あまくさ人のひとりごち

あまくさ人のひとりごち、つまり独り言です。
撮りだめした写真も併せて載せます。

第972回 アウトレイジ カンヌを獲るか

2010-05-19 21:03:50 | 映画
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北野監督「お客をKO」も…雑誌では低評価(スポーツニッポン) - goo ニュース


 南仏で開催中の第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された北野武監督(63)の最新作「アウトレイジ」(6月12日公開)が17日(日本時間18日未明)、市内のグランド・リュミエール劇場で公式上映された。約3分間のスタンディングオベーションを受け「見事にお客をKOした」と会心の笑み。一方、映画雑誌が掲載した「星取表」では意外に低評価。常に賛否両論渦巻く、北野作品らしさを際立たせた。
 メーン劇場に満員の2300人が詰めかけたソワレと呼ばれる公式上映会。エンディング・ロールが流れると大きな拍手に包まれた。北野監督は照れくさそうに頭をかき、観客に両手で退席を促したものの、拍手は続いた。99年、同部門に出品された「菊次郎の夏」の時の5分には及ばなかったが「反応の良さは“HANA―BI”“座頭市”“菊次郎”と並んでベスト4に入るんじゃないかな」と手応えをつかんだ。
 上映中は、石橋蓮司(68)が演じるやくざが歯科医のドリルで口を攻撃されるなど“痛い”シーンの連続。だが石橋が次の場面でこっけいなマスクをして登場すると、悲鳴から一転して爆笑の渦。お気に召さなければ大きな音を立てて席を立つ観客も少なくないカンヌだが、退席者はわずか。北野監督は「やったと思ったね。(観客は)しびれて席を立てなかったんじゃないの」としたり顔だ。
 レッドカーペットにはタキシード姿で登場。60回の記念開催に招かれた3年前には、はかまにちょんまげのかつら姿で笑わせたが、今回はシックに決めた。最高賞パルムドール獲得の期待もかかるが、これには慎重。絶賛されながら無冠に終わった「菊次郎…」がトラウマといい「賞に関してカンヌに期待することはない。700~800本の映画の中からコンペに選ばれること自体凄いこと」と謙そんした。
 「アウトレイジ」は既にフランス、ロシアでの配給が決定するなどセールスも好調。3月にフランスの芸術文化勲章の最高章コマンドールを受章し、追い風が吹いているのも事実だ。故黒澤明監督が受章したオフィシエよりも等級が高いことから「“世界のクロサワ”を超えた?」との指摘を受けたが「相変わらず手の届かない存在。追い越すなんてずうずうしいけど、その3歩4歩下に位置づけされるようになりたい」と謙虚に語った。授賞結果は23日夜(同24日未明)に発表される。


 ≪日報「SCREEN」は8作品中で最低平均点≫仏フィガロ紙は「“菊次郎の夏”を撮った監督とは思えない」と指摘。各国のプレスがコンペ出品作を4点満点で評価している日報「SCREEN」では、記者9人の平均が18日までの8作品で最低の0・9点。英、伊、豪の3人が1点を表すバツ印を付けた。この日までの最高はマイク・リー監督の「ANOTHER YEAR」の3・4点。昨年は前評判の低かったパク・チャヌク監督の「渇き」が審査員賞を受賞している。


黒澤明は、北野武の映画をいたく気に入っていた。



僕は以前からビート(たけし)君の映画が好きでね。今度の『ソナチネ』も余計な説明をしないで、ズカズカ撮ってるでしょ。あのズカズカがいい。どうも日本の映画というのは、説明が多すぎるよ、演技でも何でも。それがないのがとっても面白いなあ。・・・ (1993年「週刊文春」誌上での北野武との対談でのことば)


「黒澤明が選ぶ100本の映画」の中の一本には、北野武の『HANA-BI』が選ばれていた。
『HANA-BI』はワタクシも北野武の最高傑作だと思っている。

でも、黒澤明よりも位の高い勲章を授かったからといって、
黒澤明を越えたというのは、ちと短絡的すぎではないか。
じゃあ、フランスの勲章どころか、外国の映画賞にとんと縁がなかった
小津安二郎は北野武に遠く及ばないのか。
そんなことを本気で信じる映画ファンは、たぶん映画ファンではない。

それはともかくとして、北野武の『アウトレイジ』がカンヌのコンペ部門に出品されている。
観客の反応は上々だったが、下馬評は決して高くないとのこと。
この映画、ワタクシ未見なのであれこれ批評するのはどうかと思うので、
とりあえずこれだけ書いておこう。

黒澤明なら、この映画、どう評価しただろうか?


