逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

顔も見たくない安倍晋三(視線を合わさないバラク・オバマ)

2016年11月21日 | 政治
APEC首脳会議の記念撮影を終え、言葉を交わすオバマ米大統領(右)と安倍晋三首相=20日、ペルーの首都リマ
『安倍首相がオバマ氏に謝意 立ち話、TPP話題にならず』2016年11月21日朝日新聞


 孫崎 享 ‏@magosaki_ukeru · 11月21日

今日の写真、
安倍・オバマ、オバマは安倍を見ないでしゃべってる。顔は見たくない。
O「あんた、NYまで出かけてトランプにあったらしいね。今の米国大統領は誰か知っているのかね。トランプは世界を大混乱に招く。知っているのかね」

孫崎 享 ‏@magosaki_ukeru · 11月20日
トランプ:トランプの特徴は頻繁なツイート発信。
日本の安倍首相は一番乗りでトランプ氏と会った、強いきずなが出来たとはしゃいでいるのですが、トランプ氏がこの会談に一言も発信していないのは何故なんでしょうか。
会談に何も内容がなかったからでしょうか。密約であまりに濃うかったからでしょうか

孫崎 享 ‏@magosaki_ukeru ·
読売「トランプ氏毒舌健在…ツイッターで俳優非難・トランプ氏は選挙中、ツイッターをライバル候補への批判に活用」と報道。トランプのツイートに着目なら「トランプ、安倍首相訪問になぜか沈黙。賞賛のツイート見当たらず、けしからぬ」と書かないのでしょうか。日本では俳優より安倍首相に関心あり

孫崎 享 ‏@magosaki_ukeru · 11月21日
19日トランプ、「I have always had a good relationship with A. He is far smarter than B and has the ability to get things done. Good news!」安倍首相関連なし

孫崎 享さんがリツイート ‏@SavenSatow · 11月21日
@magosaki_ukeru @nytimes この件は米メディアで早速報道。トランプは素早くツィートで反応しますから、安倍首相との会談を軽く捉えたと思います。ノーリアクションはノーサティスファクション。



『バラク・オバマ大統領の最後の国際会議(APEC)だったのに、・・・主役だったのは日本国首相(安倍晋三とだけ会談したトランプ)だった』

世界の首脳で、次期大統領に決まったトランプと直接あった人物は安倍晋三だけであった。現時点では誰一人もいない。
安倍晋三首相のニューヨークのトランプタワー訪問は、週末にペルーの首都リマで開催されるアジア太平洋経済協力会議 (APEC) サミット会議出席の一環として計画されたものだった。(本来なら今回のAPECはTPPが主題だった。ところが、次期アメリカ大統領のトランプは『破棄する』と断言している)
外交儀礼として各国首脳は電話でトランプの大統領選当選を祝福している。
ところが、安倍晋三のように直接会いに行ったのは日本国首相以外に他には誰一人いないのである。日本国だけが例外だった。結果APECサミット会議で安倍晋三は世界各国の首脳から引っ張りダコ、『夕食会でも立ち話でもトランプとの会談内容を聞かれた』と記者会見で大喜びで語っている。
2ヶ月先の2017年1月20日にアメリカ大統領に暴言王のドナルド・トランプが就任することは決まっているが、それまでは今のバラク・オバマがアメリカ大統領であることに間違いない。
日本では総選挙が終われば即座に新しい首相が選ばれるが、政権交代では閣僚どころか官僚組織まで総入れ替えになるアメリカは選挙と政権交代の間に2ヶ月以上のタイムラグがあるのを安倍晋三は勘違いしているのだろうか。
このタイムラグを悪用して(選挙で負けた)大統領が新しい(選挙で勝った)次期大統領に対して最後っ屁の『難問』(解けない宿題)を残して嫌がらせをする例も珍しくないのである。
1月20日までに去りゆくオバマ大統領が安倍晋三(日本国)に対して意趣返しをしないことを祈らずにはいられない。(ケネディ当選ではキューバ封鎖を、クリントン当選ではソマリア派兵を何れも敗北した共和党の大統領が任期終了直前の1月に決めて去っているが、臭すぎるこの最後っ屁の後始末には長い長い時間と労力がかかっている)



『日本の歴史修正主義(右翼国粋主義者)が心底から大嫌いなアメリカのバラク・オバマ大統領』ホワイトハウス公式サイトに掲載されたWelcoming the Japanese PM(ようこそ日本国首相)のタイトルの写真

