鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

いつかそこに風が吹く

2015-12-23 | 
+++++++++++++++++++++++++++++++
鈴木信夫の充実期の作品から


2005年~2007年の充実期の作品から選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
+++++++++++++++++++++++++++++++

風にもいろいろあります。
春の温かい風、台風の強い風、冬の冷たい風、などなど、でも一番はさわやかさを感じる風ですよね。
さて、皆さんにはどんな風が吹いていますか?


      いつかそこに風が吹く
                              2006年3月

どうやら風はいつも吹いているようだね
君は風が吹くのを感じますか?
君のそばを吹きましたか?
まだ君は気づいていないかもしれない
でも、いつか風は吹いてくるはず
君がその風を受けとめられるようになる頃に
でも、いつか風は吹いてくるはず
君がその風とほんとうの友達になれる頃に
ここにはそれぞれの風が吹いてくるから
君は風が吹くのを感じますか?
君のこころに吹きましたか?
まだ君は気づいていないかもしれない
でも、いつか風は吹いてくるはず
君が想いもしない時に吹いてくるはず
いつか風が吹いたなら生き方までかわってく
その風をとらえた時がチャンスになるはず
いつか君に風は吹いてくる

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 30%で生きている | トップ | いつか散っていく命 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事