鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

ストッパー

2019-04-24 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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少し忙しい日が続きこのブログの更新が滞ってしまいました。

今年もプロ野球が開幕しました。
昔は、先発完投というのが一流のピッチャーの証でしたが、今は時代が変わって複数のピッチャーがそれぞれの役割を果たす、というのが当たり前になっています。その役割の中でも一番注目されるのがストッパーです。
良くも悪くも注目されるわけですから、精神的な負担は相当なものでしょう。

前に紹介した「月下美人が咲く夜は」の作曲者と歌手が訪ねてくれました。
そこでこんなコメントです。
「十五日に、「わたぼうし音楽祭」で私の詩に曲をつけてくださった方と歌ってくださった方が会いに来てくれました。
 うれしく、たのしいヒトトキでした。」


        ストッパー
                               2009年8月

何気なく見ていた野球のゲーム。
ゲームを終わらせるために出てくる。
それが、抑え、ストッパー。
やりがいのある仕事。
反面、孤独の空気の中にいて。
そこに、怖いと思う気持ちがかぶさってくる。
私には、想像すら出来ない。
その想い、心の内、プレッシャー。
抑えて、あたりまえ。
打たれれば、非難の的になる。
考えると、野球のゲームは。
生きることになぞらえられる。
あなたが生きていく時に。
似た状況があるかもしれない。
私が生きていく時に。
似た状況があるかもしれない。
その時に、思い出そう。
ストッパーの想い、心の内、プレッシャー。
それを思えば。
どんなピンチも越えていけるはず。
そう思うのです。

   詩手紙2009.8.18
   

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