阪神間で暮らす-2

テレビを持たず、ラジオを聞きながら新聞を読んでます

I am not Abe.    山本幸三前大臣が京産大を“門前払い” 「加計ありき」

2018-05-16 | 日記




 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる、Yuriko & Maeharaも追加だな。



   2017年都議選票前日の7月1日、安倍首相の「ホームグラウンド」とも言われているJR秋葉原駅前で、安倍首相は都議選初の街頭演説を行った。同駅前には日の丸の小旗を振る自民党の支援者が集まったが、聴衆の一部からは「安倍辞めろ」「安倍帰れ」などのコールが発生。声は次第に広がり日の丸の小旗を持った人達も「帰れ」「帰れ」とコールした、これに対して首相は「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」と怒りを露わにした。いつも国会で率先してヤジを飛ばしているのに! 
   
そして聴衆を指差しながら一際大声で言い放ったのが
   「こんな人たちに負けるわけにはいかない」




  2017年2月17日の衆議院予算委員会において、「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 05/16(水)

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安倍政権がドサクサ紛れ 「高プロ法案」5.23に強行採決か  【日刊ゲンダイ】

 モリカケ、セクハラのドサクサに紛れて、安倍政権はまた強行採決するつもりだ。ささやかれているのは、残業代踏み倒し法案といわれる「高度プロフェッショナル制度」(高プロ)の導入だ。 高プロは、データ捏造で提出が見送られた裁量労働制よりタチが悪い。しかも、安倍政権が強調する「成果主義」や「高年収要件」には巧妙なワナが仕掛けられている。

 労働問題に詳しい塩見卓也弁護士が言う。

 「今回、提出されている法案では、成果に応じて賃金を支払う規定は書かれていません。裁量労働制のように、業務の遂行が労働者の裁量に委ねられているわけでもない。しかも、労働時間規制から全面的に外れるため、法文上は無制限に所定労働時間を設定することも可能と解釈できます。休憩、残業代、深夜割増賃金も必要ありません」

 今回の対象は平均年収の3倍である1075万円だが、いずれ年収要件を引き下げて対象を拡大することは間違いない。2015年4月、塩崎厚労相(当時)は高プロについて「小さく生んで大きく育てる」と本音をポロリ。高プロのもととも言える「ホワイトカラーエグゼンプション」検討の際(05年)、経団連は「年収400万円以上」と主張している。

 さらに危険なのは、今回の法案でも「欠勤控除」を悪用し、年収要件を割った労働者にも高プロが適用できることだ。

 「政府の答弁によれば、年収1075万円の要件は『見込み』でいいのです。年収1075万円の見込みで、所定労働時間を長時間に設定した契約を交わした上で、勤務時間実績が契約時間に不足していれば、“欠勤控除”として減額するというやり方も、法文上は排除されていません。そうすると、試算では、実支払いを400万円以下に抑えられることもあり得ます」(塩見卓也弁護士)

 共同通信の世論調査(5月)では「働き方法案」の今国会成立を「望まない」が68・4%。主要企業約100社の調査(4月)でも、高プロ賛成はたった28%だ。それなのに安倍政権は早ければ23日か、遅くとも25日に衆院厚労委で採決を強行する意向とみられている。

 「裁量労働制のデータ捏造問題の炎上は一段落し、今なら高プロは世論の反発も少ないとみているようです」(永田町関係者)

 野党は体を張って阻止すべきだ。
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 まさに奴隷強制法案、こんなものは許してはいけない、モリカケ隠しの意味合いもあるのだろう、野党は一致して追求しなけりゃならない。
 


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人権侵害の不法行為は明白 “セクハラ罪ない”という勘違い  【日刊ゲンダイ】
 ここがおかしい 小林節が斬る!  慶応義塾大学名誉教授小林節氏

 福田前財務次官のセクハラ騒動に関して、「セクハラ罪はない」(つまり「セクハラは『犯罪』ではない」)、さらに「福田(氏)にも人権(つまり、名誉等の不可侵の人格)がある」と麻生副総理が言い放った。

 これは大方の顰蹙を買っているが、それでもその麻生発言を支持する高齢男性も多い。しかし、それは大きな勘違いである。

 「セクハラ(性的嫌がらせ)」とは、法律用語のようであって法律用語ではない。

 新潮社が公表した福田氏の声の「胸に触る」「手を縛る」という行為を無理やり実行していたら、それは強制わいせつ、暴行(傷害)、つまり犯罪になる。しかし、今回は言葉だけで行為に至ってはいない。

 とはいえ、仕事上の優越的関係を利用して夜中に飲食店に呼び出して男性が女性にあのような言葉を浴びせる行為が、その「被害者」女性に恐怖感や屈辱感を与えたことは否定し難く、それが彼女の名誉等の人格(これは「人権」である)を侵害したことは明らかである。

 民法709条(不法行為)は、「故意または過失により他人の権利を侵害した者は、その損害を賠償する責任を負う」と規定している。そして、公表された事実を基に財務省は既にセクハラを認定し、懲戒処分を下し、福田氏本人も事実は争っていない。だから、今回は、その被害女性が民事訴訟を提起すれば福田氏は当然に負ける事実関係にある。

