鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

わかめのようにゆらゆらと

2018-03-16 | 
+++++++++++++++++++++++++++++++
鈴木信夫の詩手紙の作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
+++++++++++++++++++++++++++++++

柳の木は雨風に強いと言われています。
風の吹くままに任せるのが丈夫の秘訣なのでしょう。
夏目漱石の「草枕」の冒頭「智に働けば角が立つ。情に掉させばながされる。意地を通せば窮屈だ。とかくこの世は住みにくい。」
という文章がありますが、同じことを感じていたのでしょう。
環境に逆らわないのが大切ですね。

詩手紙のコメントはこうです。
「寒いですけど、乾いた空気に雨でちょっと潤い・・・あたえてくれそうです。」


        わかめのようにゆらゆらと
                              2009年1月

つかれたら、こうかんがえようか
ゆれるのもいいんじゃない
わかめのように、ゆらゆらと
わかめのように、ゆらゆらと
つかれたら、こうかんがえようか
なみにまかせるのもいいんじゃない
わかめのように、ゆらゆらと
わかめのように、ゆらゆらと
ねっこさえしっかりしていれば、だいじょうぶ
ゆれるのにまかせてもいいんじゃない
わかめのように、ゆらゆらと
わかめのように、ゆらゆらと
つめたいつめたいうみでも、だいじょうぶ
ゆれるのにまかせてもいいんじゃない
わかめのように、ゆらゆらと
わかめのように、ゆらゆらと

   詩手紙2009.1.22
   

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« どれくらい行けば | トップ | 美意識―For Beautiful Mind― »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事