8年前に『チェンジ』のスローガンで2008年の大統領選挙で当選したバラク・オバマが最初に大統領官邸で合った外国首脳は日本の麻生太郎首相だった。
ところが、この時のホワイトハウスの公式ホームページにある写真には麻生首相が話しかけているのに顔を背けるオバマ大統領とか、麻生首相の薄くなりかけた後頭部しか映っていない恥ずかしい、失礼極まるミスショットの写真だけを、わざわざ意識的に選んで公開していたのである。我々のような素人が写しても相手に失礼になるので、こんな写真は失敗作として即座に廃棄処分する水準である。(写真のタイトルは『ウエルカム日本国首相』とあるが麻生太郎の実名が何処にも無い摩訶不思議な代物)



『異例の日米首脳会談 記者会見なし、昼食会なし』オバマ米大統領(右)と会談した麻生首相=2009年2月24日、ワシントン(AP)

欧米の通信社配信の写真が、上記↑のもので、この形式は儀礼的で面白みには欠けるが無難で、カメラマンが両首脳を対等に平等に扱おうと苦労している様が見受けられる。
AP通信の写真と見比べると、ホワイトハウス公式ホームページに掲載された二枚の写真が、如何に不思議な、常識破りな、外交儀礼に真っ向から違反する『日本国首相とは会談するが麻生太郎個人とは話をしたくない。』とのオバマの本音が如実に語られている摩訶不思議な写真であるか、誰にでも理解して頂けるだろう。
二つの写真を見比べれば、AP通信社のカメラマンは、これまでの首脳会談の慣習を守り、両首脳を対等に写している。
対して、ホワイトハウスのカメラマンは外交の決り事を守らず日米両首脳を『対等』には扱っていないのである。
『ウエルカム日本国首相』Welcoming the Japanese PM(ようこそ日本国首相) と題するホワイトハウス公式サイトに掲載されている写真が、両首脳を『平等に扱わなかった』と言う事実は、日本人であれアメリカ人であれ、匂わせた程度ではない。一目見ただけで誰にでも判る程度の『露骨な水準』なのである。

『一度提出した科学論文と終わった歴史(戦争の勝敗)』上書きは出来るが、取り消しは絶対に出来ない不文律

安倍晋三や麻生太郎などの日本の歴史修正主義の『悪くない日本』は、欧米等のグローバルの価値観では『敗北を認めない日本』と見做されるので非常に危険な行為なのです。
勝敗(優劣)を争う選挙や競技スポーツは単純明快な『勝てば官軍、負ければ賊軍』の価値観で動いているが、戦争も全く同じ原理で動いていた。
今の一般的な日本人が何となく『良い戦争だ』と思っている日清日露の戦争と、『悪い戦争』だと思っている第二次世界大戦の違いですが、これは善悪の違いではなくて勝敗の違いに過ぎない。(もしも対米戦争に勝っていれば東条英機はA級戦犯ではなくて日本の国家英雄として巨大な銅像が東京のど真ん中に立っている)
新進気鋭の政治学者白井聡は永続敗戦論で、『日本は敗北に終わったあの戦争をもう一度戦うだろう』との目も眩むような怖ろしい大予言を行っている。
欧米的なグローバルな価値観では安倍晋三ら右翼国粋主義の目指す『戦後レジームからの脱却』(今までの『悪い日本』を『正しい日本』へ改める)ためにはアメリカに再挑戦して勝つか勝てないまでも引き分けに持ち込まない限り、戦争の結果『敗戦国の日本』(悪い日本)は永久に覆らない。終わって仕舞った過去の歴史は絶対に書き換えられないのである。
(歴史と科学論文は上書きは出来るが、取り消しは出来ない決まりなのです。ところが理研はSTAP細胞のネイチャー論文は間違いだったと取り消したが、本来の科学論文とは戸籍謄本と同じ原理で×をつけて『間違った論文』として永久に残すものだった。原理原則として勝手に取り消したり書き換えたり出来ないのである)


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6 コメント

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冒頭の写真について (luna)
2016-11-22 17:52:48
冒頭の写真ですが、日刊ゲンダイに掲載されているトリミングされていない写真を見ると笑ってしまいますね。
必死な安倍、強引に話しかけたのでしょう、周りは白い目で見ています、オバマに至っては、うっとしい奴やなーという感じがよくでています。
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必至でしがみつく対米従属だけの哀れな日本の悲劇 (宗純)
2016-11-24 13:21:32
lunaさん、コメント有難うございます。