 つまり、福田次官(当時)の行為が「犯罪ではなかった」(正確には「犯罪には至らなかった」)点だけを殊更に強調して、さらに彼の「人権」まで持ち出す擁護発言は正しくも公平でもない。あの事例は、本来、「かろうじて犯罪にはならなかったが、被害女性の人格(人権)を侵害した『不法行為』であることは明らかだ」と評すべきものである。

 福田氏は週刊新潮を名誉毀損で訴える意向だとも報道されている。しかし、あの記事が「公的関心事」つまり権力者の非行に関することで、新潮社による録音の公開により「真実の証明」もなされており、福田氏に勝ち目はない。だから、そのような人物をかばい続ける麻生副総理は勘違い男なのである。
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 勘違い男は早く政界から追い出した方が日本のためだ。
 

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野田の麻生「暴言」ブログ  【日刊スポーツ】

 ★元財務相・元首相といえば副総理・麻生太郎の顔が浮かぶが、もう1人同じ経歴の政治家がいる。野田佳彦だ。野田は11日に麻生に委員会でただしたが、その感想を「暴言」というタイトルでブログにつづっている。「麻生太郎財務大臣の失言・放言が止まりません。怪進撃中です」で始まり「セクハラ発言」から斬っていく。「今までも『女性が名乗り出なければ事実の解明は難しい』『福田(前次官)の人権はなしってわけですか』『はめられて訴えられているんじゃないかとか、世の中に意見がある』などと、一貫してセクハラ問題を矮小(わいしょう)化しようとしてきました」。

 ★「当初は贔屓(ひいき)の引き倒しになっているとはいえ、部下をかばう気持ちの表れだと思っていました。しかし、財務省が調査をした上でセクハラがあったことを認めた後の発言ですから、麻生大臣の本音とみるべきでしょう。大臣は83年、『婦人に参政権を与えたのは失敗だった』と、演説しています。そもそも女性活躍社会をめざす政権のナンバー2にふさわしくない人物だったのです」。

 ★「確かに罪名としてセクハラ罪はありません。パワハラ罪もいじめ罪もありません。しかしこのような人権侵害や嫌がらせは断じて許してはならないのです。暴言罪もありませんが…」。「5月8日の閣議後の会見においても、問題発言を炸裂(さくれつ)させました。『どの組織だって改ざんはありえる話だ。会社だってどこだってああいうことやろうと思えば個人の問題でしょうから』と。公文書改ざんという国家的犯罪を犯してしまった組織のトップが、『ボクだけじゃないよ』と開き直っています。省内で自殺者まで出ているなかで、個人に責任を押し付ける感覚は、全く理解できません」。

 ★ブログの一部を紹介したが、思えば麻生政権で自民党は政権の座から転落し、民主党政権になり野田内閣が生まれ、安倍内閣で自民党が政権を奪還したのだ。安倍政権の問題点が表面化しても自民党内から正す声は聞こえない。結局、野党が頼りだ。
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 まあ、小林節先生が言われる通り、その者の罪名こそ無いがそのまま行けば罪になる行為、それにハラスメントは他人が嫌がればハラスメントでセクハラも同じ。
 


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築地の完全破壊を目指す? 卸売市場法改正案が国会に  【週刊 金曜日】

 4月14日、東京都中央卸売市場内にある築地市場講堂で、シンポジウム「卸売市場法が変わると私たちの食はどうなるの?!」が開催された。今期通常国会に提出されている卸売市場法改正案が実現されれば、生産者・消費者重視だった生鮮食品の流通の仕組みが破壊され、大資本による流通の支配が進む可能性がある。

 前半では、築地仲卸業者で、東京中央市場労働組合執行委員長の中澤誠さんが登壇。卸売市場制度の概要と改正案の問題点に触れた。

 「卸売市場法はこれまで2回の大きな改正がありました。1999年にはセリ入札原則が撤廃。商物一致原則も大幅に緩和され、2004年にはさらに規制緩和が進み、卸業者の第三者への販売が可能になった。そして今回は、市場制度そのものを撤廃しようとしている」(中澤氏)

 現在、築地には、全国各地から水産物を仕入れてくる「卸」が7社ある。その卸が仕入れてきた品物を、買い付けて小売店に売るのが、中澤さんら「仲卸」の仕事だ。

 「卸は全国から仕入れてきた生産物を少しでも高く売るのが仕事で、つまり生産者の味方。仲卸は、良い魚をできるだけ安く仕入れるのが仕事で、こちらは消費者の味方。どちらも自分の儲けのためにやっているけれど、結果的にそれが生産者と消費者を守ることに繋がる、非常に優れたしくみです」(中澤氏)

 しかし、度重なる規制緩和で今では卸業者は第三者に商品を販売することも可能になり、卸―仲卸の間で保たれていた適正価格は破壊された。99年の改正では制度としての「セリ」がなくなり、「質」に値段をつけるシステムから「量」に値をつける「相対取引」が主流に。良い品物に良い値がつく「築地ブランド」は生産者たちのモチベーションに繋がったが、今は質よりも量をさばいて儲けを出すシステムがメインになった。結果、大資本を持つ者が残り、質の良いものを少量扱う魚屋や寿司屋の数は年々減り続けている。

 「今回の改正案は市場法の廃止を視野にいれています。鮮度が勝負の生鮮食品は、規制がなければとたんに生産者が足下を見られる。だから規制が必要だった。規制緩和が新しいわけではない、むしろ、規制される以前の野蛮な時代に戻るということです」(中澤氏)


