あまくさ人のひとりごち

あまくさ人のひとりごち、つまり独り言です。
撮りだめした写真も併せて載せます。

第944回 ニセ中国館 江蘇省に現る

2010-05-05 19:59:17 | 海外

「ニセ中国館」建設に批判=貧乏県、町おこしに4800万円-江蘇省(時事通信) - goo ニュース

 【上海時事】開幕したばかりの上海万博で来場者の人気を最も集める中国館。上海のお隣り江蘇省北部の阜寧県が、町おこしの目玉にしようと総額350万元(約4800万円)を投じて「ニセ中国館」を建設、批判が集まっている。
 4日付の中国紙・第一財経日報が新華社電として伝えたところによると、阜寧県のニセ中国館は高さ23メートル。同69メートルの本物の3分の1ながら、真っ赤な逆ピラミッド型の外観は酷似。2月に着工し、間もなく完成予定だ。
 県の担当者は「目を引く建造物でこの地の影響力を高めたい」と狙いを説明。建築専門家から「著作権上の問題はない」とお墨付きを得て、資金の一部も、施設などの命名権を販売することで回収できると強調する。
 しかし、同県の経済規模は省内56県中46番目で、農民の平均年収は10万円に満たない。住民からは「地元と全く関係ない建物で、完全なパクリ」「そんな金があるなら別のところに使え」と批判が噴出している。


これがホントの「真っ赤なニセモノ」


日本でいうと、「太陽の塔」を
どこかの地方自治体がレプリカで造ってみました、みたいな?


こう考えると日本でもありがちな話なので、
「またパクリかよ!」と大声で批判するのもどうかな・・・と思う。


まして万博ソング・パクリ問題とは別の次元と見たほうがいいのではないか。


むしろ問題なのは、財政的にきわめて厳しい自治体が大金をかけて
町おこし用のモニュメントを造ってしまったということ。
日本を参考に言わせてもらうと、
たいていこういうモニュメントは、数年たつと飽きられてしまうのが定番だ。
たぶん江蘇省の「ニセ中国館」も、万博が終わってしばらくすると、飽きられてしまうだろう。

そして何年かたって、
日本のテレビで
「日本ばかりではない 中国にもこんな無駄なハコモノが存在した!」
なんていう紹介をされるだろう。

 



第943回 ピカソの絵 一枚壱陌壱億円也

2010-05-05 19:41:37 | 海外
ピカソ絵画に101億円=史上最高額で落札-米(時事通信) - goo ニュース


 【ニューヨーク時事】巨匠パブロ・ピカソが1932年、愛人マリーテレーズ・ワルテルを描いた絵画「ヌード、観葉植物と胸像」が4日、ニューヨークの競売商クリスティーズでオークションに掛けられ、芸術作品としては史上最高額となる約1億650万ドル(約101億円)で落札された。予想落札価格は7000万~9000万ドルだった。


 米メディアによると、これまでの最高額は2月にロンドンの競売商サザビーズで落札された彫刻家アルベルト・ジャコメッティの作品「歩く男」の約1億430万ドルだった。  


ピカソの絵に101億円の値が付いた。
101億円か・・・。

1万円札で10万1000枚。
5000円札で20万2000枚。
1000円札で101万枚。
5円玉なら・・・。

昔、バブル経済のころ。
日本のとある企業のトップがゴッホの「医師ガシェの肖像」を落札したことがあった。
で、その企業のトップが
「私が死んだら(この絵を)棺桶に入れて焼いてほしい」と発言して、大いにヒンシュクを買ったことがあった。
そのトップはあとで、
「この絵に対する私の情熱の表れだった」と釈明した。

そのときの落札額が、
当時のレートで124億円だった。

ピカソの落札額を当時のレートで計算すると、
159億7500万円!


NHKのニュースによれば、
あのときの熱気が再び起こりうると報じていた。
ようやく世界が不況から立ち直りつつあるということか。


今日でGWは終わり。
ニュースは一日中、Uターンラッシュの記事を伝えていた。
各地の人出はどこも平年並みだったという。
「巣ごもり消費」がどうだこうだと言ってたのに。
これも不況から立ち直りつつある何よりの証拠・・・かな?


第942回 佐世保へ行ってきました。の3

2010-05-05 08:57:49 | 九州・沖縄

さて、長崎県にはたくさんの島がある。


五島列島に壱岐対馬をはじめ、
人の住まない小島を含めると、大小900余りの島が存在する。
これだけたくさんの島があるうえに、長崎県本土の地形もやたらと曲がりくねっているので、
海岸線の長さはなんと4137km。
堂々の全国2位である。
1位はもちろん北海道だが、これは北方領土を含めての数字。
北方領土を除いた北海道の海岸線は2978kmになるので、
長崎県が実質1位である。


長崎をドライブしてみるとわかるが、
ちょっと行くと海である。
それもそのはずで、海岸線から15km以上離れたところが長崎県にはないのである。


大村湾が内陸部に大きくえぐりこんでいるところが大きいですね。


くまもとではこうはいかない。
阿蘇や人吉から海へ行くのには、かなり時間がかかる。


さて、全国一島が多い長崎県の島の名所はなんといっても
佐世保の九十九島だろう。



佐世保市街からクルマで約20分ほど行ったところに
展海峰という山というか展望台というか、まあそういったところがある。 



「九十九島」とはいうけれど、実は大小200余りの島がある。


で・・・九十九島は大きく分けて北と南に分かれていて、
おおざっぱに言うと、北九十九島は男性的
南九十九島は女性的だとか。


ちなみに、展海峰からの眺めは南九十九島。


あえて高速に乗らず、国道を南下すると
佐世保市と西海市とのちょうど境界のところに、
西海橋という橋がある。



長崎県の地図を見ていただくとわかるが、
西彼杵半島は長崎市からかなり遠いし、
佐世保に行くには大村湾がじゃまである。
なかでもこのへんは伊之浦海峡という天下の難所。
大潮になると渦潮が発生する。
だから西彼杵半島は、長らく陸の孤島となっていた。


そこで昭和30年に架けられたのが、手前の西海橋。


こちらは平成18年にできた新西海橋。
ただしこちらは有料である(200円)。



新西海橋の車道の下は歩道となっており、
伊之浦海峡をまともに見下ろせる。
上の写真は、橋の真ん中に作られた穴。
海を真下に見下ろせる。



西海橋といえば、
古い特撮ファンにとって忘れられないのが、
「空の大怪獣ラドン」。


自衛隊の攻撃を受け、
大村湾に落ちたラドンがぶち壊したのがこの西海橋。


この場面を見ると、西海橋は本当に何もないところに造られた橋だということがわかる。


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さて、この天高くそびえる巨大な三本の塔は何だろう。
実は、旧日本軍の軍事施設なのだ。


その名も、針尾送信所無線塔
太平洋戦争中は、ここから大陸や南方に向かって電文が発信されたんだって。

高さは約135m。
35階建てのビルに相当するこの塔が建てられたのは大正時代なんだって。すごいね。
しかも外壁にはひび一つ入っていないんだって。すごいね。


まるで「使徒」。
エヴァに出てきそうだね。


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今度佐世保に来てみたら、ぜひ近くまで行ってみよう。



夕焼けをバックに、天草灘をゆく。
鬼池~口之津のフェリーは今日までピストン輸送だとか。