鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

また、あいましょう

2015-12-27 | 
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鈴木信夫の充実期の作品から


2005年~2007年の充実期の作品から選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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今年も多くの有名人の訃報を耳にしましたが、私の周りでも、先輩や友人が亡くなられました。
いつかは別れが来るものですが、やはり悲しいものです。

別れの言葉は、日本語では「さようなら」が普通ですが、
英語では、”see you again、”独語では、”auf wiedersehen”、中国語では、”再見”が使われます。
いずれもまた会いましょうという意味ですが少し柔らかくなるでしょうか。


      また、あいましょう
                          2005年8月

あなたと別れるときが来たとしても
涙は見せずにこう言って別れることにしよう
「また、あいましょう」とね
そうしたら、もう一度あえそうだから
あなたとふたたびあえたなら
涙を流してこう言って迎えることにしよう
「また、あえましたね」とね
こんなにうれしいことはないから
ふたたび別れるときが来たとしても
微笑んでこう言って別れることにしよう
「また、あいましょう」とね
そうしたら、どこかであえそうだから
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