鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

うみのヒカリ

2015-06-19 | 
+++++++++++++++++++++++++++++++
詩集「生命いっぱい」より


2007年6月、三冊目の著書を神奈川新聞社から出版しました。
自身の人生観と世界や社会に対する想いを詩とエッセイにした詩集です。
絵手紙作家の浅田美知子さんが表紙カバーと挿絵を書いて下さいました。
この詩集の中から選んで紹介してゆきます。
+++++++++++++++++++++++++++++++

以前にもご紹介しましたが、まどみちおさんという詩人がおられました。
皆さんよくご存じの「ぞうさん」の詩をつくった方です。
その詩はほとんどかなで書かれています。
ちょっと真似をしてみたのでしょうか…。


     うみのヒカリ
                        2003年12月

うみにさしこむヒカリがきいらきら
さかなのうろこがきいらきら
ヒカリのなかできいらきら
うみってこんなにきれいなところなんだね
なみにあたってヒカリがゆうらゆら
あわせてこんぶがゆれてる
ヒカリのなかでゆうらゆら
うみってこんなにきもちいいところ
ヒカリがときどきはじけてる
いそぎんちゃくのなかではじけてる
ひとつひとつがはじけてる
うみってこんなにたのしいところ


   
   「生命いっぱい」神奈川新聞社

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« きつい言葉がでそうなときは | トップ | あなたがにっこり笑うから »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事