あまくさ人のひとりごち

あまくさ人のひとりごち、つまり独り言です。
撮りだめした写真も併せて載せます。

牛深小森海岸の夕陽

KKC48

第二十七回 あまくさの足がまたひとつ

2008-12-21 11:24:30 | Weblog

(引用します)

客減り燃料高…赤字1億7000万円 マリンビュー
2008年12月21日付熊本日日新聞


 本渡~熊本間で高速船マリンビューを運航する熊本市の「熊本フェリー」(森敬輔社長)は二十日、同航路の二〇〇八年度の赤字は約一億七千万円に達し、前年度の二倍以上に膨らむ見通しを明らかにした。


 利用客の減少と燃料費の高騰が原因。同社は天草市に対し、〇八年三月末で自社船舶による運航を断念する意向を伝えている。


 市には同船の購入なども打診しており、同社は、市の回答を待って年内にも同航路の「運休」か「廃止」を正式に決める。


 同社によると、今年四-九月期の利用客は前年同期比20%減の二万二千八百十四人。四月から運休日をなくし、期間限定で増便などにも取り組んだが、年間では前年度を六千人以上下回り、約四万二千人となる見通し。


 一方、四~九月期の燃料費は56%増の約六千五百万円。年間では前年度の約三千万円増の約一億二千万円まで膨らむとしている。


 県と天草市、熊本市が本年度から始めた年間五千万円の補助で補てんしても、前年度を大きく上回る赤字となるのは必至で、運航断念を決断した。


 マリンビュー(一五四トン)は一九九七年就航。百四十人乗りで、熊本港~本渡港を七十五分で結び、一日三~四往復している。(原大祐)


(引用終わり)

マリンビューには一回だけ乗りました。
船自体は早いのですが、乗り継ぎに結構時間がかかり「車で行ってもそんなに変わらないよね」と思いました。
それと往復で5400円てのも、ちょっと高い気がしました。
フェリーでそのぐらいの金額なら「まあこんなものか」と思うのですが、乗るのは人間だけとなれば、割高感は否めない。
マリンビューがフェリーだったらなあ。
もうちょっと利用してたのだけど。


こうなったら、その代わりとしてあまくさに高速道路を作ってほしい。
松橋ICにジャンクションを作って、本渡まで延ばすというのはどうでしょう。
大矢野・有明・本渡にそれぞれICを作って、松島にPAを作るとか。
天草五橋はどうなるんだ! という声が出そうですが、それなら三角でいったん降りて、五橋を渡ってから再び高速に乗るというのはどうでしょう。
それか、五橋を大改造して、高速道路仕様にするとか。
夢のような話ですけど、今ある天草五橋だって、アイデアが出た頃は、夢物語でしかなかったでしょ?
要は熱意だと思うんです。
「日本の宝島」と自負するのであれば、一考の余地ありだと思う。

でも、マリンビューの存続も考えてほしい。
それもこれも、熊本新港が市内からのアクセス面がちょっと悪いからだ。
新港が単なる通過点になっているのも原因だと思う。
新港から九州中どこでも行けるようなネットワークを作ったらどうだろう。
新港~交通センターまたは熊本駅はては熊本空港まで直通の地下鉄を通すとか。
せっかく新幹線も通ることなので、そのくらい思い切ってやってもいいと思う。


第二十六回 聖夜直前 あまくさの夜(崎津)

2008-12-21 10:50:38 | Weblog

大江天主堂から10分ほど南へ下ったところに崎津天主堂がある。
あまくさ下島を顔に見立てると、ちょうど口をあんぐりと開けたような形になるのが羊角湾。

崎津天主堂は大江天主堂とは対照的に、羊角湾に面した漁村の真ん中にたたずむ教会。
いつもなら8時頃にはあちこちの店が閉まっているのだろうけど、この期間は特別らしく、ほとんどの店が開けていた。
駐車場を降りて、天主堂へ行く道は、いつも磯の香りがそこはかとなく漂ってくる。
さすが「日本のかおり100選」に選ばれた地域である。

さて、崎津天主堂。
ここもまさに満艦飾。
さまざまな色の電飾を身にまとった天主堂は、あまくさの夜空に、煌々と冴え渡っていた。
こちらは人の出入りは大江ほどではなかったが、本渡からなら大江~崎津が行きやすいことを考えると、これから大勢駆けつけるのではないかという気がした。


世の中は暗い。
どうしようもなく暗い。
非正規雇用者は容赦なく仕事を追われ、住むところもなく暮れの街をあてもなくさまよう。
そんなことはかつての日本ではなかったことだ。
正社員ですらも、明日は我が身とばかりに縮こまっている。
大学生や高校生の内定取り消しは、今も相次いでいる。


大江や崎津のイルミネーションは、そんな世の中への「貧者の一灯」のように思えた。
それにしては豪華だけど。
来年はもっとキツい年になるかもしれないけど、国や大企業の代わりに、地方自治体や中小企業が困っている人たちを救っているところに、案外この時代の救いがあるのかもしれない。
ここで聖書の一節でも書いてみるとカッコいいけれど。
あいにくワタクシ、そこまでの信仰心も教養もありません。
ではまた。


崎津天主堂付近の地図はこちら。

天草西海岸の夕陽