【豊洲に8割が納得せず】

 今回、改正が成れば、築地市場が守ってきた「卸売市場」の適正価格システムは骨抜きにされる。「時代遅れ」の卸―仲卸システムをこの機会に一掃し、「新しいビジネスモデル」に作り替える。その象徴が、豊洲新市場への移転だ。築地の仲卸業者の数は現在500余り。この数年でその数は300ほど減った。豊洲に行くためには引っ越し費用や場所代、様々な設備投資などの負担が重なるため、これを機会に店を畳む業者も少なくない。

 後半のトークセッションでは、築地市場で働く女性たちでつくる「築地女将さん会」会長の山口タイ氏も登壇。この4月、築地の全仲卸業者を対象に行なったアンケート結果を発表した。

 「豊洲新市場の開場には80・4%が『納得していない』と答えています。豊洲市場に行って私たちに何か良いことがあるのでしょうか。何もないと思います」(山口氏)

 岩手県生協連顧問の加藤善正氏は、地方で進むコミュニティや商店街の崩壊について述べ「この流れは過去の卸売市場法の改悪と連動しており、今回がその総仕上げ」と語った。新日本婦人の会東京都本部の岡林奈緒子氏も「一番得するのは誰かを考えれば、市場法改定の狙いがわかる」と指摘した。

 仙台市中央卸売市場水産物卸協同組合の菅原邦昭事務局長は、「生鮮食料品の価格決定は誰かが価格の決定権を持ったり、価格を操作したりしてはならず、需要と供給の関係で決めるべき。これは経済学で言う『完全競争』であり、それが卸売市場法の本来の理念なのです。それを実現しているのが築地市場。そのしくみをこれからの日本の生鮮食料品市場で発展させていくべきだ」と強く訴え、場内からも大きな拍手が起こっていた。

 (岩崎眞美子・ライター、2018年4月27日号)
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 卸ー仲卸と言った流通システムをつぶし大手資本が得をする、小規模な魚屋や街のお寿司屋さんではなく大手スーパーやチェーンの寿司屋が得をするようにする、こうなったら生産地と直結した販売網を作って自衛しなければならない。
 


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また「加計ありき」 山本幸三前大臣が京産大を“門前払い”  【日刊ゲンダイ】

 獣医学部新設で“加計ありき”の証拠がまたひとつ暴露された。

 14日の参院予算委員会で共産党の田村智子氏が、京都府が2016年10月に山本幸三地方創生担当相(当時)に対して、獣医学部新設を認めるよう求めた際、山本氏が「経緯もあり、1校しか認められない。2校は難しい状況なので理解してほしい」と発言したと記載された内閣府の文書を入手したと爆弾発言。

 この陳情に同席した自民党の西田昌司参院議員(京都選挙区)が同日、東京新聞の取材に対して「2校は難しい」という趣旨の発言があったことを認めた。

 西田氏によると、同月24日に京都府の山内修一副知事と山本氏を大臣室に訪ね、「京都産業大学だけ認めろとは言わないが、加計学園の定員数を減らすなどして2校認めてくれないか」と求めたところ、山本氏は「2校は難しい」と断った。

 内閣府と文科省が国家戦略特区での獣医学部新設は「1校に限り」認める告示したのは17年1月。山本氏はその2カ月も前に、加計と競合する京産大を事実上“門前払い”していたわけで、“加計ありき”以外の何物でもない。
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 「首相案件」で無ければ考えられない発言、国家戦略特区での獣医学部新設は「1校に限り」認める告示の2か月前に山本大臣は京都府に断言。
 
 

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「モリカケよりも」の安倍応援団 政策論争で困るのは誰か  【日刊ゲンダイ】
 金子勝の「天下の逆襲」  立教大学大学院特任教授・慶應義塾大学名誉教授の金子勝氏

 安倍応援メディアから、「モリカケよりも政策論争をやるべきだ」という論調が盛んに聞こえてくる。たしかに政策論争は大事だ。では、安倍政権の政策を一つ一つ見てみよう。

 安倍政権が掲げた「経済政策」の最重要課題は「デフレ脱却」だった。黒田日銀は5年前「2年間で物価を2%上げる」と宣言した。ところが、達成時期を6回も延長したうえ、とうとう「物価上昇率2%」の達成時期を「撤廃」した。大失敗だ。

「財政健全化目標」も、2020年から2025年へ5年も先送り。借金は膨れる一方だ。「待機児童ゼロ」も減るどころか、増加の一途をたどっている。「女性活躍」は、財務省の福田淳一前事務次官のセクハラに対して、麻生副総理は「(女性記者に)はめられた」とセカンドレイプのごとき発言を繰り返し、安倍首相本人は口をつぐんだままだ。

 さらに、「成長戦略」の柱として何度も「セールス外交」を行った「原発輸出」は、次々に頓挫している。ベトナム、台湾は建設中止、リトアニアは建設凍結、イギリスは事業費が3兆円に膨張し、大手銀行の融資に政府保証をつけても立ち往生。トルコも事業費が4兆円に倍増し、伊藤忠が撤退。この5年間、安倍政権の「成長戦略」で成果を上げたものは、ほとんど見当たらない。

「外交の安倍」を自負しているようだが、外交政策も、北朝鮮問題は「蚊帳の外」に置かれ、北方領土は1ミリも返還されず、TPP離脱の米国には2国間貿易交渉を迫られる始末だ。

