月1日到着以外も未だに届いていない教材が20~30種類ある 
→届いた教材に対するチェックはあるが、来ていないものに対して教材屋にTEL入れ履歴も無し。
これは教材屋が悪いが、ドタバタ2月暮れの糞忙しいタイミングで発注をかけたこっちも悪い。

・教室教材で「これはないとまずいでしょ」という2月23日付けの発注ミスが20前後発覚。
社長に「我々の発注ミスで(本当は社長のミスなのだが)こちらとこちらのテキストは必要なのでは?」
という話になる。そうすると「あー私のミスだ!申し訳ない!」と認める。
下手に出れば意外に寛容に受け止めるのは見えているが、
あくまでこっちが負けを認めた場合だけ(負けたこともないのだが・・・)
こういう変に気配りするのは最初の頃は結構疲れたものです。

重ね重ね言うが、教材発注に関する責任者は社長であり、何を発注するのか何が必要なのか
会議で練ればいいのに、独断で全部ギリギリで決めて一気に深夜遅くに発注させるからこうなる。
別に責任者をその時決めれば問題なかったのだが、口を開けば「いやっ!私が私が」と格好つけて
散々仕切って最後は「知らない」「分からなかった」「あーミスった」なのである。

3月4日
未消化の教材発注や確認を全て終えて終了。あとは来るのを待つだけだ。


総括

今でこそ立場がNO2になったからなのか、社長がキレるタイミングや行動が全て読めて
先回り行動が出来るようになったのかしら無いが、理不尽に怒られたりすることはなくなりました。
最初に2・3年は本当しんどかった・・・。この人の癇癪や八つ当たりは中間管理職じゃなく
1番下に当たるのが1番酷い。昨年入った新人の先生は随分八つ当たりを受けているので
それは大変だが、これも仕事だ、耐えないと行けない。
と思うと同時に、私は新人時代受けたこともないフォローも忘れないようにしている。

『我・反面教師の塊成り・・・・』

世の中「理不尽こそ正常」「誰しも平等ではない」でない
メカニズムが構築されている。同じミスをやっても怒られる奴は怒られるし、
怒られない奴は怒られない。同じことをやっても評価される奴はされるし、されない奴はされない。
ただし理不尽な不遇をいくら受け続けても、いつかは評価してもらえると信じてやってきた。
思いの外社長はそれが出来る人間だった。
持ち上げる訳ではないが、こういう杜撰でいい加減な社長でも
普段は素晴らしいと思う紳士的な振る舞いに、兎に角社員想いである。
体調悪いと気を使ってすぐに休ませてくれるし、
勤務体系は正直同業と比べるとかなりのホワイトカラーだ。
長期休暇や家族のことも気を遣って聞いてくれる。

改めてフォローしますが、社長は10あるうち7はリスペクト出来る程の人間性を持った方です。
時々出てくる3割の理不尽さとワンマンさが、筋が通ってなく意味不明なだけで、
全てを否定するまでには行き着きません。
だから今回のことも相手が悪くても、気が利かなかった自分が悪いと言えるし
寛容に仕事に打ち込めるのです。
来年に今回の失敗を上手く活かして行きたいと思った次第です。