大奥 (2010)

2010-10-09 16:29:59 | Weblog
大奥 (2010)

U.S. Release Date:

■監督:金子文紀
■原作:よしながふみ
■キャスト:二宮和也/柴咲コウ/堀北真希/大倉忠義/中村蒼
■音楽:志田博英
■字幕:
■お勧め度:★★

 「よしながふみの大ヒット少女漫画を“嵐”の二宮和也と「食堂かたつむり」の柴咲コウ主演で映画化した歴史改変時代劇絵巻。謎の疫病で男の数が激減し、男と女の立場が逆転した江戸時代という架空の設定の下、美男ばかり3000人が1人の女将軍に仕える女人禁制の男の園“大奥”を舞台に繰り広げられる愛憎渦巻く禁断の人間模様を緻密な考証で絢爛豪華に描き出す。監督は「木更津キャッツアイ」シリーズの金子文紀。
 正徳6年。謎の疫病で男子が激減し、男女の役割は逆転、将軍職も女子によって引き継がれている江戸時代。女人禁制の大奥では、3000人の美男が、将軍の寵愛を勝ち取るべく熾烈な競争を繰り広げていた。そんな大奥に足を踏み入れた青年、水野祐之進。この時代にあっても武士道を追い求める希有な彼は、困窮する家を救うため、そして身分違いゆえに叶わぬ幼なじみ・お信への愛を断ち切るため、大奥への奉公を志願したのだった。水野が大奥へあがって間もなく、八代将軍徳川吉宗が誕生する。不況の世を憂う吉宗は、質素倹約を進め、政治の大改革を断行していく。そんな中、吉宗初の大奥へのお目見えとなる“総触れ”の日を迎えるが…。」(allcinema.net/より。)

これを観ても原作がどうだったのか、なぜヒットしたのか分からない。推測としては男も女っぽく描いて、宝塚的な面白さがあったのだろうが、映画で男優が演じてしまうと、この面白さはなくなるし、趣味の問題もあるが、男同士の絡みなんて見ても気持ち悪いだけ。筋書き的にも何か変。水野祐之進(二宮和也)は最初から町人っぽく描かれていて、最後は町人で...。この「最後」というのも何か適当に考えたようで面白くない。原作とは全く違った風に映画化したような。これは期待に過ぎなかったが、いわゆる「大奥」物の面白さというのは、絢爛豪華な衣装と、女が男まさりの権力闘争を繰り広げる点だが、男がそれをやっているのを見ても何の面白さも無い。単なる当たり前。それも女っぽくやる訳だから、さらに気持ち悪いしつまらない。「お信」(おのぶ)とのラブストーリー性も中途半端な感じ。唯一盛り上がるのは、女将軍(柴咲コウ)の「寵愛」を受けて、その後で殺されるシキタリになっていた事を知った、その「夜」の時点で、将軍の名前もやはり「おのぶ」だと知って、それがきっかけ的に「お信」への思いを再認識する部分。これがクライマックスかと思ったら、その後で...になって「お信」とめでたく再会という無感動もの。それもこの時点では祐之進はすでに町人なわけだから、「病死」と告げられた両親と姉との関係はどうなるのだろうか。原作は分からないが、映画化しない方が良かったか、別の方法でやった方が良かった、というような印象しかしない。それと原作はシリーズなのだろうから、一方で「お信」への恋心を抱く祐之進と、彼を選んだ女将軍との間に、なんらかの「関係」があったのじゃないだろうか。これが数秒の会話で終わりになっている。


ヒアリング度:
感動度:★
二度以上見たい度:
劇場で見たい度:★
ビデオ/DVDで欲しい度:
ビデオ/DVDで見た方がいい度:★
ムカつく度:
考えさせられる度:
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)