 安倍政権の政策はことごとく失敗に終わっている。考えてみると、この5年間、安倍政権は、行き詰まるたびにスローガンを変えてきた。「3本の矢」(2013年)→「女性活躍」(2014年)→「1億総活躍」(2015年)→「働き方改革」(2016年)→「人づくり革命」(2017年)といった調子だ。失敗を隠すために、次の政策目標を掲げるという繰り返しだった。

 森友・加計疑惑も、嘘がバレるとスリカエと居直りとごまかしに終始し、また嘘が発覚するというパターンである。

 政策論争をして困るのは、実は安倍首相自身だろう。安倍応援団メディアは、このことを分かっているのだろうか。
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 こうして列記するとアベ政策はどれも失敗ばかり。


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国会先延ばし 違憲か 53条 岡山地裁で初弁論

アベ政権、召集まで98日 冒頭で衆院解散

 安倍晋三政権は昨年、憲法53条に基づく野党の臨時国会の召集要求に3カ月以上応じず、開いた途端に衆院解散に踏み切った。臨時国会の先延ばしは憲法違反にならないのか。この点が初めて正面から争われる裁判が15日、岡山地裁で始まった。

 第1回口頭弁論。原告代理人の賀川進太郎弁護士は「安倍内閣の国会召集要求無視という違法行為によって、憲法53条公団の趣旨が死文化される事態になっている」と意見を述べた。国側は請求棄却を求めた。

 憲法53条後段は、衆参いずれか4分の1以上の議員から臨時国会の召集の要求があった場合、「内閣は、その召集を決定しなければならない」と定めている。

 衆参各4分の1以上の国会議員は昨年6月22日、森友・加計学園問題の真相解明を求め、この条文に基づいて臨時国会の召集を求めた。だが、安倍政権は外交や法案の準備を理由に応じず、98日間が過ぎた9月28日にようやく召集。審議を行わずに、冒頭で衆院を解散した。

 原告は、召集を求めた一人の高井崇志衆院議員(48)=立憲民主党、比例中国ブロック。「議員が質問し、討論する機会を失い、精神的に多大な苦痛を受けると同時に国民の信頼を失った」などと主張し、国に110万円の慰謝料を求めている。

 「なぜ臨時国会を早期に召集しなかったのか」と問われ、安倍首相は昨年11月の参院本会議で、「予算編成に向けた概算要求作業、北朝鮮情勢が緊迫する中での外交日程など、内閣として諸般の事情を勘案した上で適切に行った」と答弁した。


「合理的期間」争点に

 憲法53条は、内閣がいつまでに臨時国会を召集しなければならないかを明記していない。政府は「召集のために必要な合理的な期間を超えない期間内に召集を行うことを決定しなければならない」などと答弁してきた。この「合理的期間」をどの程度と考えるかが、裁判の最大の争点になりそうだ。

 原告側は遅くとも「20日以内」と主張する。憲法学者の富沢俊義・元東大教授(故人)は解説書で「せいぜい2~3週間」と記し、自民党の憲法改正草案も臨時国会の召集を「要求から20日以内」としている。

 衆参両院の事務局が作成した資料によると、53条に基づく衆院議員による臨時国会の召集要求は計36回、参院議員による要求は計30回。このうち30日以内に召集されたのは11回。要求から召集までの期間の最長は、1970年の佐藤栄作内閣で176日。56年の鳩山一郎内閣の124日、57年の岸信介内閣の122日と続く。安倍内閣の98日は佐藤内閣の後では最長となる。安倍内閣は2015年、野党の要求があったにもかかわらず、通常国会を前倒しすることで臨時国会を開かなかったこともあった。

 原告側の賀川弁護士は「司法の判断を仰がず、53条違反の状態が放置され、先例がつくられてきたことが問題だ」と語る。国会軽視が目立つ安倍政権の姿勢を司法がどう判断するのかが注目される。


「少数派主導に反する」

 憲法は、国会が活動する期間を会期として定める。毎年1回定期的に召集される通常国会のほか、衆院選後の特別国会、そして臨時国会の三つがある。53条はこの臨時国会に関する規定だが、前段と後段で趣旨が異なる。

 前段は、臨時国会の召集を内閣の裁量にゆだねる。これに対して後段は、衆参いずれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があれば内閣に召集する法的義務を課しており、その点は政府の答弁でも争いはないとみられる。

 後段の趣旨について、高見勝利・上智大名誉教授(憲法)は「少数会派がイニシアチブを取って国会を開けるようにし、政府を監督する国会の役割を果たせるようにする目的がある」と指摘。「内閣の都合で先延ばしすることは、少数派主導という趣旨からも認められない」と話す。
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 憲法、法律、そんなもん知らんアベ内閣、三権分立も内閣人事局で裁判所、裁判官も忖度、民主主義国家ではなくなってきた。


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情報入手前から「特定秘密」 見込み指定運用厳格化

 特定秘密保護法をめぐり、政府は情報の入手前から特定秘密とする「見込み指定」の運用を厳格化した。具体的な情報を入手できる確実な見込みがないまま、安易に指定することを抑える狙い。こうした運用方針を盛り込んだ2047年分の報告案を近く閣議決定し、国会に提出する。

