「ニセ中国館」建設に批判=貧乏県、町おこしに4800万円-江蘇省(時事通信) - goo ニュース
【上海時事】開幕したばかりの上海万博で来場者の人気を最も集める中国館。上海のお隣り江蘇省北部の阜寧県が、町おこしの目玉にしようと総額350万元(約4800万円)を投じて「ニセ中国館」を建設、批判が集まっている。
4日付の中国紙・第一財経日報が新華社電として伝えたところによると、阜寧県のニセ中国館は高さ23メートル。同69メートルの本物の3分の1ながら、真っ赤な逆ピラミッド型の外観は酷似。2月に着工し、間もなく完成予定だ。
県の担当者は「目を引く建造物でこの地の影響力を高めたい」と狙いを説明。建築専門家から「著作権上の問題はない」とお墨付きを得て、資金の一部も、施設などの命名権を販売することで回収できると強調する。
しかし、同県の経済規模は省内56県中46番目で、農民の平均年収は10万円に満たない。住民からは「地元と全く関係ない建物で、完全なパクリ」「そんな金があるなら別のところに使え」と批判が噴出している。
これがホントの「真っ赤なニセモノ」。
日本でいうと、「太陽の塔」を
どこかの地方自治体がレプリカで造ってみました、みたいな?
こう考えると日本でもありがちな話なので、
「またパクリかよ!」と大声で批判するのもどうかな・・・と思う。
まして万博ソング・パクリ問題とは別の次元と見たほうがいいのではないか。
むしろ問題なのは、財政的にきわめて厳しい自治体が大金をかけて
町おこし用のモニュメントを造ってしまったということ。
日本を参考に言わせてもらうと、
たいていこういうモニュメントは、数年たつと飽きられてしまうのが定番だ。
たぶん江蘇省の「ニセ中国館」も、万博が終わってしばらくすると、飽きられてしまうだろう。
そして何年かたって、
日本のテレビで
「日本ばかりではない 中国にもこんな無駄なハコモノが存在した!」
なんていう紹介をされるだろう。