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大江天主堂から10分ほど南へ下ったところに崎津天主堂がある。
あまくさ下島を顔に見立てると、ちょうど口をあんぐりと開けたような形になるのが羊角湾。
崎津天主堂は大江天主堂とは対照的に、羊角湾に面した漁村の真ん中にたたずむ教会。
いつもなら8時頃にはあちこちの店が閉まっているのだろうけど、この期間は特別らしく、ほとんどの店が開けていた。
駐車場を降りて、天主堂へ行く道は、いつも磯の香りがそこはかとなく漂ってくる。
さすが「日本のかおり100選」に選ばれた地域である。
さて、崎津天主堂。
ここもまさに満艦飾。
さまざまな色の電飾を身にまとった天主堂は、あまくさの夜空に、煌々と冴え渡っていた。
こちらは人の出入りは大江ほどではなかったが、本渡からなら大江~崎津が行きやすいことを考えると、これから大勢駆けつけるのではないかという気がした。
世の中は暗い。
どうしようもなく暗い。
非正規雇用者は容赦なく仕事を追われ、住むところもなく暮れの街をあてもなくさまよう。
そんなことはかつての日本ではなかったことだ。
正社員ですらも、明日は我が身とばかりに縮こまっている。
大学生や高校生の内定取り消しは、今も相次いでいる。
大江や崎津のイルミネーションは、そんな世の中への「貧者の一灯」のように思えた。
それにしては豪華だけど。
来年はもっとキツい年になるかもしれないけど、国や大企業の代わりに、地方自治体や中小企業が困っている人たちを救っているところに、案外この時代の救いがあるのかもしれない。
ここで聖書の一節でも書いてみるとカッコいいけれど。
あいにくワタクシ、そこまでの信仰心も教養もありません。
ではまた。
崎津天主堂付近の地図はこちら。
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