 特定秘密の指定は入手済みの情報だけでなく、「将来出現することが確実」(内閣情報調査室)など一定の条件下での「見込み指定」も認められている。新しい運用は昨年11月に通知された。情報の入手時期が確定していないなど不確実な際は指定しない。情報入手の可能性がないことが確定したら、指定を速やかに解除することとした。

 新運用を先行させ、外務省は昨年3月、特定秘密4件の指定を解除した。「竹島問題に関する交渉・協力方針」「東シナ海資源開発に関する交渉・協力方針」などの情報で、14年12月に見込み指定していた。

 17年の報告案によると、政府が昨年新たに特定秘密に指定したのは39件で、昨年末時点の特定秘密は計517件「指定の有効期間は、6件を除いて最長の5年と設定されていた。特定秘密が記録された行政文書は、昨年末時点で約38万3700件で、前年同期より約5万7600件増加。主に情報収集衛星関連の情報が含まれる行政文書が増えた影響だとしている。

 特定秘密の運用をチェックする衆院情報監視審査会は16年の報告書で、行政文書が存在していない特定秘密の問題を指摘。15年末時点の特定秘密443件のうち、4割近くで行政文書がなかった。理由として、見込み指定したのに情報が得られなかったケースのほか、「情報が知識として頭の中に存在している」といった例もあり、同審査会が是正を求めていた。
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 委員だけどアベ政権下では機能しないのでは、と思ってしまう。


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オバマ政権下での核維持要望 河野外相が文書確認拒否

 「核なき世界」を掲げるオバマ前米政権の発足当初から日本政府が米議会諮問委員会に核兵器維持を訴えていたことについて、河野太郎外相は15日の参院外交防衛委員会で、日本政府が主張した詳細の確認を拒んだ。諮問委が非公開だったためと繰り返した。

 諮問委の事務局長だったポール・ヒューズ氏は、5月初めに訪米した藤田幸久参院議員(国民民主党)ら野党議員に「非公開だったが、国会議員に説明できるかどうかを決めるのは日本政府自身だ」と述べた。

 藤田氏は15日の参院外交防衛委で発言に触れ、日本政府が2009年の諮問委で示したとされるい米国の核兵器が「持つべき望ましい特性」に関する文書の確認を要請。河野氏は諮問委が「対外的に議論を明らかにしない前提で行われた」として、文書の有無も明らかにしなかった。
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 どこまで行っても愚図でゲス、最低な外相、やる事がアベ首相に似ている。
  

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 新潟少女誘拐殺人事件

  

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 事件発生から逮捕までえらくかかってると思ったら逮捕された。
 しかし新聞によれば事件翌日には容疑者の勤務する会社に警察から問い合わせがあったと言う、一部では加計問題の集中審議のある14日に合わせ逮捕したとか、加計を隠したかったのか。アベ政権ならやりかねない。
 







 Twitterコーナー、ご参考に

 立教大学大学院特任教授・慶應義塾大学名誉教授の金子勝氏のツイッター

 元外務省国際情報局局長の孫崎享氏のツイッター

 自由党の 小沢一郎事務所のツイッター

 社民党参議院議員 福島みずほ氏のツイッター

 東京新聞 政治部のツイッター

 東京新聞 ほっとwebのツイッター

 市民連合のツイッター

 関西市民連合のツイッター

 SADL大阪のツイッター

 上智大学 中野晃一教授のツイッター

 法政大学法学部 山口二郎教授のツイッター


 その他、こちらもどうぞ 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 



昨日の神戸
 最低気温  16.7度(05:24) 前日差-0.6度)
 最高気温  26.5度(15:10) 前日差+2.0度)

  今朝の神戸最低気温  19.5度 (06:00)  6月上旬並み 平年より3.5度高い  
   、

今日の神戸の
   日の出     4時56分 (昨日 4時57分)
   日の入り   18時56分 (昨日18時55分)

       日の出は昨日より一分早く、日の入りは昨日より一分遅い


   今日の日の出から日の入りまでの時間: 14時間00分。

       

 東海沖の太平洋にあった高気圧が東へ進み関東のはるか南東沖に移動するも本州を覆う、千島列島付近の低気圧は北東へ進みカムチャッカ付近へ移動、沖縄は晴れ、九州は晴れ所により曇り、四国は晴れ、中国は曇り、近畿、東配は晴れから曇りへ、関東、北陸、東北は晴れ、北海道は晴れ所により曇り。
     
          
 明日の朝、ロシア沿岸州にある低気圧が前線を伴い東へ移動、前線が北海道にかかる、本州南岸には二つの高気圧があり関東付近までを覆う、沖縄は晴れ、九州から東北まで晴れ、午後遅くには曇るところも、北海道は曇り、夕方から雨の降る所もある予報。
     
     
     
     
 今朝は晴れ、山はかすむ、気温はそう高くない、その後気温は上がり夏日、湿度は少し上がった、午後は風かなり強く吹いた。
 今日の神戸の最高気温は  27.1度、昨日より 0.6度高く 平年より 4.2度高かった、今日の最高気温は6月下旬並みだった。
 明日は晴れ、朝の最低気温は 18.6度、昼の最高気温は  25.8度、夜の最低気温は  21.0度の予報。







世界に取り残される安倍政権…

2018-05-16 | いろいろ

より

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世界に取り残される安倍政権…歴史の節目「6.12」にご臨終