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第971回 オールスター戦の意義とは

2010-05-19 19:58:09 | スポーツ
昨年は四苦八苦…オールスター中継、テレ朝系決定の裏(夕刊フジ) - goo ニュース


 今年も無事、冠スポンサーがつき、地上波テレビ中継もされることになったオールスターゲーム(7月23日・福岡ドーム、24日・ハードオフ新潟)。が、安閑とはしていられない危機は依然として続く。
 18日、主催の社団法人日本野球機構(NPB)から「冠スポンサーに3年連続マツダ、中継テレビ局は2試合ともテレビ朝日系列に決定」という発表があった。関係者とすればホッと一安心だ。年間3億円近い赤字を覚悟している財政難のNPBにとって、オールスターの冠スポンサーと中継テレビ局問題は、大難題になっていたからだ。
 昨年、あわや「史上初の地上波テレビ局のオールスター中継なし」という危機一髪に直面したばかりだ。第2戦の広島の新本拠地・マツダスタジアムの試合は早々とTBS系列の中継が決定した。が、第1戦の札幌ドーム開催試合に名乗りを上げるテレビ局は、直前までなかなか出てこなかったのだ。最終的に日本テレビ系列で中継されたのだが、その代償も大きかった。1試合1億円超のオールスターの放映権料が、8000万円まで値下げされたといわれている。
 「真剣勝負のセ、パ交流戦が盛り上がっている分、顔見世興行のオールスターは年々視聴率が獲れなくなっている。1億円を超える高い放映権料ではとても採算が取れない」というのがテレビ局側の本音で、放映権料を大幅に下げるしかなかったのだ。今年は2試合ともテレビ朝日系列が中継することが決まり、万々歳のようだが、これまた裏があるよう。「2試合でのパック料金」情報があるからだ。
 パック料金となれば、1試合の単価は当然低くなるだろう。どこまで値崩れしたのか。2試合で1億数千万円といったところか。オールスター史上初の地上波テレビ中継なしの最悪事態は回避されたものの、放映権料の値崩れは止まらなくなる恐れがある。
 3年連続マツダで一件落着した冠スポンサー問題も、手放しでは喜んでいられない。毎年、あくまで1年契約の結果の3年連続であり、来年どうなるか保証の限りではないからだ。1988年から2006年まで三洋電機が年間3億4000万円の協賛金を出して、冠スポンサーになっていたころが夢のようだ。来年もNPBはオールスターのテレビ中継局、冠スポンサー問題に頭を悩ませることになる。 


オールスター戦といえば、
古くは江夏の9連続三振。
新しいところではピッチャー・イチロー。
あるいは新庄のホームスチールなど。

ペナントレースとは少し違った野球が見られるところも、
オールスター戦の魅力の一つだった。

でも、時代は変わった。
今日も巨人の試合はどこのテレビ局もやってくれない。
昨日なんかくまもとでは、巨人戦そっちのけで、
ソフトバンク対阪神の試合を中継していた。
一昔前なら考えられないことだ。

人気番組に肩を並べるほどだった巨人戦でさえもこれである。
まして、「顔見世興行」のオールスター戦なんて、だれが見るものか。

そこで思った。
どうせ「顔見世興行」なら、思い切りそれに撤してみるのも一つの方法ではないか。

そのためには、オールスター戦は一試合にすべき。
「夢の球宴」は、一年に一回だけでよい。

そして、これが肝心なのだが、
ふつうプロの試合なんてありえないようなところでオールスター戦を開催してみてはどうか。

くまもとだったら、あまくさでやるとか。
あまくさではワタクシの知る限り、プロ野球の試合が開催されたことがない。
そういう場所で開催するのだ。

どこで開催するかは、全国からの公募制でよいと思う。
とにかくポイントは、
今までプロの試合をテレビでしか見たことがない人たちに、生の迫力を見せることにある
これぞまさに「夢の球宴」。
そして試合の前後には、地元の少年野球チームを集めて野球教室を開くとポイントはなお高くなりそう。
その地道な努力を積み重ねることで、プロ野球の人気は復活するのではなかろうか。

ご意見ください。