マスコミは余り大きく報道されていないが、記者会見で安倍晋三本人が、
、『夕食会でも立ち話でもトランプとの会談内容を聞かれた』
と記者会見で大喜びで語っている。
選挙で大勝したとはいえ、未だ一般の民間人の一人に過ぎないトランプに合いに行った世界の首脳は安倍一人。
しかも、今回のAPECサミットは、安倍にコケにされた現職大統領のオバマが参加しているのですよ。バラク・オバマの最後の晴れ舞台なのですから、普通の常識とか礼儀を知っていればトランプには誰も合いにいかない程度の大人の良識がある。

『周りは白い目で見ています、オバマに至っては、うっとしい奴やなーという感じがよくでています』
のような大人の常識が働かない並外れた鈍感力こそが安倍晋三の持っている特技なのでしょう
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核無き世界、全然実 (淡水真珠)
2016-11-26 19:46:51
現してない。半分白人。実現したらノーベル平和賞あげるべきだよね。演説得意な人は良いね。広島訪問も只のパフォーマンス。とにかく謝罪してないように見せるのに必死L(・o・)」。それに比べて日本人は謝り過ぎ。よく解ってないのに。
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ものは考えようで、 (宗純)
2016-11-27 15:18:57
淡水真珠さん、コメント有難うございます。

半分白人のバラク・オバマですが、大統領選挙時の『チェンジ』の言葉を信じていて、期待していたのなら間違いなく、この人物は口先だけの詐欺師ですね。
初めての黒人大統領など、詐欺以外の何物でもないが、そもそもアメリカには混血の概念自体が存在せず、一滴でも黒人の血が混じれば黒人だと見做す、世にも恐ろしいワンドロップルールが存在するのです。それなら半分黒人のオバマは間違いなく黒人の初めての大統領なのです。
また仰られていることは、亀井静香が指摘したように、『謝罪も反省もしないのであれば、広島に来ないでもらいたい』と考えるのが筋です。
「オバマ米大統領は謝罪すべきだった」亀井静香衆院議員に聞く
2016年6月11日(Newsweek)ニューズウイーク
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/post-5300.php
ただ、これも、オバマ大統領のお蔭で3度目のヒロシマが起きなかったと考えれば逆に『よくやった』となります。アメリカですが何度もソ連との核戦争を準備していて第三次世界大戦を今か今かと待っていたのです。
そのアメリカに600回も暗殺されかかったキューバの革命家カストロが90歳で逝ったが、亀井静香も90歳だが、今年5月のオバマのヒロシマ訪問時でも意気軒昂で、なんとトランプに合いに行くと言っていた。
そして実際に投票日前日の7日に会う予定で渡米したが、選挙戦が予想外の激戦でドタキャン。トランプの側近だけと合って帰国しているが、当選してから大慌てでトランプタワーを訪れた安倍晋三首相よりも余程、亀井静香の方が政治的な見識があり、これからの世の中の先が見えているのです。
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核の傘に安住して (和泉)
2016-11-28 11:22:41
タイトルに見るとおり、日本政府はこれまで核の廃絶の政治行動を核抑止力のために非協力で通してきたました。亀井氏の発言はかつては正しいと思いましたが、被爆者の心情がこの有様では亀井氏も道化であると言わざるを得ないでしょう。

「謝罪求めない」78% 被爆者115人アンケート
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201605/CK2016052302000120.html

もはや広島に見られるように日本は別に反核平和主義国家でも何でもないというべきでしょう。以下のニュ-スは被爆者といえども決して「聖域」に安住していられる存在ではないと言えるでしょう。

韓国人被爆者のグループ、オバマ大統領に謝罪求めて抗議集会
http://www.recordchina.co.jp/a139861.html


ina.co.jp/a139861.html
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『広島県民は自分の頭の上に原爆を落とされてもまだ目が覚めない大馬鹿者だ!』 (宗純)
2016-11-28 16:04:19
和泉さん、コメント有難う御座います。

あの郵政選挙でトリックスターの小泉純一郎が大勝したのを見た亀井静香が『日本人は全員馬鹿ばかりだ!』との大名言を吐いたのですが、それ以来私は密かに亀井静香の隠れファンなのです。誰が何と言おうと亀井静香が正しいのです。
そして広島県民とは、まさに『自分の頭の上に原爆を落とされてもまだ目が覚めない大馬鹿者!』で間違いないのですよ。同じ戦争被害でも沖縄戦の場合には瀬長亀次郎日本共産党副委員長(沖縄人民党委員長)が那覇市長になっているが、広島市は長年自民系の市長が歴代就任しています。
この『原爆を頭の上に落とされてもまだ目が覚めない大馬鹿者だ!』の大名言ですが、これは亀井静香と同じで広島県人だった私の父親の経験からの言葉なので、たぶん正しいのです。
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