THE LAST MESSAGE 海猿 (2010)

2010-09-25 16:53:15 | Weblog
THE LAST MESSAGE 海猿 (2010)

U.S. Release Date:

■監督:羽住英一郎
■原作:佐藤秀峰
■キャスト:伊藤英明/時任三郎/加藤雅也/鶴見辰吾/加藤あい/香里奈
■音楽:佐藤直紀
■字幕:
■お勧め度:★★★(★)

 「命懸けの人命救助に臨む海上保安庁の潜水士たちの活躍を描いた劇場版第3弾にしてシリーズ完結編となる海洋エンタテインメント。今回は巨大天然ガスプラントで発生した火災現場に駆けつけた潜水士たちが決死の救助活動に挑み、絶体絶命の局面から生還への道を探っていく。出演は伊藤英明、加藤あい。監督は全シリーズを手掛けてきた「おっぱいバレー」の羽住英一郎。
 日韓露が関わった国家規模の重要プロジェクトとして福岡沖で稼働する巨大天然ガスプラント施設“レガリア”で火災事故が発生。折しも大型台風が接近、一層の緊張が高まっていた。その現場へ、仙崎大輔、バディの吉岡哲也ら海上保安庁救難隊がレガリアの設計主任・桜木と共に駆けつけ、すぐさま救出作業を開始。だがそのさなか、突然爆発が起こり、大輔たちはレガリア内に取り残されたうえ、逃げ場を失ってしまう。そんな彼らを救ったのは、第七管区機動救難隊の服部だった。しかし、現場は依然としてヘリも船も近づけない孤立状態。大輔は妻の環菜と生後間もない長男への思いを胸に、服部とバディを組んで帰還する方法を模索していくのだが…。」(allcinema.net/より。)

海上保安庁の全面協力でもあったのだろうか、艦船(巡視船)やヘリのシーンは、かなりな見所。後半は「ポセイドン」タイプの脱出物で、各人物の過去やらの話しも含めて、こういうのが好きな場合は面白いだろうが。しかし何か一つ感動するものが無い。こういう物の洋物と違って人命重視があるせいかもしれないが、おそらくは、「日韓露が関わった国家規模の重要プロジェクト」の話しであるにも係わらず、物語りが救難隊員やその上司の事に終始してしまって、国家規模のプロジェクトなら当然、出てくる、あるいは関係してくる、国策関係の暗い部分が、殆ど描かれない事だろう。言ってみれば本作は社会派作品となるような内容でもあるにも係わらず、そうした部分が殆ど、一切、描かれない事だろう。おまけにこの監督は面白趣味なのだろう。「おっぱいバレー」は確かに面白かった。堅物だと思われていたレガリアの設計者は、毎日レガリアをグーグルアース(Google Earth)で見ている「オタク」だったとか、生存者の一人の女医はキックボクサーだとか。もう少し硬派な作品にするべきじゃなかっただろうか。本作での悪者といったら、内閣官房だかの、鶴見辰吾だけだろう。それも最後には自分が責任を取ってという。もっともこれが本シリーズのノリでもあり良さでもあるのかもしれないので、何とも言えないが。しかし何故これが完結編なのだろうか。海上保安庁に切られたか?補足的に上の「解説」でハショッてる事を書いておくと、事故のあらましは、油田の掘削船だかが、何故かレガリアに衝突し、運悪くもその原油を放出するタワーがレガリア側に傾き、その状態でレガリアから離れなくなった。伊藤英明というと弱者イメージしか無かったが、いい役者になった。元・現上司の時任三郎が実質的な共演だろう。加藤あいはつまらない。

ヒアリング度:
感動度:★★★
二度以上見たい度:★★★
劇場で見たい度:★★★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:
ビデオ/DVDで見た方がいい度:★
ムカつく度:
考えさせられる度:★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)