鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

「残り火」ってやつ

2015-12-19 | 
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鈴木信夫の充実期の作品から


2005年~2007年の充実期の作品から選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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冬になって乾燥した日が続くと火災が心配になります。
火事の残り火はちょっと怖いですが、心の残り火は大事にしたいですね。


      「残り火」ってやつ
                              2005年11月

燃えて燃えて燃えて
すべてが燃えつきても、あきらめてはいけない
すべてすべてのすべてが
燃えつきたとしてもあきらめてはいけない
心のどこかに
じっと見れば、あるかもしれず
「残り火」というやつが、燃え残ったやつがね
気持ちのなかにあるのなら
人ってやつは生きていけるもの
「残り火」があるのなら
人ってやつは生きていけるもの
燃えつきたら、「残り火」をさがせ
しずかに燃えていくのも人生
それでも人が生きることにかわりない

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