鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

みんなで幸せになろう

2021-11-21 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は2年を超えて
続いており、このころは、ほぼ毎日1編の詩をつくっています。
できるだけ鈴木信夫らしい詩を選び、詩手紙そのものを見ていただき、
そこに書き加えられたコメントを紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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"One for All , All for One" ラグビーなどのスポーツでよく言われる言葉です。それがみんな幸せになることかと思います。

「幸せなら手をと叩こう」という歌を思い出しました。
”幸せなら・・・・みんなで手を叩こう”という歌詞に同じ思いが込められていますね。

詩手紙のコメントにはこう書いています。
「しんどいときこそ、元気を出していかないとダメですね。
 気まで、まいってしまいます。」


    みんなで幸せになろう
                        2010年7月

一人は、みんなのためにいて
みんなは、だれか一人のためにいて
わたしたちは、それが世のなりたちなのに
一人で自由なままでいい
みんなは、自分一人のためにいるもの
そんな勘違いの中にいるようで、悲しいね
だから
幸せになろう、みんなで
幸せになろう、みんなで

幸せなあなたは、もっと幸せになって
すこし幸せなあなたは、もうすこし幸せになって
あまり幸せでないあなたは、ちょっとだけ幸せになって
幸せでないあなたは、まず幸せに近づいてください

一人は、みんなのためにいて
みんなは、だれか一人のためにいて
わたしたちは、いつも思っているといいかもしれない
一人は、ただ一人で生きている
みんなと自分とは関係ないもの
そんな思い違いの中にいるようで、悲しいね
だから
幸せになろう、みんなで
幸せになろう、みんなで

   詩手紙2010.7.30
   
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