鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

新発見

2021-03-18 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は2年を超えて
続いており、このころは、ほぼ毎日1編の詩をつくっています。
できるだけ鈴木信夫らしい詩を選び、詩手紙そのものを見ていただき、
そこに書き加えられたコメントを紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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昨年春以降、新型コロナウィルスのおかげで外へ出る機会が極端に減ってしまいました。
以前は、外へ出るとちょっといつもと違った道を通ってみたりして、そこで、「あれっ」ということもよくありました。
何か新しいものを見つけると心が楽しくなる気がします。
ここしばらくそういうことが少なくなているのは寂しいですね。

今日のコメントはこうです。
「母から真民さんについての講演の話を聞きました。間接的に
 話を聞いただけですが、エネルギーをいただいた気がします。」
(坂村真民:
 仏教詩人。僧一編の生きかたに共鳴し、癒しの詩人といわれる。)


        新発見
                         2010年5月

毎日のなかで新発見しよう
何でもいいから
小さな事でいいから新発見しよう

そして、発見したら、素直に喜んでみよう
そして、明日に生かしていこう
そう言い聞かせて
わたしを生きたいと思っているのです
そう思っていなければ、何も発見はできないのかもしれない
わたしは、どうなのだろうか

新しく発見するには、ひとつの事を思い続ける
新しく発見するには、ひとつの事を考え続ける
その心を持つのが大切なのかもしれない
それがすこしずつだけど、わかってきた気がする時があるのです
世界の喜ぶような生きかたをした人、している人は
神様の喜ぶような生きかたをした人、している人は
知らないうちに、ひとつの事を思い続けている
知らないうちに、ひとつの事を考え続けている
それも、人のしあわせのために

毎日のなかで新発見しよう
何でもいいから
小さな事でいいから新発見しよう

   詩手紙2010.5.31
   
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