鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

きょうの空は

2015-10-24 | 
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鈴木信夫の充実期の作品から


2005年~2007年の充実期の作品から選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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文学的表現では「今にも泣きだしそうな空…」といった表現を使うことがありますが、人は空を見て様々な思いを描くようです。
なんとなくわかりますね…。


       きょうの空は
                              2005年2月

きょうの空は、ちょっぴりかなしげだね
まちでみかけたかなしげなあの子をおもいだした
どうして、あんなにかなしげだったのかな
だれかとけんかでもしたのかな
おかあさんにだきしめてもらいたいのかな
あしたはげんきになれたらいいな

きょうの空は、ちょっぴりさみしげだね
そとでみかけた三輪車をおもいだした
どうして、あんなにさびしげだったのかな
あめがふってたからかな
だれかにのってほしいっておもってるのかな
あしたはだれかがあそんでくれたらいいね

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