 「加計学園の理事長は総理もいたバーベキュー、ゴルフで見かけましたし、学園関係者には官邸で3回お会いしました。総理には日に5回も10回もお会いしますが、加計の件を報告したことや指示を受けたことは一切、ございません」――。こんなバカげた説得力ゼロ答弁を誰が信じるのか。

 柳瀬唯夫元首相秘書官の参考人招致で、ますます「加計ありき」が色濃くなった10日夜。トランプ米大統領が自身のツイッターで、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談が6月12日にシンガポールで開かれると明らかにした。

 全世界が注視する米朝トップ同士の史上初めての会談。恐らく世界史にその日付を刻むことになる「6・12」は、史上最悪の無能破廉恥政権が「ご臨終」を迎えた日としても、歴史に記録されることになりそうだ。

 先月の板門店における南北首脳会談以降、北東アジアに広がる融和ムードに置き去りの安倍首相は「蚊帳の外」批判を打ち消すことに躍起だ。

 中韓蔑視外交のツケで宙に浮いていた日中韓首脳会談が今週、2年半ぶりに開かれた際も、情勢急転に取り残されまいと必死。これまで散々敵視してきた両国にすがりつくような格好で、共同宣言の文言に「拉致問題の解決」を差し込むことに血道を上げ、北朝鮮問題に取り組んでいるポーズを示すためだけに中韓両国を振り回した。

 政権に返り咲いてから5年以上、1ミリたりとも拉致問題を進展させてこなかったクセに、いまさら中韓両国に泣きついても後の祭り。これだけ情けない姿をさらけ出しながら、北への強硬姿勢はテコでも曲げない。9日の日中韓、日韓、日中の一連の首脳会談でも、例によって「最大限の圧力をかける」との主張を壊れたレコーダーのように繰り返し、完全に浮きまくっていた。

■ 世界の嘲笑を買う圧力バカ

 「北の非核化を目指し、関係各国が対話に向かう中、安倍首相だけが蚊帳の外から圧力一辺倒で吠えまくる。それでいて拉致解決の成果だけを欲しがるのは、ないものねだりの支離滅裂外交です」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)

 みっともない“圧力バカ”につけるクスリはないが、それでも日朝首脳会談の実現を目指し、拉致解決に淡い期待を抱いているのが、圧力バカのバカたるゆえんだ。

 安倍は10日のトランプとの電話会談でも、米朝首脳会談で「拉致問題を取り上げて」と頼み込む一方で、最近しきりに持ち出すのが、2002年の日朝平壌宣言だ。宣言は「不幸な過去の清算」と「国交正常化後の経済協力」に言及。巨額の戦後補償というニンジンをぶら下げ、金正恩を会談に引きずり出そうとする狙いが透けて見える。

 むろん、こんな卑しい魂胆が成功する兆しは一向に見えず、逆に朝鮮労働党の機関紙・労働新聞には「下心を捨てない限り、1億年経ってもわれわれの神聖な地は踏めないだろう」とコケにされる始末。先日の南北首脳会談で、韓国の文在寅大統領が拉致問題を提起した際、金正恩は「韓国やアメリカなど周りばかりが言ってきているが、なぜ日本は直接言ってこないのか」と語ったという。

 5年以上も「拉致問題は安倍内閣の最重要課題」と豪語しながら、北との直接のパイプも築けていないとは、今まで安倍は何をしてきたのか。就任1年余りで、北に拘束された米国人3人を奪還したトランプを少しは見習ったらどうだ。

 ポツンと蚊帳の外に置かれたアベ外交をアザ笑っているのは、金正恩だけではあるまい。圧力バカ路線が全世界の嘲笑を買う中、トンチンカン首相は運命の「6・12」を迎えることになる。


 アベ外交が平和と安定に向けた最大の障害

 米朝首脳会談の日程を明かした直後の演説で、トランプは「平和と安定の未来を世界全体にもたらすための会談になる」と抱負を語り、「(金正恩との)関係は良好だ。会談は大成功を収めるだろう」と自信満々。米テレビ各社のインタビューに応じたペンス副大統領によれば、トランプは「金正恩が完全な非核化を受け入れる準備があるとの希望の持てるサインを出している」との認識でいるという。

 実際にトランプと金正恩の関係は今のところ、良好のようだ。北朝鮮国営の朝鮮中央テレビによると、9日に訪朝したポンぺオ米国務長官からトランプのメッセージを伝えられた金正恩は、「大統領が新たな代案を持って、対話を通じた問題解決に深い関心を払い、朝米首脳の会談に積極的な対応を取っていることを高く評価する」と応じた。

 トランプの「新たな代案」をめぐり、韓国聯合ニュースは「北朝鮮が非核化の条件としている敵視政策の撤回や、安全保障上の脅威の除去などに関連した内容の可能性もある」と分析。1カ月後に迫る歴史的会談を控え、北の非核化に向けた米朝両国の条件交渉が水面下で熱を帯びている様子が伝わってくるが、圧力バカ首相は口を開けば「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化を達成しない限り、制裁解除はしない」の一点張り。交渉に加えてもらえないのに、この上から目線は何サマのつもりなのか。

 驚くことに6月12日の米朝シンガポール会談には、外交関係者の間で、中国の習近平国家主席が現地入りする可能性が取り沙汰されている。なるほど、金正恩が短期間で習近平との首脳会談を重ねたのも、そのためかと思えてくる。

