鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

平和について

2015-12-01 | 
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鈴木信夫の充実期の作品から


2005年~2007年の充実期の作品から選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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戦争とは言えないかもしれないが、中東で争いが起こっている。
問題なのは、争っている当事者ではなく、それを利用して、利益を得ようとする者がいたり、自分の国の立場だけを考えている者がいることだと思います。


        平和について
                              2005年8月

平和についてなにを思いますか
子供じゃないから「そんなこと」っていわれるけど
だから、かんがえなきゃいけない
戦争ってなんだと思いますか
「傷つけあうことだってくらい知ってるさ」っていわれるけど
だから、よくみなきゃいけない
こころの中を、じっとね
武器をとって傷つけあうことも戦争ではあるけど
武器をとらない戦争はすぐそこで起こっている
胸に手をあててみればわかるでしょう
こころの中にある、想いの世界でね
そんな感情がこころの外に出てしまったとき
戦争をしているのと同じになる
こころの中が平和にみちていけば
こころの外までも平和にみちていく
僕はきれいごとからでかまわないと思う
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