ソルト (2010)

2010-08-07 15:04:32 | Weblog
ソルト (2010)

Salt

U.S. Release Date: 2010

■監督:フィリップ・ノイス
■キャスト:アンジェリーナ・ジョリー/リーヴ・シュレイバー/キウェテル・イジョフォー/ダニエル・オルブリフスキー/アンドレ・ブラウアー
■音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
■字幕:菊池浩司
■お勧め度:★★

 「「ウォンテッド」「チェンジリング」のアンジェリーナ・ジョリーが二重スパイの容疑をかけられ、仲間たちから追われる身となったCIA分析官のヒロインを演じるサスペンス・アクション。監督は「今そこにある危機」「ボーン・コレクター」のフィリップ・ノイス。
 イヴリン・ソルトは、相手のどんな嘘でも見破る優秀なCIA分析官。ところがある日、CIA本部でロシアから逃亡してきた謎の密告者を尋問していた彼女は、突如、窮地に陥ることに。密告者が、大統領暗殺の命を受けたロシアのスパイがニューヨークに潜伏中であること、そしてその名前はイヴリン・ソルトであると告白したのだ。何かの罠だと必死に訴えるものの、同僚たちは誰も耳を貸そうとしない。追いつめられたソルトは、ついに決死の逃亡を企てるのだったが…。」(allcinema.net/より。)

アンジェリーナ・ジョリーのアクションだけ見るならそこそこ楽しめるが、というありがちな作品。内容と筋書きが妙に自己完結している点が面白くない。出演者だけで完結している。最初から登場していて、たぶんジョリーの味方だろうと思っていた男が実はワルだったという類いの。そして「二重スパイ」ではなくて「三重スパイ」(要するに最初の国のスパイ)だったという点にも。それにアンジェリーナ・ジョリーのファンにしても、アクションだけで満足できるとは思えない。なんとかという夫婦スパイのコメディものでいい女を演じて以来、そのような幅のある女優として見ていたが、これだとそれ以前のジョリーに逆戻りだろう。テーマにしてもちょっと月並みか単に暗い。亡国ロシアの旧スパイ組織が、西になびいた自国の大統領を暗殺し、それを口実にアメリカ大統領暗殺、イスラム諸国にミサイル攻撃をしかけて、アメリカ人退治をという、テロと国際政策を混ぜたようなもの。そういう意図を阻止したにしても、あまりインパクトが無い。まあ、スパイものの見るだけ作品というのは、今や独自のジャンルを形成しているので(と考えると腹が立たない)、その一作として見れば。


ヒアリング度:★★
感動度:★
二度以上見たい度:★
劇場で見たい度:★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:★
ビデオ/DVDで見た方がいい度:★★
ムカつく度:
考えさせられる度:★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)