■ この国の正常化には「障害物」の除去が必要

 前出の五野井郁夫氏はこう言った。

 「習主席の現地入りが実現すれば、朝鮮戦争の休戦協定署名当事国である米中朝首脳がそろい踏み。トランプ大統領は『何かとてもいいことが起きつつある』『日本、韓国、中国、みんなにとってとても重要なことだ』と訴えていましたが、それは朝鮮戦争の終結を意味する可能性が高い。板門店宣言で南北両首脳が言及した休戦協定の平和協定転換に、米中両国が合意すれば北東アジアの緊張は一気に解け、安全保障環境はガラリと変わる。その場合、最大の障害となるのが、安倍首相の存在です。北の脅威をあおり、中韓を蔑視してきた外交がアダとなり、朝鮮半島の平和と安定に貢献しようにも発言権は皆無に等しい。対話の輪に押し入れば、強硬路線を支持してきたコアな支援者を失うことになる。もはや、アベ外交は八方ふさがりです」

 「6・12」は、日本が世界に取り残される日となる一方で、6月20日の国会会期末も近づく。柳瀬氏の参考人招致で「加計ありき」が色濃くなる中、森友疑惑にも新事実が発覚した。財務省側が森友学園側などと面会や交渉をした際の500ページ近い記録が残っていたことが判明し、佐川宣寿・太田充の新旧理財局長コンビが「ない」と強弁した答弁は、またしても大ウソ。記録には昭恵夫人や複数の政治家の名前も記されているという。

 この調子だと、会期末までにモリカケ疑惑をめぐって、驚愕の新事実や証言が次々と飛び出しても、おかしくない。

 「今や、モリカケへの関与を全面否定する安倍首相の居直り答弁のつじつま合わせのため、忖度官僚が嘘やデタラメを重ね、国政の停滞を招いています。得意と自称する外交面も国際社会での孤立化を招き、もはや安倍首相の存在は百害あって一利なし。この国を正常化させるには、最大の障害物である安倍首相を取り除くしかありません。米朝首脳会談や国会会期末を待たずに、一刻も早く退陣を表明して欲しいものです」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 もはや存在理由が何一つない安倍政権は、モリカケ疑惑を認めた上で総懺悔し、退陣表明する以外に道は残されていない。百害首相をいつまでも野放しにしておくわけにはいかないのだ。
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鈴木邦男氏が明言 「私は愛国者」と声高に言う人は偽物

2018-05-16 | いろいろ

より

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鈴木邦男氏が明言 「私は愛国者」と声高に言う人は偽物

 本当に自信があれば謙虚になれるはず

 世の中が右傾化しているといわれる。安倍政権を支持する勢力には、排外主義をあらわにする極右的な思想の持ち主も少なくない。政権側も右翼的な政策を推し進めてきた。安倍政権の5年間で日本はどう変わったのか。今後、どうなるのか。民族派右翼の重鎮、「一水会」元最高顧問の鈴木邦男氏に話を聞いた。

  ――安倍政権や、そのコアな支持層は果たして「右翼」なのでしょうか。保守というより反動のようにも感じますが。

 今の政権には反省がない。歴史を見る目がないというか、直面する勇気がないんでしょう。それは保守的な態度ではないと思います。例えば、東京裁判を見直すという。見直してどうするのか。もう一度、戦争をするとでもいうのでしょうか。

  ――ヘイトスピーチや排外主義的なデモも目立つようになりました。

 僕は日本が好きだけど、そんなに立派な国だとは思っていない。どうしようもない失敗もしてきましたからね。それでもこの国が好きだと思うのが本当の愛国心ではないですか。今は政権中枢が率先して「侵略も虐殺もなかった」と過去から目をそらし、歴史をフィクションで糊塗しようとしている。民族間の憎悪をあおり、韓国や中国をバカにした本が書店に並ぶ。韓国を褒めたり、日本政府を批判すれば、非国民のように叩かれる。そんなものは愛国心でも何でもありません。

  ――安倍政権イコール国ではないのに、ちょっとでも政府を批判すると、国賊扱いですからね。

 しかし、「国のため」とか「私は愛国者」とか声高に言う人は偽物だと思いますよ。そういうのは、心の中で思っていればいい。行動を見て、周りが判断すればいいのです。外に敵をつくって支持を固めるのは、運動家の常套手段。政府や政党がそれをやるべきではない。

  ――この春から、小学校で「道徳」が教科化され、道徳心や愛国心に成績がつけられます。どうやって愛国心の有無を判断するのでしょう。

 愛国心に右翼も左翼もない。周りに迷惑をかけず、人に優しくしている人が一番の愛国者です。無理して「日本は素晴らしい」と言わなくてもいいと思う。物を贈る時も「つまらないものですが」と言ったり、愚妻や愚息という言い方をするのが日本の精神ですよね。本来は謙虚な文化なのに、今は自分で自分を褒めてしまう。自国のことも「愚国」「弊国」くらい言ってもいいのにね。会社だって、弊社と言うでしょ。本当に自信があれば、謙虚になれるはずですよ。

  ――そういうことを言うから、「自虐的だ」と右翼界隈から目の敵にされる?

