庄司卓完全攻略ブログ

作家庄司卓のブログです。
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『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』第五話

2018年11月08日 23時32分54秒 | Anime・特撮
エピソードの順番が整理され初見の方でもわかりやすくなってましたね。
特にブチャラティの焦燥感にスポットが当てられた感じです。なぜあの時点で動かねばならなかったのか。ポルポが死んでその隠し財産がフリーになった。しかし組織の他の連中がその隠し財産を巡って動き出す。ボスが売りさばいている麻薬が、ネアポリスの町を着実に浸食しており、誰がソレを売ってるのか知らない人たちはブチャラティに助けを求める。そしてブチャラティは、ボスを倒すという目的を同じくするジョルノという仲間を得た。
動くなら今しかない! 本能寺の変の前夜、明智光秀が詠んだという歌ではないですが、まさに「時は今」という感じです。これ以上、待っていても仕方が無い。遅れを取れば隠し財産も持って行かれ、幹部への道は閉ざされる。ジョルノ以外のメンバーは、まだブチャラティの本心は知らないが、おいおい納得して貰うしかない。

ブチャラティチームの他四人がいっぺんに出てきましたが、リアクションが個性的なので初見の方にも名前はわからずとも、キャラの区別は付けやすかったのではないでしょうか。特にポルポの隠し財産の話を聞いたときの、アバッキオとフーゴの反応が対照的。アバッキオはブチャラティのいままでの仕事ぶりが評価されたと考え、フーゴはいずれ幹部にのし上がると期待する。過去を評価するアバッキオと、未来を夢見るフーゴという対比は、この先の展開を知っているとなかなか意味ありげです。そして余り物事を深く考えないミスタ(^^;。

そしていよいよ動き出すギャング組織のスタンド使いたち。サーレーは初登場時、少年ジャンプの敵キャラにはおなじみの全身黒塗りでしたが、アニメではちゃんと見せて来ましたね。これは五部の敵キャラで屈指の人気を誇るプロシュートの兄貴もどうなるのか楽しみです。

テンポ良く進んで後半はもうヨットの上。「このジョルノ・ジョバーナには夢がある!」と言い放つジョルノに対して「なに言ってんだ、お前?」というアバッキオが絶妙のタイミングでした(^^;。この突っ込みの間合いの妙はアニメならではですな。

さて次回はズッケェロ戦終了までかな。あの謎ダンスがどうなるのか楽しみです。

そういえば原作ではわかりやすく円単位で表現されていたお金ですが、アニメでは当時のイタリアと同様「リラ」で表されてますな。雰囲気は出てますが、元々日本人には馴染みのない通貨単位だっただけに、いまいちどれくらいの金額か分かりにくいですね。アニメ版『アカギ』ではないですが、ナレーションで「現在の通貨単位に換算して○○億円である」と付け加えても良かったかも知れません。