鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

揺らぐ世界の中で

2017-08-12 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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この詩をつくったのは9年前ですが、その頃の世界の情勢と今を比べてみると、ちっとも変っていない、というより益々どうにもならない状況になっています。
そんな時、日本という国は何ができるのでしょうか。


          揺らぐ世界の中で
                                       2008年9月

揺らぐ世界の中で得体の知れない何かが動いている
それは、だれがつくりだし
だれをおいやっているのだろう
わたし?あなた?すべて?

それが、さらに得体の知れない何かを生みだして
それが、揺らぐ心にまでつながっている
また、だれかをおいやっていく
このままにしておくつもり?

人間がつくったに違いないのだが
人間の手におえないものになりつつある
ただ、指をくわえてみてるわけにはいかないのに
変えようとしない、していない

いつ変えるつもりなのだろう
この揺らぎをとめて、とめて、とめて

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