 僕は母が宗教団体の「生長の家」に出入りしていた関係で、青春時代は生長の家の運動に情熱を燃やし、今の日本会議の連中とも一緒に学生運動をやっていた。対立して追い出されたけど、今はよかったと思っている。あのまま日本会議にいたら、視野狭窄になっていたでしょうね。

  ――日本会議の運動は、左翼に対する敵視が凝縮されたものに見えます。鈴木さんも「サヨクに転向した」と批判されていますね。 

 右でも左でも、同じ考えの人が集まると暴走する。批判は排除され、過激なことを言う人が支持を集めます。アナキストの竹中労の「人は弱いから群れるのではない。群れるから弱くなるのだ」という言葉を聞いた時、僕は最初、意味が分からなかった。「何言ってるんだ、弱いから群れるのだろう」と思っていた。でも、やはり群れるから無力になるんだということが分かってきた。

  ――日本会議は安倍政権を支える一大勢力基盤だといわれ、集団的自衛権の行使容認も、憲法改正も日本会議の悲願だと聞きます。

 彼らは「三島事件」の絶望を味わっている。三島由紀夫が憲法改正を求めて自衛隊に決起を呼びかけ、後に自決したことがトラウマになっているのです。安倍政権の間にしか憲法改正のチャンスはないから、何としても成し遂げなければならないという強迫観念があるのでしょう。


 自由のない自主憲法より、自由のある押し付け憲法

   ――現政権が目指す憲法改正についてはどう考えていますか。

 僕は、安倍首相の憲法改正には反対です。本来、憲法には夢や理想が必要なはずなのに、思想性もなく、ただ戦前に戻ろうとしているように見える。戦争であれだけの犠牲を払ったのに、教訓を生かせず、軍備を増強して国民の人権を抑圧するなんて愚かすぎます。僕は現行憲法は米国による「押し付け憲法」だと思っていて、自主憲法の制定には賛成だけど、自由のない自主憲法より、自由のある押し付け憲法の方がずっとマシだ。

  ――改憲派は家父長制の復活を目指しているように感じます。

 夫が働き、妻は家に尽くして、子どもを産み育てるという戦前の構図をつくりたいのでしょう。個人の自由を抑圧するこのシステムは、為政者にとって都合がいい。そのうち選挙権も一家で一票という形にしたいのかもしれない。そういう家の集合体を統治するのが「国家」という大きな家であり、トップの言うことに国民は従うべしという考え方です。

  ――道徳を教科化するなど、愛国心を植え付ける教育方針も、国家への忠誠心を養うためですね。

 実は、三島由紀夫は自死の2年前に朝日新聞で「私は愛国心という言葉が嫌いだ」と書いていました。「愛というなら分け隔てないはずで、《人類愛》というなら分かるが、《愛国心》というのは筋が通らない。愛国心は、国境で区切られてしまう」というのです。三島は徴兵制にも反対していて、「国防は国民の名誉ある権利であり、徴兵制にすると汚れた義務になる」と言っていた。50年前の三島の言葉は、今の我々に向かって言っているように感じます。

  ――愛国心は、上から強制するものではないということですね。

 韓国や中国に敵愾心を抱くとか、ヘイトスピーチの類いなんてのは愛国心とは別物です。1905年、日本が日露戦争に勝利した際、全権代表としてポーツマス条約の締結に臨んだ小村寿太郎外相は、賠償金も取れない勝利で帰国後に批判されることは分かっていた。しかし、「ここで戦争を終結させられるなら、帰国して殺されてもいい」「売国奴と罵られてもいい」という覚悟があった。こういう人が本物の愛国者でしょう。ところが、日本は日露戦争に「勝ったこと」にしてもらい、一等国に仲間入りして舞い上がってしまった。それで、ロシアよりはるかに強い米国に戦いを挑んでいった。愚かですよね。

  ――戦争を知らない世代ばかりになって、「戦争だけはしてはいけない」と言う政治家も減っているように感じます。

 反省がないから、戦前に戻ろうとする。慰霊は当然ですが、歴史を検証してただすのは危うい。天皇陛下は激戦地をめぐる慰霊の旅をなさっています。憲法も守っている。保守を名乗る人々が「憲法改正で天皇陛下を国家元首に」などと主張するのは、陛下のお気持ちをおもんぱかっているとは思えない。むしろ、ないがしろにしているのではないか。

  ――安倍政権が終われば、戦前回帰を望むような妙な空気は消えるのでしょうか。

 仮に安倍首相から次のトップに交代しても、自民党政権の間は“強い明治”への回帰路線は変わらないでしょう。国民もそれを求めているのだと思います。

  ――国民が求めている?

 自信を持てない人たちは、国家が強くなれば自分たちも強くなるような錯覚を抱いている。それで、「中国や韓国は許せない」と拳を振り上げたり、ゲーム感覚で「北朝鮮をやっつけろ」と戦争をあおるようなことまで言い出す。政治家は、そういう国民受けを狙って、強い言葉で隣国や外国人を非難するようなことを言えば愛国者として支持されると思っている。お互いの相乗効果で、憎悪にまみれた偽物の愛国心が幅をきかせているのが現状ではないでしょうか。

(聞き手=本紙・峰田理津子)

▽すずき・くにお 1943年福島県生まれ。早大政経学部卒。学生時代から右翼運動に関わり、72年に民族派右翼の「一水会」を結成。99年まで代表を務めた。著書に「新右翼<最終章>」「失敗の愛国心」「言論の覚悟 脱右翼篇」など。
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